深爪

まいにちに辟易している。

呼吸は止まらないし脈もとまらない。

血液も血管を流れ続けて薬を運んでいる。

わたしはわたしをじわじわと殺しながら今日も文章を書いて、なんとなく眠れない夜を過ごすんだろう。

それからまたなんとなく朝が来てしまう。

太陽の角度が変わっていく。季節が変わる。

春は嫌い。夏も。

光は眩し過ぎる。

わたしには夜が足りない。

何もかもが流動的でわたしはそれを掴むことができない。

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