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空気に溺れそう
このところ眠る前の空気の質量がおかしい。
ぐちゃぐちゃの「感情」っていうきたないものが溢れてきてその重さで窒息しそうになる。
感情が少しばかり欠落していて、共感するちからもなくて、そういうひんやりした空気は心地いい。とても、心地いい。
いきている感じがしないから。
感情を感情として認識するのは、ぼくには脳の異常事態で、最近、その異常事態は頻発している。
この10年ほどで感情はすっかりすり減ってなくなりかけてるものだと思っていたけれど、時々おどろくほど感情的になってひどくヒステリックになってみたり、暴言を吐いてみたりする。
それが漠然と良くないことだとわかっていても間違っていない!と正当化してやめることができなかったりする。
それから自己嫌悪がやってくるのだけど。
(あの時こう言ったからこれがこうなった)
とかいうある種関係念慮に似た考え方をしてはねむれなくなったり悲壮感に溺死しそうになったりする。
「感情がまだ存在していることが漠然と怖い」
と、病院で細々話してきた。
伝わった?伝わらない?
お医者さんは、
「きみはずいぶん、ぎりぎりのところにいる。」
って言っていた。
それがどういうことなのか、ぼくにはよく理解できない。
ともかくも
ぼくはどうやら「ぎりぎり」らしい。
いきていることが?
ほんの少しだけ天秤が死ぬに傾いたら、
容易く死を追い求めるような?
もうなにもわからない。
ぼくは、いきているの?
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