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綾凰華さん退団に寄せて~4月18日宝塚大劇場千秋楽~

2月1日の退団発表の日。
全く、退団を恐れていなかったわけではないけれどどこか不安な気持ちがありました。

昨年夏に、下級生縣くんのバウ主演、宙組から和希そらさんの組替えと綾ファンにとっては複雑なニュースが続いていたので(お二人のファンの方ごめんなさい)、あと1~2年で辞めちゃうのかななんてぼんやり考えていたけど、意外と早かったなというのが正直な感想です。

和希さんは綾さんより上級生だし、組替えしても綾さんより上にくるのは想定内として、下級生の縣くんと立場が逆転する、というのはなんだか複雑ですよね。かつて雪組では咲ちゃんが上級生の彩凪さんを追い越しましたが、
その後も彩凪さんは特に退団することもなく、咲ちゃんの次点ポジで退団まで活躍されていたのだから、綾さんにもそんな道はあったのではないかと思います。

ただ、綾さん的には下級生に追い越される自分をファンの方に見せたくないとか、いずれトップになるであろう(?)縣くんの道を邪魔してはいけないと自ら身を引いたのではないかと思います。あとはコロナとか男役10年の節目とか、、。
色々理由が重なったんじゃないかと。

退団発表を受けても自分は案外冷静で「そっかー」くらいにしか思わなかったのは宝塚(あるいは物事すべて)は「限りあるから美しい」と常に感じていたから。もちろん、いてくれるならいつまでもいてほしい、いつまでも観ていたいと感じていましたが、綾さんが今だと感じたのであれば今なんだと思います。

そんなこんなで退団発表からあれよあれよと時が経ち、初日を迎え、ついに千秋楽に、、、。

コロナ禍ということもあり、入出もないですし、本当に退団するのか?!と当日まで全く実感なし。ですが、終演後の退団挨拶で袴姿で階段を降りてきた綾さんを観てやっと「本当に退団してしまうんだなあ」とほろり。
以下、綾さん退団のご挨拶全文です。

退団は自分で考え、自分で決めました。
けれどずっとこの舞台に立っていられるならそうしていたい、そう思うくらい必死で稽古した日々、温かいお客様が待っていてくださる
この舞台で過ごした日々は私にとって幸せに溢れていました。
不器用だった私は何度も壁にぶつかりました。
けれど決してかっこよくも立派でもなかったかもしれないけれど、それでも今日までの日々の毎日が全力だったと胸を張って言えます。
そう思えるのは周りを見ると自分以上に汗を流し、舞台のために全てを賭けて、稽古していらっしゃる心の底から尊敬する雪組のみなさんがいてくださったから。
そして、どんな時も宝塚を愛し、雪組を愛し、見守ってくださるファンの皆様がいてくださったからです。
本日をもって宝塚大劇場を卒業させていただきますが、東京公演に向けてもっともっと成長できるように上を目指して、精一杯努めてまいりたいと思いますのでどうぞよろしくお願いします。
心からの感謝の気持ちを込めまして、本当にありがとうございました。

4/18宝塚大劇場綾凰華さん退団挨拶より

”ずっとこの舞台に立っていられるならそうしていたい”この言葉から本当は辞めたくなかったのかなーと綾さんのちょっとした抵抗を感じました(本心は分かりませんが)。

全ての瞬間が全力だったと胸を張って言えるってすごいことですよね。
私は自分の人生を振り返っても、もっと頑張れば良かったと思うことばかりです、、、。

綾さんの言葉を胸に日々全力で取り組まねば!と感じております。
本当にいいご挨拶でした。

カーテンコールでは咲ちゃんと2人きりの場面も。
咲ちゃんは夢介でも絡みがあるし、ヴェネチアの紋章、シティハンターでもがっつり絡んでいたので咲ちゃんトップ下での退団で綾さんも幸せだったのではないかと思います。
2人は素顔がゆるゆる女の子なところが似てますよね!!

ずっとニコイチでやってきた縣くんは大号泣してたみたいだし(綾さんしか観ていなかったので気付かなかったけど、、)、そらさんとは相変わらず仲良しだし、今の雪組体制での退団は幸せだろうなと思います。

まあまだ東京がありますからね。悔いのないように贔屓を送りたいと思います。

最後に当日のお写真を。
当日は雨予想でしたがなんとか持ち堪えました!良かった!

4/18宝塚大劇場