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原倫子さんの個展
原倫子さんの個展「カム・サンデイ」に伺ってきた。
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とにかくオシャレなイラストでずっと憧れていたのだ。
「日常の何気ない一コマ」という言い方は陳腐だけれど、切り取られて絵に描かれた一瞬が、なぜこんなにも魅力的なのだろう。
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どのイラストも海外ドラマのワンシーンのようだ。(そんなに海外ドラマを観るわけではないので、あくまでイメージ……)吹き替えの声優のセリフが聴こえてきそうだ。
なぜそう感じるのかといえば、色遣いと登場人物の佇まいがとにかくオシャレで日本離れしているからだろう。しかしよくよくみれば、明らかに外国人ぽい人物を除けば、お馴染みの猫背な日本人ではないか?オシャレでありながらどこか親近感を抱いてしまう秘密は描かれているのが実は「ありふれたどこにでもいるあなたや私」だからなのだろう。
今回の個展の中で好きな絵は、と聞かれたら、「小菊と蝶々」「つぐみと蒲公英」の縦並びを挙げさせて頂く。
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それとは別に気になる作品、ずっと観続けてしまう作品というのがあって、ひとつは「オレンジジュース」。
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レストランのテラス席らしきところで何組かの人々がそれぞれの時間を過ごしている。私にはなんだか海外ミステリーのワンシーンのように見えて、この中に犯人が……?と妄想が膨らんでしまう。
もうひとつは「誰にも言えない」。
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この女の子が娘に似てる!と同時に自分の子ども時代もそこに重なって見えてくる。なんとも愛おしい。
購入した作品集をめくりながら、個展の余韻にひたっている。
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