『スラムダンク』をもっと知りたい！ - 13

映画『THE FIRST SLAM DUNK』で初めて『スラムダンク』に触れた私が、井上雄彦氏のマンガ『スラムダンク』（ジャンプ・コミックス）を読んでいきます。全巻を読み切れるよう、がんばります。なお、読んでいる単行本は通常版です（完全版、新装版ではありません）。

13巻「UNSTOPPABLE」

◆海南戦。流川と清田、1年生のふたりが、どちらが強いかを競い合う展開に。巻ごと、各試合ごとに見どころやテーマを設定するのがうまい。

観客の会話と見せかけてテーマの説明、読者へ自然に伝わるぞ

◆赤木と流川の腕ガシッ。こういう選手同士のさりげないコミュニケーションが描かれるのもスラダンならではだ

選手同士が仲良くするの好き〜

◆赤木もふんばる。リバウンドをがっちり。これがその後の伏線になってるのもいいね
◆いっけん個人プレーに走っているように見える流川だが、その行動を選択するのには根拠があるのだった

赤木を信頼する流川

◆3年間がんばってきて、ようやくつかんだ県大会決勝リーグ出場。この機会を逃したくない赤木は、がんばりすぎて足をねんざ。交代となる
◆赤木アウト、メガネ君イン

赤木交替、足だいじょうぶか

◆試合中のけが。それでも「テーピングして出る」と言い張る赤木。あんまりムリしないでね
◆赤木のケガをチャンスととらえ、「このチャンスにつきはなせ」と指示を出す海南監督。ずっと思ってたんだけど、この監督は『マカロニほうれん荘』に出てくるクマ先生に似てるよね

ノオーッ！

◆一方、安西先生は選手を励まして送り出す。流川と桜木にさりげないボディタッチをうながす

優しくちょん

◆反目しあう流川と桜木だが、結局は山王戦で「パーン！！！」ってなるの知ってるよ、早めに仲良くした方がいいよ〜
◆海南のシュートをハエたたきで止める流川。攻めても守ってもバツグンだ
◆桜木も奮起して相手の攻撃を止める。湘北のディフェンスいいぞ
◆興奮すると会話がバグる晴子、桜木のディフェンスを見て兄にテンション高めの報告

すごいのよう！！

◆リバウンドを取りにいく桜木。ここで赤木の教えがフラッシュバック

メッチャいいの

◆赤木と桜木の練習シーンはマジでいい場面！　赤木が試合に出られなくても、赤木から学んだ桜木がプレイしている、というスピリットの継承がある。「絶対に離さんという気合を見せつける」。クゥーーー熱いぜ！！
◆赤木が抜けた桜木の決意コマ。ここも好き。誰もが「今できることをやる」しかないのだ。いいせりふだね

たくましくなったね

◆パスを回さずに一気にシュートを打ちにいく流川。自分勝手なプレイか？　と思わせつつ、それが実は赤木の抜けた穴を埋めるべく必死にがんばる意思のあらわれだったことがわかる。この巻は流川回。ここから13巻終わりまで、流川のプレイが怒涛の描写となってやってくるぞ
◆誰かが抜けることで、むしろチームの結束が強くなり、個々のプレイが輝き出す、という展開いい。赤木が抜けたハンデすら武器に変わる、それでこそ本当のチームだ！
◆次々にシュートを決め、得点差をひとりで縮めていく流川。巻のタイトル通り、まさに「UNSTOPPABLE止められない」な流川劇場
◆流川はあまりしゃべらないので、ここまで「うまいとは思っていたけど、実際どれほどなのか」がわかりにくかったが、この巻でわかった。流川はメチャクチャうまい選手だ！　三井や宮城ですら、流川の実力をわかっていなかったという描写もGOOD

流川の実力にびっくりのふたり

◆流川とメガネ君のハイタッチ。私はメガネ君が好きなので、試合に出てるシーンが嬉しい

さわやかメガネ君

◆いやー、アツい展開だ。強豪校との試合って感じがさらに高まってきたし、そこに流川の爆発が合わさって大興奮
◆白熱する試合。流川の「いったん戻してまたダンク」が炸裂し、会場がどよめく

プロ級のダンクを決める高校一年生

◆海南の監督がイライラし始める。あー、これはよくない。安西先生の器の大きさと対照的だ。監督は、おおらかに選手を育てた方がいいと思うぞ

よくないですね

◆最終的に、ほぼ流川ひとりの得点で海南に追いついてしまう。同点まで持ち込んで前半終了。流川ヤバい

本当にひとりで追いついちゃったよ

◆足にテーピングを巻いた赤木が、後半から出るという。大丈夫か。安西先生は、無理だと判断したらすぐ変える、との話。
◆海南の神じんという選手が後半で登場するらしい。彼が海南の切り札なのか
◆後半戦開始。さっそくシュートを決めて復活をアピールする赤木。うおーっとおたけびをあげる野獣・赤木が戻ってきたぞ。足は大事にしてね

13巻の感想

◆完全な流川回だった。いままで、どのレベルの能力を持つ選手なのかがわかっていなかった流川の実力が出た。攻めても守っても一流のオールラウンダー、私も流川応援隊に入りたくなった
◆流川の爆発、桜木の奮闘など、すべてが「赤木の不在」きっかけで開花しているのがストーリーとして完璧。選手のケガがここまでドラマティックな展開になるスラダンのエネルギーを感じた
◆赤木から桜木に継承されるリバウンドの描写もマジでよかった
◆どうなんだ、海南に勝てるのか？　リーグ戦だから一度負けても終わりではないから、湘北が負ける描写もたぶん入ると思う。あの神って控えがヤバそうな雰囲気を出していたぞ

SLAM DUNK 13 (ジャンプコミックス)