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毒親の定義
あんまり自分の親を毒親とは言いたくないです。
血の繋がっていない、育ての親ですから。
フィクションでは、育ての親って善良な性格に描かれますけど、実際には違うんです。
私の場合、実の親も育ての親も毒親だったという、ダブルコンボですね。
育ての母親の毒親エピソードなんて、書き始めたら一冊の本になるくらいです。
例えば、私が好きな映画のDVDを観て、泣きますよね?
「こいつ、映画観て泣いとる、アホちゃうか」とディスってきます。
そして次の日、その映画のDVDのパッケージには、鼻くそがつけてあるんです。
「私は神だ、私だけを尊敬しろ、映画で泣くなど許さん」
かーなーり、やべー奴ですよね、私の育ての母親。
2017年の大みそかに、実家で突然死していて、第一発見者は私でした。
通夜や葬儀で、正月三ヶ日は潰れましたけど、やっとその時、ケンシロウの気持ちが分かりました。
「宿敵ラオウ」との闘いが終わったのですから。
でも、近所の人たちは、私と母親が仲が良くなかったのを知っています。
「息子が自殺に追い込んだんじゃないか? 突然死なんて嘘じゃないか?」
地元じゃ嫌われ者ですよ、私。
実際にはね、40歳を過ぎた頃に、母親に「死にたい」って言ったことはあるんですけど、「そうかー」の一言で終わりっすよ。
中学の頃にいじめられて、学校に行きたくないって言ったら「あんたがいじめられたら、親の私がカッコ悪いやないの!」の一言っすよ?
あー、あなた、息子が学校でいじめられても、被害者意識全開っすか?
逆に血が繋がってなくて良かったかもですね。
実の母親「ラオウを超えるカイオウ」との闘いは継続中ですが、我ながらホント、チャップリンの映画並みの「悲劇であり喜劇である人生」です。
自分が冴羽獠並みに女性にだらしないのも、母に恵まれなかったことが起因しているのかも知れません。
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