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キボリノ美術展

大阪梅田の大丸美術館で「キボリノコンノ展」という展示が行われていると、ラジオで知り、どんなものか見てみたくなって出かけてみた。
作品は木彫りで製作した食べ物が主体で、卵の白身のような透明感のあるものや、艶のあるものの見せ方に興味を惹かれたのだ。

梅田の大丸百貨店13階の一部をパーテーションで仕切っただけの簡易な美術館で、今回の展示は入場料800円、作品の撮影はOKということだった。
連休中日の大丸13階はポケモンセンターや任天堂のコーナーがあるので、外国人観光客も含めた通勤ラッシュ並みの人でごった返していた。


チーズトースト

私は美術に造詣が深いわけでもなんでもなく、ルノワールやゴッホ、シャガール、ピカソ、ムンク、レオナルド・ダ・カプリオくらいの名前は知っているが、その作品はどれですか?クイズを出されたらほとんど正解できない自信がある。
ましてや、彫刻などは北海道旅行で手に入れた木彫りのクマくらいしか馴染みがない。

そんな私が観に行く気になったのは、パックに入った納豆の彫刻があるというラジオパーソナリティーの言葉だった。
あの発泡スチロールの器と糸引く納豆の質感がリアルに表現されているというので、そんなことできる?という穿った好奇心という、美術鑑賞とは程遠い興味だ。


今回、この美術展をノートに書こうと思った気かけは、撮影をOKにしている作者や企画者の気持ちを私なりに汲み取ったつもりだからだ。

NFTという新しい商習慣(商概念)が広まりつつある現在、作品をSNSなどで拡散してもらった方が入場者も増えるだろうし、自分の製作意図なども多くに知ってもらえるだろう。

反対に、製造工程を見せない、撮影させないというのはまさに時代を逆行する行為に思える。
プロセスエコノミーといって、完成作や完成品を見せるだけではなく、製造過程や失敗した作品を見せるのもファンの増加に寄与するという考え方も広まっている。
確かに、人も作品もストーリーが添えられている方が親しみを感じるものだ。

では、私がとやかく文章を添えるよりも作品の写真を見て楽しんで欲しい。
木目を活かしているのが素敵だと思う。


カステラ


栗きんとん
納豆


味付けのり


トマト


焼き鮭


白い恋人(大阪には面白い恋人)


エビにぎり


うなぎパイ


肉わさび


ひのき

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