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東京ディズニーリゾート

データ的なエビデンスなんかは全くありませんが、きっと多くの人は東京ディズニーリゾート(今後TDRと表記します)に一人で遊びに行くと聞くと「マニアな人なんだな」と思うと同時に「寂しそう」となるかと思います。
さて、自慢じゃないですが、去年は五回ほどインパ(インパーク)したのですが、そのほとんどはシングルライダーだったりします。ガチ勢には負けますが、勿論マニアの部類に入るとは思います。
で、ここにも孤独と紐づけられる感情が見え隠れしてると思います。

そもそも家族や友人と楽しむ事がお勧めされてるのがTDRです。映画サブスクサービスであるDisney+においてディズニーリゾートの成立と秘密を描いたドキュメンタリー番組「ディズニーパークの裏側」で語られています。面白いのでお勧めです。

ここではその商業主義的な面、つまりより多くの顧客を魅力する事で売り上げを上げる面のその先を考えてみたいと思います。

山梨県某所で撮影

これは山梨県某所で撮影した画像で、2024現在でもあるかどうかはわかりません。さてここは絶叫マシンでとても有名な遊園地ですが、ここのアトラクションにはそれほど細かい物語の設定やキャラクター性はありません。ちょっとはあるんです。そこもまた面白いのがこの遊園地の魅力ではあるんですが、TDRほどではないと思います。ちなみに富士Qローランドに一人で行きたいとは思いません。ここはみんなでギャーギャー言いながら並んで楽しむところだと思います。

どちらかと言えばTDRは子供でも楽しめるあまりスリリングを求めない方向だと大人ならわかるかと思います。
しかしディズニーパークを開発したイマジニア達はアトラクションの設定の深さも追求しました。バックグラウンドの面白さですね。
この面を追求するあまり、ファンの中からはこのバックグラウンドに魅力を感じる層が現れました。この人達を仮に「シングルライダー」と呼びましょう。そう、TDRをおひとり様で楽しんじゃう人です。

パークやリゾートに隠された魅力の分量が多過ぎて共感し合える友人などは相当少なく、また一日がかりで楽しむとなれば休日が合う必要もあります。そうした時にマニアはシングルライダーと言う選択肢を選んじゃう訳ですね。
「そうは言ったって一人じゃ周りの目がキツかろうに」と孤独に耐える事の出来ない大多数は思う筈です。
そう、インパする大多数は誰かと来ていて、自分は独りは耐えられないと言う感情ですね。

フランス人のサルトルと言う哲学者で劇作家が「地獄とは他人のことだ」という台詞を書きました。人間は他者に見られている限りそのまなざしの所為で自由ではいられない、たった一人きりであれば何からも自由ですが、そこに他者が一人存在しただけでそのまなざしで自由でなくなる、みたいな話です。TDRにシングルライダーがキツイという感覚はサルトルの言うまなざしが原因だと言えますよね。
で、シングルライダーは周囲のまなざしさえ気にしなければ、限りなく自由です。TDRをもっとも自由に楽しむ方法は、その商業主義に反しておひとり様が理想だったりするのです。

さぁて、ここで出てくるのが「寂しそう」の方です。
待機列(Qラインと言います)に並んでいるとき、多くの人は一緒に来た人とおしゃべりをします、と思い込んでいるかもしれません。そう、案外皆さんスマホをガン見してさっき撮った自撮りの加工にいそしんでたり、疲れからくる苛立ちで沈黙の空気にひたすら耐えてたりします。余談ですが、大体が日本人ですね、なぜか外国人旅行客にはあまりそう言う傾向がない気がします。
結局仲良し四人組でインパしたところで没コミュニケーションに陥るわけですから、シングルライダーで様々なバックグラウンドストーリーを追いかける楽しみに耽るのだって手の一つでしょう。
仲良し四人組の中で孤独を感じるよりは余程自由ですし、そもそも楽しんでる訳ですから孤独でもありません。SNSにインパの報告をしたり、外の世界であくせく働く知人友人に夢の国の画像を送って「今度一緒に行こうね!」とか言えばそもそも退屈でもありません。(ちなみにそのアトラクションの元になった映画をディズニー+をスマホで見ながらQラインを楽しむのが好きです)

多くの人は何故欺瞞的(自分のことを騙す)にシングルライダーを寂しいと思い込むのでしょうか。
人は一人ではいられない心理がどうも働いているようですね。その辺の話はまた別に書きたいと思います。

小話ですが、
富士急ハイランドのおすすめアトラクションはマッドマウスでした。2019に惜しまれながら終了したようです。残念。
TDLではガジェットのゴーコースター。

TDSではフランダーのフライングフィッシュコースターです。

絶叫系が苦手なのかって?乗ったことないでしょ。面白いよ、マジで( ´艸`)

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