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放射線学会総会で受賞しました

みなとみらいに来ています。

第83回日本医学放射線学会総会に参加しています。

かれこれ、もう10年以上、自分の研究をこの学会(もちろん他の複数の学会でも)で毎年発表させていただいていますが、恐らく腫瘍内科医で放射線科の総会で発表しているのは全国でも僕だけでしょう(笑)

結果的には、自分は、がん患者さんの治療に携わる
腫瘍内科医の立場が最もやりたい仕事であり
あっていると思いますが、
若い頃、学生だった時、当時の浜松医大の放射線科の医局の若い先生方に
「うちの医局に入ったら、飲み会多いよ」
というウソの誘いにうっかり誘われて
画像ばかり見る、自分の性格と正反対の仕事を
やってきたことは、カテーテル治療ができる腫瘍内科医という
レアな医者を作りあげる土俵となりました。

若い時は、とにかく解剖と画像の勉強を、休日返上して毎日していました。
子供が産まれても、休日はずっと放射線科の、画像の勉強をしていました。

そのベースが、難しい幹部へのカテーテル治療の栄養血管の探索に今でも役にたっていますし、当時お世話になった、純粋な放射線科の諸先輩方には本当に感謝しております。


さて、今回の学会でも

という演題で明日発表させて頂きます。
かなりアグレッシブに、状態のかなり悪い肝転移の患者さんに治療をした成績ですが、このように高度の肝機能異常を伴う患者さんを受け入れ全身管理しながらカテをやっていくことは、主治医として、かなりの「根性」が必要となります。
また、どの程度カテで攻めるべきか、その加減も大切で、
やはり、多くの患者さんの全身管理をしながらカテをしてきた自分しかできない治療だと思っています。

そんな発表演題が採択された際に、
学会から以下のようなDMが学会会員に届きました。


日頃より、学会員の皆様が様々な環境下で研究活動をされていることと存じますが、より多くの方々が研究活動にアクセスしやすい環境づくりのサポートを目的として、日本医学放射線学会ダイバーシティ・働き方改革推進委員会が中心となり
「JRS83rd Encouragement Award」を設けることとなりました。
多数のご応募をお待ちしております。
「JRS83rd Encouragement Award」


こういう学会が募集するやつって、通常若い方が今後もっと頑張れるようにサポートする受賞なんです。だから、年齢制限があって、40歳以下とかが普通。
それが、今回の応募資格、今回の学会で研究発表する先生の中で、自分の研究環境をもっと改善するために支援してほしい、そのためのサポートを学会がしてくださる。そんな主旨の応募であり、そしてなんと年齢制限なし!

僕は、もともと放射線科医でしたが、腫瘍内科医として働くようになった当初は、やはり大きな障壁、しんどさがありました。放射線科は画像を読むだけ、腫瘍内科はがん治療の花形。そんなイメージがある中、両者ができる医者になろう、そして両者が必要な治療をしよう、そして到達したのが、がんカテーテル治療でした。

その自分の経過や、治療や今までの数々の研究、そしてできれば、今後もSNS通じて、がん治療の皆さんに、がんカテが必要な条件、がんに立ち向かう心構えみたいなのを伝えたい、その想いを綴って、50越えのおっさんが、恥ずかしげもなく応募させて頂きました。





放射線学会事務局及び今回の総会開催に携わった先生方、
私のようなおっさんを選んでいただいて感謝申し上げます。

そして、放射線科以外の診療科の僕を選んで頂いて光栄です。
ありがとうございます。

今後も、がん患者さんを、放射線科の知識を用いてカテで救い、
その研究結果の発表を、できれば60歳くらいまで・・・・・
頑張って発表していきたいと思います。






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