【生成AI】OpenAI APIを使うために必須の支払い設定
昨年から話題が尽きない生成AIの代表的なサービスであるChatGPT、皆さんは使っていますか?
昨年11月の時点では国内での生成AIの利用普及率は10%程度でした。このころ、ソフトバンク代表の孫正義社長は、港区で開催された「Softbank World」の基調講演にて、「まだChatGPTを使っていない人は人生を悔い改めた方がいい」とおっしゃっていました。
2024年3月の統計によると生成AIの利用普及率は30%を超え、僅か半年ほどで倍以上の普及率となりました。
しかし、まだ3割程の方しか利用しておらず、約7割の方は生成AIに触れたことがないという状況です。
生成AIはChatGPTのような対話型のサービスだけでなく、様々なところで利用が進んでおり、個人で開発したプログラムの内部処理にGPT(ChatGPTの思考部分)を組み込むことが簡単にできるようになっています。
日ごろから利用していたウェブサービスに、新たに生成AIのサポート機能が追加されるなど、ChatGPTは利用していなくても、生成AIを利用しているということは珍しくないのです。
そこで今回は、組み込み型のGPTを利用するためのAPIについて記事を書きます。
簡単にプログラムに組み込めるAPIとは
APIとは、アプリケーション・プログラミング・インターフェースの略称です。OpenAI社以外にもGoogleやAmazon、LINEなど様々なウェブサービスやプログラムにおいてAPIを利用することができます。
APIを利用することで、独自に開発しているプログラムの一部機能を、既に存在している外部のプログラムにて賄うことができるのです。
OpenAI社が発行するAPIを利用した場合を例に説明します。開発したプログラムにユーザーが情報を入力すると、その情報をGPTにて加工し、得られた回答を含めてユーザーに表示することができるようになるのです。
ウェブサイトを表示した際に、手続きなどのサポートをしてくれるチャットが右下に表示されているのを見たことがないでしょうか?このチャットの回答を生成AIに任せるために、APIを組み込んでいるケースなどが挙げられます。
OpenAIのAPIを使うために必須の支払い設定
BabyAGIの環境構築に関する記事の中で、OpenAI社のAPI利用について記載をしております。
この記事では、APIの取得とBabyAGIへの設定方法について触れておりますが、実際にAPIを利用するためには、利用料金支払いの設定をする必要があります。
この設定がされていないと、APIを利用することができないため、設定方法をご説明します。
まず、OpenAIのウェブサイトにログインしてアカウントページにアクセスします。
アカウントページ左端のメニューリストにある Setting をクリックします。
Setting内の Billing をクリックするとアカウントの支払いに関するページが表示されます。
以下のリンクから支払いページへ遷移することができます。
https://platform.openai.com/settings/organization/billing/overview緑色の add payment details ボタンをクリックして支払い方法を設定します。
個人と法人の選択画面が表示されるので該当する方をクリックします。私の場合は個人ですので、 individual をクリックします。
クレジットカードの情報とカードの名義人、住所を入力します。
APIに利用するクレジットをチャージします。デフォルトで10ドルが設定されています。ご利用に応じてチャージ額を変更してください。
プロンプトとリターンの内容によりますが、約1000文字に対して、0.01ドル消費しますので、10ドルチャージしておけば十分API利用ができます。Would you like to set up automatic recharge? はクレジットが0になった場合に自動でチャージをするための設定です。不安であればOffにしておきましょう。
確認画面が表示されて、Confirm paymentをクリックするとクレジットが追加されて、チャージした金額分だけAPIの利用ができるようになります。
まとめ
プログラミングの知識が多少必要となりますが、BabyAGI以外にもOpenAIのAPIを利用することで様々なプログラムにGPTの機能を組み込むことができます。
API利用には支払い方法の登録が必須となるので、必ず設定しておきましょう。
ChatGPTやCopilotのような定額有料プランとは異なり、APIの利用は従量課金制となります。しかし、API利用料金はかなり安価であるため、使用頻度が少ない場合は定額料金を下回ります。
ご自身のユースケースに合わせて、APIの利用を検討してみてはいかがでしょうか?
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