見出し画像

初のHOLIC杯に参加しました(感想や映像対局の振り返りなどいろいろ)

1. はじめに

2023年5月14日、実況:松嶋桃プロ、解説:園田賢プロで開催されたHOLIC杯に参加してきました。

OneGameさんで自身の対局の映像を見る経験はありましたが、それをプロの方に実況解説していただく、ましてMリーグでも活躍されるお二方にしていただけるなんて夢のようで、数日前から緊張していた記憶があります。

映像対局は4半荘目だったので、ある程度HOLIC杯の雰囲気を知ってから臨めたのでその点は幸運だったと思います。もし、1半荘目だったら…と思うと怖くなります。
実際、参加者の方とおしゃべりしたときに「毎回、映像卓が1半荘目じゃないように祈ってるんですよね~」って言っていたので、経験者の方でもできれば避けたいようです。

2. 映像対局振り返り

2.1 はじめに

「牌譜検討」って名前にしても良いかなと思ったんですけど、牌譜検討と言えるほど大層な検討はできないので「振り返り」という名目にして、対局時の思考とアーカイブを見たうえでの反省点を記したいと思います。

あくまで自分のための備忘録的な感じでまとめていく予定なのでご了承を。


2.2 東1局


東1局の配牌

配牌は良くも悪くもなし。
3トイツというのが中途半端ではあるものの、赤で両面ターツが完成したので最初からオリをする手でもないなぁと。

当時の思考「9mトイツ落としして、立直・ツモ・タンヤオ・赤の手にしていこうかな。ただ、先手を確実に取れる手ではないので安牌は少し持って進行しよう。」


2巡目で白ツモ

2巡目に白をツモし、当初の予定を変更することを決意。

当時の思考「役牌がトイツになるなら話は変わるなぁ。白ポンして、白・赤の2000点でも悪くないかな。」

9mトイツの部分が中張牌であれば当初の予定どおりタンヤオ本線だったんですけど、タンヤオ手にするとだいぶ聴牌巡目が遅くなりそうだったのでここで方針を変えました。

当時はあんまり考えてませんでしたが、4トイツになって七対子の可能性もありますね。ただ、瞬間に5トイツとかにならない限り七対子の線はなさそうですね。両面ターツも2組ありますし。メンツ手の方が良さげかなって思ってます。


4巡目に北ツモ

ここでさらに選択です。役牌の北がトイツになり5トイツに。
「瞬間に5トイツとかにならない限り七対子の線はなさそう」と先述した矢先に5トイツになりました。
ここで4~5秒ほど考え、9mを落としました。

当時の思考「役役赤の方が七対子赤より和了りやすさが段違いだし、七対子の場合は赤が使いきれるかも分からない。ここは七対子を見切ってメンツ手進行変わらずで。」

ここでさらに当時の思考を吟味すると、瞬間5トイツになったとしても七対子に舵を切るのは5mをツモったときだけなのかもです。確実に3200以上が確約されてリーチもできればさらなる加点が見込めますし。

ただ、ここで園田プロからご指導をいただきました。
以下、内容です。

園田プロ「ここで4sをトイツ落とししておくとホンイツへ向かうこともできました。どうせ鳴く手ですし、高打点を見るのであればホンイツを狙うのもアリでした。」

たしかに!!!
当時の私にはこの手がホンイツには全く見えてませんでした…。ちゃんと見ればすでにマンズと字牌だけで5ブロック完成してましたね。

当時考えていたのはどこのトイツを落とすか(3m9m4s)の比較だけでした。
ここの比較は自分の中では明確な理由があって両面変化のしやすさです。
まぁ、3mはドラ受けができますし4sも両面変化しやすいのでとりあえず今は触らないようにしておこうという感じです。ただ、今思うとメンツ手の場合現状7ブロックあって、ありえんくらいターツオーバーしているので後の安全牌候補として9mを残して3m4sを先に落とすという方が良かったかもです。9mはポンもしやすいですし。


11巡目に8sチー

11巡目にばるすんさんから親リーが入りました。
同巡、門脇孝宏さん(以下、門脇さん)から放たれた8sをチーしました。

当時の思考「58sは場に6枚目だし、これを鳴かなかったらほぼ和了りの道はない。自身は安牌が大量にあるし親リーとはいえ、手牌を短くしても安全に聴牌まではいけそう。ただ、萬子の下だけは止めようかな。」

色々あってめちゃくちゃ安牌を抱えていたのでリスク無くチーできました。
この時点では東と發が現物、中は1枚切れですが打つ予定でした。


12巡目に5mツモ

ここで厳しい牌を引かされます。

当時の思考「ギリ萬子の下ではないとはいえ、ヤバイの持ってきちゃったな。中は切るんだけど、その後手が進んだとしてもこの5mは抱えたまま進行しよう。」

園田プロも解説でおっしゃっていましたが、「1m3mと落としているから、25mは本線になりやすい(しかも3mが立直宣言牌)」というのは私も感じており、この5mは現物にならない限り切れないだろうということで抱えることを決意しました。
実際、当時は25mがS級の危険牌だと思ってました。

なお、手が進んだら3mもしくは北をトイツ落としする予定でした。


13巡目に9mツモ

次巡に無スジの9mをツモりました。

当時の思考「9mはワンチャン通るかも?ただ、この瞬間に切るのはやりすぎかな。3mも北も安牌だし、いったん回るか。」

萬子の下ではないので、まだ通る可能性はあるかもと思ったのですが、自身の手の価値がこの瞬間に9mを押すほどの価値ではないと判断したので、おとなしく3mトイツ落としをすることにしました。
当時は数えられませんでしたが、親の残りスジは7本でしたね。

ここで捨て牌を見てみると、2sが4枚見え、3sが3枚、4sが4枚、5sが3枚、8sが3枚とだいぶ索子が枯れているので、やっぱりばるすんさんの待ちは萬子or筒子の可能性が高く、特に萬子が危なそうですね。
当時はこんなこと考える余裕がなかったですが、こんなに索子が枯れてたんですね。


15巡目に5mツモ

ここで47m6m9m北のイーシャンテンに(3m切りは確定していたので)。

当時の思考「北ポンで47m6m待ちだし、先に萬子が埋まっても北は狙い目だし、これはテンパったら9m勝負するか。」

そう。この時点で聴牌したら9mを切る予定だったということです。
というのも前々巡に門脇さんが8mを切ったことで、ワンチャンスになってるんですよね。
それに加えて、ばるすんさんの8mも3mより前に切られていたので9mは勝負してもいいんじゃないかと思ったわけです。
結果がどうなるかはさておき、大事なのは9mを切るビジョンがあったという事実です。


16巡目にばるすんさんが9mツモ

16巡目にばるすんさんが立直・ツモ・平和・赤の2600オールを和了りました。
ツモ牌の9mが見えたときは「あっぶね~」っていう声がホントにすんでのところまで出かかっていました。
一牌の後先ってやつですかね。ギリギリまで我慢して良かったです。

とはいえ、超絶結果論言うとチーしたおかげで9mをツモられてしまいました。
まぁ、チーしたおかげで6mをツモられなかった可能性もありますし、これに関しては11巡目の8sは同じような局面が今後あったとしてもチーしそうだなって感じです。
あ、これに関してはネタで発言してますよ…w

結果的には読みが外れて69m待ちだったということです。
25mじゃなかったんですね~。

ですが、見せ場も作れましたし、軽率にオリずにやれるところまではやれたかなって思っていたので、上々な滑り出しだと感じていました。


2.3 東1局1本場


東1局1本場の配牌

第1ツモで1メンツ完成。赤で両面ターツがあるもののドラが孤立している状態。当時はちょい悪めの配牌かなと思っていました。

当時の思考「和了りにいくならリーチ・赤に加えて1翻付けたいな。西は1巡目にしてほぼ完全安牌になったから、これは残しておこう。發や中が重なったら2枚目はポンかな…。それ以前に9m周りで1メンツできないかなぁ。」

振り返ってみると、發や中が重なったらホンイツコースもありましたね。


8巡目に9pツモ

7巡目に8p、8巡目に9pをツモって一盃口が完成し、まずまずの手に育ちました。9mを切っても5200以上の手なのでここで白を切ってまっすぐ進めました。
このとき、ちょっと悩んだのは9mの切り時でした。現状、ブロックが1つ足りないので6m、9m、5pの周りで1メンツを作るんですけど、振り返ってみるとここで白切りじゃなくで9mを離してしまっても良かったかもしれません。


10巡目に1pツモ

ここで9mを切りました。親のばるすんさんが切ったことで切りやすくなったのと、1pの安全度が高かったのでこっちの方がバランス良いかなと思ってそうしました。


12巡目に3sツモ

この3sは使えないので当然のようにツモ切りしました。

そうすると……

門脇さん、タンヤオ・三色の5200点の和了り

門脇さんがタンヤオ・三色の間3sで待ち構えており、放銃しました。
最終手出しは1mでしたが、これに対応するのは無理だったなと今でも思います。
当時も全く聴牌には気づいていなかったと思います。

ということで、ここで私一人少し沈んだ状態で東2局を迎えます。


2.4 東2局


東2局の配牌

配牌で4トイツ、赤が1枚という手で少し重め。

当時の思考「まだ七対子に振り切るのは早すぎるな。かといって中ポンすると2000点の可能性が高い…。もう1トイツできたら七対子にしよう。とりあえず両天秤て手を進めよう。」

ここで、園田プロが学びになることをおっしゃいました。

園田プロ「4トイツかぁ~。トイトイだな。」

今思えば、そうすべきだったと思います。というか、最もまずかったのがあの配牌を見てトイトイの線を思い浮かべられなかったことです。
4トイツのうち、1つでも暗刻であれば本線になったと思いますが、構想力が足りなかったと反省ポイントです。

改めてこの配牌の終着点について深く考えてみると、まず大きな分岐が仕掛けをするかしないかというところだと思います。
門前でいくなら七対子を前提としたいと思います。
さらに、仕掛けをしたとしたらトイトイを狙うか狙わないかという計3つのパターンについて場合分けしてみると、

1. 門前(七対子) →→→ リーチ・七対子・赤(6400点以上)
2. 仕掛け(トイトイ) →→→ 中・トイトイ・赤(8000点)
3. 仕掛け(トイトイなし) →→→ 中・赤(2000点)

となります。
こう見ると、仕掛けができて満貫が確約されるトイトイを見るのが最も優れているように感じます。
だからこその園田プロの発言だったと思います。

あ、なんか文章書いてて、ここのトイトイ逃しが大きなミスだったんじゃないかと今になって思ってきました…。
まぁ、とりあえず続きにいきましょう。


2巡目にばるすんさんからの中をポン

2巡目に中をポンし、打5sとしました。
当然、打5sは正着ではなく、園田プロがおっしゃっていたように打9mとするのが一般的です。
ただ、当時は以下のように考えていました。

当時の思考「打9mと打5sどっちにしようかな。打9mだと455sが完全1シャンテン形になって強いけど、中盤から終盤で5s切ることになったら嫌だな。9m残せば2枚目をポンできる可能性もあるし、ここは5s先切りしよう。」


3巡目に門脇さんからの9sをチー

次巡に9sをチーして、打9mとしました。
6ブロックに構えていたわけですが、ここでもう5ブロックにしないといけないので見た目枚数で9mを切りました。

園田プロは先ほどの5s先切りの選択についてこの場面で以下のようにおっしゃっていました。

園田プロ「6ブロックで構えてしまうと、この場面での受け入れが弱くなってしまうんですよ。さっきのところ(3巡目の5s切り)で打9mにしておけば455sになっていて9pポンにも対応できたんですよね。6ブロックは1シャンテンの形が弱いんですよ。鳴けるときの手は特に5ブロックにするのが多いですね。」

このアドバイスに関して、私が忘れていたことが一つあります。
それが「仕掛けたときは特に5ブロック」ということです。
勝又プロによるOneGameさんでの勉強会でも5ブロックと6ブロックについて扱った際にこの話を受けたような覚えがあります。
当時は5s先切りに自分なりの理由はあったものの、先手を取って和了りにいこうと決めた場面だったので索子を厚く持つべきだったと思います。
ここも反省ポイントです。


7巡目に8mツモで36s聴牌

7巡目に聴牌を入れることができました。偶然にも狙い通り(?)の36s待ちとなり、3巡目の5sが良い味を出すことができました。
実はこの36sが山に5枚残っていたそうです。


8巡目にばるすんさんからの3sで2000点の和了り

5s先切りが効いたかは分かりませんが、8巡目にばるすんさんから3sが放たれ、中・赤の2000点を和了りました。
当時はこの和了りをステップとしてトップを目指して行こうと思っていました。


2.5 東3局


東3局の配牌(ドラは3s)

はい。悪いです。
ただ、先に言っておきます。
この局が今回の放送対局の最大の見どころだったかもしれません。

当時の思考「なーんだこれ。明らかに他家より悪いな。だとしたら、字牌はある程度抱えつつ、高くなる手を目指そう。ここからだと789の三色とかジュンチャン、あとは七対子の線だけ残して進行しよう。」


2巡目に8sツモ
打1m

この選択について園田プロからコメントをいただきました。

園田プロ「この打1mはおもしろいかもしれないですねぇ。人はやっぱり789の三色と13mを使ったジュンチャンに目を奪われるんですけど、愚形ばっかりでキツいんですよ。じゃあこの手は何なのかって言われると4sにドラの3sくっつけてリーチ・ドラ1の手を作るのが王道なんじゃないって。その中で安牌を残しつつ、そういうルートを逃さないようにってことですよね。まぁ、万が一789三色ができるかもしれないけど、そのときはジュンチャンまではいらないやっていう感じのバランスですね。あの打1m、僕は好きですね。」

ここは声を大にして言わせてください。

「「「園田プロ!ほんっとにその通りです!!!」」」

まさに、園田プロのご説明通り、当時の私はピッタリ同じことを考えていました。
というか、園田プロに私の考えが伝わったことも嬉しいんですが、園田プロがそのように説明してくださるってことはこの選択がそこまで外れているわけではないって証拠だと思うんですよ。
ましてや、「あの打1m、僕は好きですね。」っておっしゃってもらえたのがたまらなく嬉しかったですね。

もう少しだけ語らせてもらうと、1巡目に打1mにせずに8sをツモってから打1mにしたのも理由があります。
というのも8sツモになる前まではギリギリジュンチャンも見ていたからです。
だけど、8sツモによってジュンチャンを狙うのであれば最低でも8sをトイツ落とししなければならず、そこまでするのであればジュンチャンは見切って、789の三色にドラの3sを使った手にしようと考えたってことです。


6巡目に7sツモ

ここで終着点は決まりました。

当時の思考「狙うはリーチ・三色・ドラの8000点。それ以外は興味ないので安全牌を持って進行しよう。」

ということで、ここで打9pです。


7巡目に北ツモ

次巡にも選択を迫られます。
私は打8sとしたのですが、ここでも園田プロと思考がリンクします。
以下、園田プロのコメントです。

園田プロ「あぁ~。でも、(北を)残しておきたいから、8s8sと行く手も…(このタイミングで私の打8s)。あ!いや、これね、全部(選択が)難しいんですよ。でもね、バランスがすごく良いですよ。」

ありがとうございます!ありがとうございます!ありがとうございます!(心の声)
っと、ちょっと暴走しましたが一応当時の思考は以下です。

当時の思考「北は雀頭とすると、8sをトイツ落としすれば1sを引いたときに4sを落としてチャンタ・三色に変化するなぁ。安全度も圧倒的に北の方が高いし8s切りかな。」


7巡目にばるすんさんが間3pの聴牌

7巡目にばるすんさんが3sを引き入れ、打5sでリーチ。間3pの聴牌となりました。


8巡目に6pツモ

まぁ、ほぼヤメですね。
自分の手は愚形しかない2シャンテンですし、最初からあんまり和了れないなと思っていた手なので。なんなら当時はスジの8sすら切りたくないなぁなんて思ってました。
この手からスジひっかけすら受け入れがたかったからです。
ということでここからはオリていく作業になりました。


9巡目に門脇さんが5sチー

8巡目にまさとしさんがばるすんさんに合わせて5sを切ったところ、これを門脇さんがチー。明らかに前に出ています。
この時点で私はますますやる気がなくなっていきました。


12巡目にばるすんさんが3pツモ

その後、門脇さんが2副露したのですが最終的にはばるすんさんがラスト1枚の間3pをツモ。
リーチ・ツモ・ドラの1300-2600を和了りました。

まぁ、私としてはやれることはやったつもりですし、ツモ和了りで点数を削られたのは悲しかったですが、やむなしって感じでしたね。

この局に関しては次局の最初の部分で園田プロからも
「さっき(東3局)のね、Canonさんの全ての打牌がお手本(なんですよ)。難しいんですよ。いやぁ、すごい。すごい良いバランスだったと思います。」
っておっしゃっていただいて天にも昇るような気分になりました…!


2.6 東4局


東4局の配牌

両面2組に赤はありますが、メンツはなく、これといって良い手ではないですね。

当時の思考「とりあえずシンプルに手を組んでいくけど、ダブ東重なりは嬉しいから残しておこう。門前ならリーチ・赤・ドラとかが本線かな。」


3巡目に4mツモ

これはちょっと細かい話なんですけど、当時はここで1枚切れになった東を切りました。
ただ、これは1mの方が良かった気がしますね。
たしか1mも候補だったんですけど、なんかチキって字牌切ろうの精神が出てしまいました…。


4巡目に8sツモ

8sをツモ切ったんですけど、園田プロが解説でもおっしゃっていたように8sは残した方が良さそうです。この段階であれば、まだドラ受けのブロックは受け入れたいですね。


5巡目に發をツモ

1枚切れではあるものの發がトイツになりました。
5巡目でまだこの形というのは門前で先手を取るのはキツそうなので、發ポンしての發・赤でこの局はサクッと和了ることが本線になりました。


9巡目にまさとしさんから發をポン

9巡目にまさとしさんからの發をポンし、打2sとなり1シャンテンとなりました。
先ほどの5巡目からすると和了れそうな手になりました。
当時は發ポンできてよかったぁ~って思ってた気がします。


15巡目に8mツモ

15巡目に8mをツモり、間4p聴牌となりました。偶然にも4pは12巡目にリーチをかけたまさとしさんの現物となっているので、少しは和了りやすい待ちになりました(とはいえ、巡目が深いので出ない可能性も高そうです)。

まさとしさんのリーチにどこまで押すか問題でしたが、ラス目で時間打ち切りのある大会の北家の親なので、最後まで押し切るつもりでした。
この考えは大丈夫でしたかね…?

ちなみに聴牌の時点で山に3枚あったらしいです。
松嶋プロもおっしゃっていましたが、リーチ者の現物で山3の聴牌なら和了ったでしょ、ガハハ。


まさとしさんと私の2人聴牌で流局

流局。
しかも、山3のまま流局しました…。
ということで言わせてください。

「「「なんなん?」」」

流石にカンチャンとはいえ王牌に3枚収納されているとか、ワン・パイ選手が強すぎて泣きそうになりました。
まぁ、放銃したわけではなく連荘できたので、気を取り直していきましょう。


2.7 東4局1本場


東4局1本場の配牌

おお!めっちゃ良い!
2メンツ完成していて、筒子は3メンチャン形、配牌で2シャンテンという形。

当時の思考「ついに来た好配牌。落とせない親だしこの配牌なら安牌なんて持たずに真っすぐ手を作って先制リーチ打つぞ。」


4巡目に4pツモ

ここで少し悩みました。
雀頭がないまま、3メンツ完成してしまいました。
ここで私は打9mとしました。

当時の思考「6m引いたらノベタンの47mでも当然リーチ打つから、9mが重なる可能性よりもノベタンの聴牌を逃す方が罪だな…。ワンチャン6s引いてスライドすればタンヤオも付くし、4sより9m切りやな。」

この打9mに園田プロからコメントをいただきました。

園田プロ「あぁ~、良いですね、この打9m。だから結局、4m5m縦に引いたときの間8mリーチなんて打つ気ないよっていうことなんですよね。で、この9m打っておくと、例えば5s引いて7m切るじゃないですか。その後、引きによっては平和・三色になるんですよ。そのための4s残しでもあるんですよね。」

園田プロ。すいません…。
そこまで考えてませんでしたw
なので、この部分は今後の課題ってことですね。手変わりを考慮した構想力ですね。このときは目先の聴牌形のことばかり考えていたので、広い視野を持てるようにしたいです。


5巡目に7sツモ

園田プロ「こうなったときに7mを切って、8s9s落として4sにくっつければメンタンピン三色の手ができるわけなんですよ。」

たしかに…!
当時は7sツモ切りを選択したわけですが、8s9s落としは本当に有効だなと思いました。
この手はこのままだとリーチしてツモっても1300オールなので、タンヤオつけて裏が1枚でも乗れば4000オールになるので打点が段違いなんですよね。
これもやらかしの一つだったと思います。


10巡目に9sツモ

10巡目に9sツモし、36mの聴牌が入りました。
当然リーチ。
リーチ・平和の2900からの手となりました。
なお、リーチ時点では山3でした。
流石にツモりたいですねぇ。


リーチ後のツモ切りモーション

これは余談なんですけど、今大会で一回はやりたいことがあって、それが「くるりんぱツモ」だったんですよね。
園田プロの代名詞で、是非園田プロの前でくるりんぱをやりたいと思っていたので、披露できる機会を作れて良かったです。

私のことを知っている人は分かると思うんですけど、結構前からこのツモ切り方はやっていたので、比較的スムーズにできて安心したのを覚えています。


ばるすんさん、11巡目に西ツモ

七対子1シャンテンだったばるすんさんが11巡目に西をツモり、ドラの發単騎の七対子聴牌となりました。
ここでばるすんさんはリーチを選択し、ばるすんさんと私の捲りあいとなりました。
發単騎は山1でした。
打点はばるすんさん、待ちは私という感じでしたが、結果は…。


16巡目にばるすんさんが發をツモ

ばるすんさんの勝ち。
リーチ・ツモ・七対子・ドラ2・赤の3000-6000の和了りとなりました。

この和了りは私にとってはめちゃくちゃキツく、ラス目で親落ちしたうえに6000点の親被り。トップはこの時点でほぼ消滅しました。

ちなみに私の36mは道中で全部横に流れ、ばるすんさんの和了りの時点で山から消えていました。
これもやっぱり言わせてください。

「「「なんなん?」」」

親の先制両面リーチが子の七対子単騎に負ける、これが麻雀ですね。


2.8. 南1局


南1局の配牌

筒子が多めの3トイツ、ドラや赤はなしという配牌。

当時の思考「筒子多めだけど、ホンイツに振り切るのはまだキツイな。役牌がトイツになったらホンイツにしよう。」

ということで、南・北・中は全部役牌なのですがいったん中から切りました。
今思うと、1sを残しておいても七対子にしか使えなそうなので、ここでもう1sトイツ落とししても良かったかもしれません。


10巡目に7pツモ

配牌からツモが効かず、10巡目にこの形となり選択を迫られました。
問題は手役と萬子の形をどうするかということです。

当時の思考「最終系はリーチ・タンヤオ・一盃口・ドラだな。となると、萬子をどう1ブロック作るか…見た目枚数は間3mも間7mも残り3枚…ばるすんさんは正直よく分からん。まさとしさんは国士かチャンタ系だから3m7mは無い可能性が高い(チャンタだったらワンチャン持ってるかもくらい)。門脇さんは同巡に3m切ってるけど、これが孤立の3m切りか複合形からの3m切り(334からの3切り)か分からん、ただ、9m8mは手出しだったから7mは無い可能性が高い。であれば、間7mの受け入れを残そう。」

ということで、打2mとしました。
そして、この選択は……


13巡目に7mツモ

選択が上手くハマりました。
実際このとき3mが山1、7mが山2だったので結果的には正解を選べていたようです。
そして、打4mで1シャンテン。


14巡目に3sツモ

次巡に間3sが埋まり、間6pの聴牌となりました。
しかし、6pは自身から3枚見えで5pや7pが4枚見えになっているという場況でもないので他家にメンツとして組み込まれている可能性が高そうです。
無駄にリー棒を出す場面でもないので、ここはダマテンとしました。

出和了りでも5200あるので、まぁ良いでしょうと当時は思っていました。


15巡目にばるすんさんが7sツモ

しかし、この局は14巡目に間7sのダマテンを入れていたばるすんさんが次巡にラス1の7sツモ。
ツモ・タンヤオ・ドラの2000オールを和了りました。

2.9 南1局1本場


南1局1本場の配牌

うーむ。和了るだけなら難しくなさそうではあるものの、打点が物足りなそうな配牌。

当時の思考「9sを引いたらリーチ・平和・ドラ、6sを引いたらリーチ。タンヤオ・平和とかを狙うのが本線かな。」

ただ今振り返ると678や789の三色を見た手作りをすべきだったと思います。
結果として4巡目にぬるっと8mを切ってしまうんですけど、これは良くなかったですね。


3巡目に6sツモ

せっかく678の三色の目が出てきたところだったのですが、先述したように4巡目に打8mとしてしまいます。
みすみす高打点を逃しているのは悪手でした。

しかもこの後7mもツモるんですよね…。上手くできたゲームです…。


10巡目にまさとしさんが6sをツモ、58mの聴牌

その後、10巡目にまさとしさんが6sをツモり、中を切って58待ちのリーチを打ちました。
役はリーチ・タンヤオ・平和・一盃口です。


10巡目に3sツモ

まさとしさんのリーチを受けて私の手牌がこちら。
当時はほとんどオリになるだろうな思いながら打ってました。

ただ、今思うと軽率に中抜きしないでギリギリまで和了りを見るべきだったなと思います。


11巡目に2mツモ

だからこそ、ここでも打2mとすべきでした(実際は打4mとしてしまった)。

当時は2mのカウントをミスっており、2mシャンポンや間2mがあると思って打4mにしてしまったのですが、2mは4枚見えで当たるとしたらカンチャン、しかも間2mだとしたら3巡目と7巡目に1mを切ってからの間2mなので相当可能性が低そうということから、2mが放銃となるパターンが極端に少ないんですよね。

攻撃的にも守備的にもここでは打2mが良さそうでした。


まさとしさんの1人聴牌で流局

結果的にこの局はまさとしさんの1人聴牌で流局しました。

結局オリとなった局でしたが、オリの手順が雑すぎたのが大きな反省ポイントです。


2.10 南2局


南2局の配牌

う~ん、良くないですねぇ。
またしてもドラも赤もない手です。

ただ、満ツモは2着なのでとりあえず満貫を作ることが重要だと思ってました。

当時の思考「この配牌で満貫の手…。リーチ・ツモ・タンヤオ・ドラとか?」

と考え、19字牌からシンプルに切り出していきました。


11巡目に門脇さんが7mツモ、2p5sの聴牌


12巡目にまさとしさんが8mツモ、間7mの聴牌

その後、ほとんど手が進まず中盤に門脇さんがタンヤオ・ドラ2・赤、2p5sのダマテン、まさとしさんがドラ赤ある手の間7mでリーチを打ちました。


12巡目に2pツモ

リーチを受けて私の手牌はまだバラバラ。
これでもう私の和了り目はほぼなくなりました。

あとは、とりあえず放銃しないようにオリていくだけと思ってました。

と、ここで時間終了の合図が鳴り、壱岐さんから「この局で終了です」との連絡が入った瞬間…


13巡目に門脇さんが赤5sツモ

門脇さんがツモ・タンヤオ・ドラ3・赤2の3000-6000をツモ和了り。

これにて対局終了となりました。

2.11 結果発表


結果はリーチ1回、和了り1回、放銃1回で4着でした。


3. 総括

ということで初の映像対局は4着ということで恥ずかしい結果に終わったのですが、今の雀力を加味したら、今回と同じような対局が100回あったら95回は4着取りそうだなと思えるくらい厳しい部分が多かったので、正直そこまで悔しいとか悲しいとかの負の感情はないですね。

親番で先制両面リーチ打ったのに空振ったときは「あぁ、今日はそういう日か…」ってなりましたし、山に和了り牌が1枚でもあれば負けることがあり得る競技なので仕方ないですが、3山の聴牌が2度も和了れなければそりゃ4着ですよねって感じです。

内容としては良いところも悪いところも表れていて、今の自分なりの麻雀が出せたと思っています。

東1局での9mは聴牌ったら切ろうと思っていましたが、ギリギリまで粘れて放銃回避できたのはリスクとリターンを天秤にかけながらそこそこ繊細な選択ができたのではないかなと思います。

東1局1本場の3s放銃は回避できませんね。上級者はもしかしたらできるのかもしれませんけど、少なくとも現状の私には無理だったので、とりあえず不運だったということにしたいと思います。

東2局は配牌時にトイトイに向かう構想力を持てなかったのは反省点だと思います。実際にやるかどうかは別にしてそういう発想を今後は持てるようにしたいです。
トイトイ作るのが苦手なので頑張ります…。

東3局は悪い配牌の中で和了りの目を考えながら打てたのは良かったと思います。道中でもまずまずの選択ができた数少ない良かった点でした。

東4局1本場は7sがトイツになったところでの8s9s落としを考えられなかったのが今後の課題です。いったんできたメンツはもう触らなくて良いと思ってしまう節があるので固定観念に囚われないようにするべきですね。

南1局1本場はリーチを受けた後のオリ方が雑になってしまったので、場を見て枚数カウントを怠らないようにしたいです。あとは雑に中抜きせずに安全度の高い牌を切りつつ聴牌がとれそうならとれるような打ちまわしができるようにしたいですね。

ということで、映像卓での半荘を総括すると、本当に学びの多い局が多かったなと思います。簡単な配牌というのがあまり多くなく(東4局1本場くらい?)、配牌時にどういう和了り形を思い描くのかというのに非常に良い練習になりました。
先述したように良いところも悪いところも表れた半荘だったので、今回は勉強になる映像卓だったということで、いつかスカッとトップを取れる映像卓もできたら良いなって思います。

超余談なんですけど、この放送対局でやりたいことっていうことがあって
一つが、「園田プロのくるりんぱツモ」
もう一つが、「""隠れ園田ファンです""でツッコんでもらうこと」
でした。
リーチは1度でしたが打つことができたのでくるりんぱツモもできましたし、""隠れ園田ファンです""の方はツッコんでもらえた上に会場の笑いも誘えたので大満足でした。


4. おわりに

前々から噂には聞いていたHOLIC杯に初めて出場したわけですが、たった1半荘の映像卓でも本当に学びが多かったので、もっと訓練を積んでまた出場したいなと思います。

驚くほど学びが多く、いつもの数十半荘にも匹敵するほどの価値があると感じました。

実況の松嶋プロや解説の園田プロにはたくさんのアドバイスをいただくことができ、すごく嬉しい思い出になりました。
本当にありがとうございました。

参加者の皆様、壱岐さんを始めとしたHOLIC杯の運営の皆様にも深くお礼を申し上げ、この振り返りは閉じさせていただきます。

次はどなたが解説のときに出場できるかな…?






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?