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薬のことなど 2024年7月6日

夫は毎朝3種類の薬をのんでいます。抗うつ剤、抗認知症薬、それと神経痛的な痛みがあるので、そのためのお薬です。夫は土曜日の夜か日曜日の朝に、1週間分のお薬をピルケースに用意します。ピルケースは曜日ごとに仕切られています。

この薬の準備も最近は問題なくできていて、こういうところも認知機能が改善されているなと感じるところです。1年くらい前までは薬の数を間違えたりしてたし、2年前は混乱してしまってまったくできないこともありました。薬のセットが終わった後は私が一応確認します。ここ半年くらいは一度も間違いはありません。

薬のセットを間違えなくなった理由は、気分が落ち着いているからなような気がします。以前は「間違えないようにしなくては」という気持ちが強すぎて、逆にできなくなっちゃってた気がします。薬の数が間違ってたり、混乱してわからなくなみたいだなと思ったら、「間違っててもいいよ、たいした問題じゃないよ。薬を抜かしたって、ちょっと多くのんだって1日2日ならなんともないよ。」と声をかけるようにしていました。そうすると夫も「そうだよねー。」といいながら落ち着いてきて自分で入れ直すこともあったし、あとで私がこっそり入れ直しておくこともありました。

認知症というのは、もとの病気(夫の場合はアルツハイマー病)の種類や進行度、その人の持っているもともとの性格や体質などで発症の仕方や進行の仕方がずいぶん違うようです。夫の場合は今のところ、ごく初期でごく軽度。実際MRI検査でもほとんど正常な脳と変わらないといわれました。でも診断されたときには認知症の症状が今より強く出ていました。同じことを何度も聞く。簡単な計算ができない。道に迷う。1日中寝ている。などなど。

2年前にこんな症状が今より出ていた理由を自分なりに考えてみると、それは不安な気持ちが強かったから何じゃないかと思っています。
忘れちゃいけない、ちゃんとしなくちゃいけない、間違えちゃいけない。そんな気持ちでいっぱいで、眼の前のことに落ち着いて取り組めなくなっていたように思います。それでうまくできないことがあると、ちょっとしたパニックになってしまって、ますます混乱して、癇癪を起こしてしまう。という繰り返しだったように思います。

このパニックについては夫と何度も話をして、この半年くらいでかなり改善したと思います。あーパニクってるかも、と見ていて思うときもあるんですが、深呼吸したり鼻歌を歌ったりして自分を取り戻すことができているようです。




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