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Logicool G435レビュー 軽さに特化した高コストゲーミングヘッドセット

先月物欲が爆発した時に予約開始を発売開始だと勘違いしててアマゾンでポチり、そのまま記憶の彼方()に行っていたんですが、先程届いたので軽く。

ロジクールG最新ワイヤレスヘッドホンG435

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を、レビューしていきます。

1 外見、取り回し

出してみるとこんなかんじ。

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購入したのは一番地味な黒ですが、差し色のイエローが(チープだけど)個人的には良い感じです。カラバリはかなり派手なので、好みに合わせて購入しましょう。そもそも色に選択肢があるヘッドセットってほぼ無いと思うので、その点だけでも人によっては秀でてる点かも。

サイズ的にはかなり小さめで、家にあるG633と比べるとかなりミニマム。Bluetoothで外使いする人にはカバンに突っ込みやすいのもグッドポイント。マイクが伸びるタイプじゃないのも取り回し○。
代わりに剛性感も無いのであんまりラフに使うにはちょっと心配かもですね。

次に一番の売り文句である軽さ。
数字上だけでもかなり軽いですが、ワイヤレスなことも相まって肩首への負担はかなり少ないです。
普段のヘッドセットで垂らしてるコードの重みって結構な物だったんだと思い知らされます。

装着時にヘッドホンを着けてる感はありますが、殆んど横から来る側圧でのし掛かってくる感じはありません。

総じて重さがネックだった人には一回使ってみてと言えるぐらいには軽いです。

後好みだとは思いますが、ゲーミング用品としては最低限のライトしか着いていないので、見た目上スッキリしててゲーム用途以外にも使いやすいなと思いました。


2 音質

一番大事とも言える音質ですが、リスニングとゲーム(FPS)で分けて書きますが、総じて「やさしい音」だと思いました。
未エイジング、2.4Ghzでの感想です。

・リスニング
音楽や動画鑑賞をしてみた感じだと、低音、高音共にスッキリしており、ボーカルや喋りがスッと入ってくるような音色だと思います。逆にキックや(特に)シンバルの派手な音は余り出ないので、かなりおとなしく感じました。
良く言うと出過ぎると痛いところがカットされてるので耳疲れしにくいです。
エレキベース位の音程感のある低音はそこそこ出てるので、人によって気持ちよかったりブーミーに感じるかもしれません。

解像度は結構高めで、にも拘らず上下がないのは普段モニター系の物を使っている私からすると変な感じはしますが、ボリュームをかなり上げても歪みは感じられなかったので、結構クリアに出力されていると思います。
おぉ!ってなるような感動は無いですが普通に使えます。音に元々拘りがある人じゃなければ普通に良い音に聞こえるレベルかと。
映画とか音楽に没入するよりは長時間の流し聞きとかに適していますね。軽さも生きますし。

ただ、CS機対応の兼ね合いかソフトウェアでコントロールする要素がなく、サラウンドやイコライザーがありません。
映画見るときだけ低音を出して臨場感をアップとかはできないので、個人的にはコレが一番のマイナスポイントでした。

ノイズキャンセリング等も無く遮音性が高く無いのも使い方や環境によってはウィークポイントかもしれません。


・ゲーム
一時間ほどAPEXをプレイしてみた感じだと、リスニング面でも出しましたが銃声や爆発音の痛い部分が軽減されるので、耳疲れせず長時間のプレイに向きそうな感じです。
定位も問題ありませんが、足音をしっかり聞くには少し音量を大きくした方が良いとも感じました。
サラウンドこそありませんが定位感や解像度も良く快適にプレイできました。
迫力より必要な情報を、というある意味ストイックなチューニングなのかもしれません。


3 マイク

ブームではないマイクが複数ついており、不要な音をカットしてくれるという謳い文句ですが、換気扇やキーボードの音は普通に入っていたので過度な期待はしない方がいいかもしれません。

音質的には普通のヘッドセットのマイクとして必要十分って感じで、これ以上拘りたい方は別でマイクを用意してねっていう潔さを感じます。マジで普通のヘッドセットってレベルの音質です。

個人的には使わないのでブームが無いだけで満点をあげたいですね()


4 機能面

・無線回り
2.4Ghzで10時間ほど運用しましたが音切れは一度もありませんでした。wifiや無線マウスを同時に複数飛ばしていますが干渉も大丈夫そうでした。この辺りは安定性を求められる大手メーカーだけあって流石です。

遅延も恐らく数~10ms程度で数メートル先のスピーカーで聞くより早いと思います。常人には感知出来ない範囲ですし有線でもデジアナ変換は入るので全く遜色無いと言えます。

・操作性
G435の一番難解な部分でした。
本体にボタンが4つあるのですが、そのそれぞれを複数回押したり長押ししたり同時押ししたりして全ての機能をコントロールしなければなりません。
これ自体はトゥルーワイヤレスオーディオでは良くある事だと思いますが、2.4GHzとBluetoothを切り替えたりするのもコマンド入力が必要になるので覚えておかなければいけません。私は毎回説明書が必要そうです。

これはPCもスマホでも使うって人には煩わしいかなーと思いました。
あと久しぶりに使うとかだとてんやわんやしそうです。
サラウンドやEQが無いのもそうですがソフトウェア対応があると嬉しかったですね。無いのが売りでもあるのでしょうが...

・音量
出荷状態だと耳を保護するために85db制限が掛かっているのですが、通話しながらゲームをするには正直音が小さいです。
Discordなどで小さい声の人をブーストする際など音の上げ幅は必要になるので、開封後まず解除するのを強くオススメします。

5 まとめ

総括すると
・軽さはゲーミングヘッドセットと考えると驚異的
・無線のネガティブは感じられない
・音質は耳にやさしいサウンドかつ必要十分
・マイクは普通
・操作性には難あり

といった感じでしょうか。
使用時の快適性がかなり高いですね。
何度も出しますが殆どの部分で必要十分、という印象を受けました。

これで実売が8500円なので、ちゃんとしたオーディオ用品が無く、何が良いわからない人にはとりあえずこれで。と進められる良い商品だと思います。

軽さや取り回しを売りにしたゲーミングデバイスって値段は軽くない傾向にある(特にマウス)ので、エントリー製品としてみると非常にコスパが高いと感じました。

既にデバイスが揃っている人にも軽さは突出した魅力だと思うので、手に取って見るのもアリだと思います。
ただ音質などに拘りがある人はもっとちゃんとオーディオ用品で固めることをお勧めします。

個人的には新規設計とのことなので、流用したハイエンド版なんかも出ないかと楽しみですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。


※追記2021/12/03

暫く使ったり使わなかったりしてみたが気になった点をいくつか。

・バッテリー残量が確認し難い
ボタンを押してLEDの光り方で大雑把に把握するというシステムなのですが、外さないと見えない+大まかにしか確認できないので、マメに充電する習慣をつけないとプレイ中に突然音がなくなる羽目に会う。
ビープ音等も無いようで(気づけなかったのかも)、突然無音でのプレイが始まってしまった。
ソフトウェア毎にサウンドデバイスを設定している場合なんかは切り替えるのも大幅なタイムロスなので、これはかなりプレイに差し支える点かもしれない。ともあれ充電はマメにしましょう。

・音質は物足りなく感じがち
普段ゲームをするときはモニター系イヤホン+DAPorインターフェースなので、それと比べると、という話にはなりますが。
バッサリ無い部分があるのでレンジが狭く味気ない音に感じられます。
もちろん実用上問題は全然ないレベルではあります。しかし派手さが無いので、音質で満足感を得るにはやはり少し厳しいかもしれません。
中華ホン+USBサウンドカード等で同じ値段でより良い音を用意できる事を考えると、ワイヤレスやブルートゥースに優位点を見出せるかどうかということになりそうです。

総じて選択肢が多くないCS環境の人によりお勧めなのではないでしょうか。
または予算的にスマホとゲーム環境どちらでも使える物が欲しい方向けと言えるかもしれません。

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