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マタニティ小話④ 命の選別?出生前診断のこと

こんにちは、かなりです。
お腹は少しずつ大きくなり、妊娠15週を迎えました♪
今回は賛否両論ある出生前診断のお話しです。
散々悩み、話し合い、受けることを決めました!

①出生前診断とは?

出産前に、赤ちゃんの障害の有無を調べる出生前診断。
昔からある羊水検査は僅かながら流産のリスクがありますが、最近ではNIPT(Non-Invasive Prenatal genetic Testing:妊娠10週以降に行うことができるスクリーニング検査)など、採血やエコーで完結するリスクの少ない検査が可能になっています(確定診断には羊水検査が必要)。

自分の赤ちゃんが障害をもっているのか…不安に思っている妊婦さんも多いのではないでしょうか。
先天的に異常がある赤ちゃんが生まれる確率は、平均で3%程度だそうです。母親の年齢と先天異常発生率はあまり明確な関係はないとのことですが、ダウン症などの染色体異常が発症する確率は、出産年齢によって変わってきます。
25歳で出産した場合、ダウン症を発症する確率は1/1250ですが、45歳の場合は1/30。年齢でこんなにも差があるのですね…!

②身近だった発達障害と、私たちの決断

私のいとこは発達障害があります。
移動は基本車いす。知的遅れもあり、作業所でお仕事をしています。
いとこを育てる叔父・叔母の苦労ははかり知れませんが、その一方でいとこが心優しく素敵な人であることも見てきました。
昔の写真を見返しても、めちゃくちゃ可愛い。

だからこそ、出生前診断を受け、障害があることがわかったらどうするのか悩みました。

出生前診断で、障害がわかった場合9割のカップルが中絶を選択するそう。
障害を持つ子を育てるには気力・体力・財力だけでなく周囲の理解も必要です。
そしてそれは子供が成人したら終わりではない。気が遠くなりそうですね。

なにより私たちの赤ちゃんは不妊治療を経てやっと授かったのです。
私たちの「子供が欲しい」というエゴから誕生した生命。
小さい小さい心臓を、すでに一生懸命お腹の中で動かしているのです。
綺麗事かもしれないけれど、中絶という選択は私には出来ないんじゃないのかな?と思いました。

ではなぜ出生前診断を受けることにしたのか。
やはり覚悟を決めたかったからというのが大きいです。

もし本当に障害が見つかったら、心の準備はもちろん、社会保障の下調べやおうちの準備、やらなきゃいけないことはたくさんあります。
生まれてからじゃ、気持ちも準備も追いつかなそう。

私は27歳。まだまだリスクは低いですが、0ではありません。
そして旦那さんは44歳。
染色体異常は女性だけでなく、男性の高齢も原因となることがわかっているそう。
なので私たちも中々ハイリスク。
旦那さんとも話し合い、検査を受けることを決めました。

③オスカー検査

いろいろな検査がありますが、NIPTは基本20万前後が相場(課金すれば性別も確定診断できるものもあるらしい!)。

さすがに高すぎる…!

ということで5万円で受けられるオスカー検査(11週から13週以内という縛りあり)というものを受けました。
これは、血液検査と超音波検査を組み合わせたもので、13トリソミー(パトウ症候群)、18トリソミー(エドワーズ症候群)、21トリソミー(ダウン症候群)の三種類の染色体異常を検査することができます。

超音波検査では、染色体異常のある赤ちゃんに特徴的な、鼻の骨・心臓の三尖弁・お腹にある静脈管の波形・NT(首の後ろのむくみ)を確認します。
さらに血液検査を合わせてリスクを出すそうです。

分娩予定の病院ではやっていないので、別の産婦人科を探し受診しました。
物腰柔らかな、お話もわかりやすい素敵な先生で一瞬でファンに。笑
この時初めて経腹エコーを体験。
もうお腹で赤ちゃん見れるんだ!と感動しました。
ちなみにこの超音波の動画はUSBでもらえるのです!
感染対策で旦那さん同伴禁止だったので、旦那さんははじめて動いてる赤ちゃんを見ることが出来、とても喜んでいました。

超音波上、問題なしとのこと。
採血結果は2週間後。なにか問題があったらすぐに電話しますとのことで、電話がなければ異常なし。
どきどきの2週間です。

果たして、血液検査の結果も異常なしでした。
どの染色体異常も確率的には1/10000。ひと安心です。

やはり健康なことが一番ですものね。
…もし、障害があるとわかったら、産み育てる決心は揺るがなかったかな?と、今でも時々考えます。
こんな生半可な気持ちで受けるべきではなかったのかも…。
命の選別ともいわれる出生前診断…考え出すときりがないし、正解・不正解を決められるものではないのでしょうね。

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