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【BAMBOO HOUSE PROJECT】生きる自然は地域を育む


[基本情報]============================
*活動目的:
私たちの活動の目的は、竹林整備を通して、地域住民がふれあえる空間や機会をつくることである。2012年〜2015年の3年の間で放置されていた滋賀県湖南市菩提寺竹林の全体計画を行い、地域の人々が交流できる場を整えた。これにより、荒れ果てた竹林だったこの場所は、今では放課後にこどもたちが遊びにきたり、近所の親子が散歩しにきたりするようになり、公園のような場所になった。春には、たけのこ掘りのイベントが行われるようにもなった。
*SDGs目標番号:4、11、12、15、17
*活動拠点: 滋賀県湖南市菩提寺地区
*活動期間: 2012年〜
*メンバー数: 指導教員1名 コア学生12人 参加学生32名
        (2023年10月1日現在)
*連絡先/代表者: 箱田里菜 
 mail hako.rina1221@docomo.ne.jp
 TEL  080-8257-5000

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【現在の活動状況】

初期制作物解体からリニューアルに向けた新築

 毎年の竹林整備による竹の伐採で出た竹材を用いて、地域の人々が遊び、交流できる建築や空間をつくり、それにより子どもからお年寄りまで地域の人達と交流を図っている。
 昨年度は新型コロナウイルス感染症の影響も少なく、週末ワークショップも距離は保ちつつの活動にはなったが、以前のように活動が行えるようになった。

 これまで継続してきた活動は地域に根付き始めており、地域の子供たちの遊び場としてたくさん使われており、また近年では竹の庭の敷地外の竹林整備の依頼を受けることもあった。

 竹の建築物には建設・維持管理・再構築・解体といったサイクルがあり、昨年度は解体のサイクルであり、今年は建設のサイクルとなっている。3月ごろまでに学生内や菩提寺の方々とさまざまな取り決めを行い、今までより大規模な建築を作りたいと考えている。

【これまでの経緯】

地域からの竹建築を作った陶器教授への依頼

 近年、日本全国で急速に増えている放置竹林。滋賀県湖南市菩提寺にある竹林も、放置されて荒れ果てていた。鬱蒼とした放置竹林は、不法に投棄されたゴミで溢れ、近隣の住宅街にまで竹が侵入し、地域住民の悩みの種となっていた。そこで、菩提寺まちづくり協議会から、2011年の東日本大震災にて復興のため現地の竹を使った竹の会所を制作した経験のある当指導教員、陶器浩一教授の元へと、「この竹林を子供たちが集まって遊べる場所に」というような依頼があった。こうして、2012年から「BAMBOO HOUSE PROJECT」が始動した。

【これからの展望】

継続した活動/全国の放置竹林にむけた発信

 当初は、「放置竹林を整備し、地域の交流の場づくりをする」ということで始まった活動だが、竹林は毎年の定期的な伐採と公園のメンテナンスが必要不可欠であり、地域交流という点からも長期的なスパンで今後も関わっていくことを続けていきたいと考え10年間活動を続けてきた。そして、ようやく地域に根付いた活動になってきたので、このみんなの交流の場を守るべく引き続き活動を行っていきたい。

 また、放置竹林解決の数少ない成功例とした、菩提寺の他にも全国各地にある放置竹林の整備や有効活用などの起点になりたいと考える。

【2030年にどんな社会を作りたいですか】

 継続した活動をすることで、竹の資源としての価値を広め、竹の建築物が溢れ、それに伴い、放置竹林のない社会を目指したい。竹の有用性を広めることができれば、竹の利用が拡大し、竹林整備につながり、竹が美しい姿を保てると考える。

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