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「食道がん」で胃が無くなった(1)

4月30日に「がん宣告」され、2回の「抗がん剤治療」を経て7月15日に「食道がん」の手術を行いました。宣告されてから2カ月半での手術は、予定通りで順調に治療は進みました。

手術日の2日前に再々入院しました。病棟の看護師さんとは顔馴染みです。皆さん「手術ですねー、頑張って下さい」等と励まされます。

入院日に父が危篤に

入院前の血液検査の結果が出るまで、妻と二人でお茶していたら実父が入院している病院から電話があり「お父さんが急変して危篤状態です。直ぐに来て下さい」との連絡が入りました。1週間ほど前に父は「胆管炎」で他院に入院して治療していました。幸い、予後は順調で食欲も出てきたので大丈夫だと思っていたのですが、まさか僕が入院する日に急変するとは思いもしませんでした。

コロナの影響で父の病院では身内でも面会謝絶の対応をしていました。僕が行っても会う事はできないし、手術を控えているので妻に行ってもらう事にしました。

親不孝の誹りは甘んじて受けますが、手術日の変更はリスクがあります。手術日は水曜日に決まっていて、「食道がん」の手術は12時間ほど掛かる大手術のため、一人の患者しか手術できません。

同じ病気で治療中の患者さんもいます、それぞれ手術日を予定して治療のスケジュールが組まれていますから、そこに横入りするのは難しいです。また、予定を組み替えて手術日が決まりますが、いつになるか分かりません。

父永眠、「俺が身代わりに」

父は、連絡のあった数時間後に永眠し、結果的に親の死に目に会えませんでした。父は僕の「がん」を気にしていて、「俺が代わりに死ぬ」と言っていたそうです。2年前に母を見送ったばかりで、また身内を亡くしてしまいました。

父の死はショックでしたが、僕は僕で手術に集中しなくてはなりません。父の死亡に伴う事務手続きは全て妻に任せました。本当に、妻は良くやってくれたと思います。義父が死に夫は「がん」で手術、仕事もあるし大変だったと思います。

手術の前日、21:00に下剤を飲みました(センノシドとラキソベロン10ml)。更に、当日早朝には浣腸もされました。大腸がんの手術ではないのに、腸を空っぽにするのですね。何故だろう?

手術は9:00からですが、8:15に手術室に入ります。付き添いの看護師が言うには「時間厳守」で早くても遅くてもダメなのだそうです。8:15丁度に手術室に着くように時間を見計らって向かいました。

いよいよ、人生初の手術です。 


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