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『スラムダンク』をもっと知りたい! - 30

映画『THE FIRST SLAM DUNK』で初めて『スラムダンク』に触れた私が、井上雄彦氏のマンガ『スラムダンク』(ジャンプ・コミックス)を読んでいきます。全巻を読み切れるよう、がんばります。なお、読んでいる単行本は通常版です(完全版、新装版ではありません)。

30巻「選手生命」

◆30巻のタイトル「選手生命」だけで、どのあたりまで話が進みそうかわかる。わー、映画版のあのあたりね〜OK、OK
◆山王戦後半、残りおよそ4分
◆いままで流川が 1 on 1 で沢北を抜けなかったのは、「かならず自分でシュートまで持っていく」という唯我独尊スタイルがバレていて、パスはないと読まれてしまっていたためだった

なるほど〜

◆流川→三井にパス。三井はキャッチせず、ダイレクトバチンで赤木にまわす。このコマ、カッコいいぞ

三井の反射神経が光るバチンだ

◆試合は続く。残り3分半、点差13点
◆どうにか挽回したい湘北、ボールが三井に渡る。しかし三井はもう体力の限界、腕も上がらない状態だ。いけるのか?
◆ボールを受けた三井。限界の体力で放たれるスリーポイント!!!

行け〜〜三井!

◆三井の存在がまぶしい
◆井上氏、三井というキャラクターを生み出してくれてありがとう!!!

三井、オマエが好きだーーー!!!

◆リングに吸い込まれるボールを見てひとこと

名言いただきました

◆「そのシュートは 今までよりも高く 美しい弧を描いた」とは、まるで小説の一節のようではないか
◆三井の美学、スリーポイントにかける思いが伝わってくる。ただただ美しい
◆クゥーーー三井、オマエはなんてヤツなんだ! 最初はあんなに嫌な性格でキライだったけど、いまは好きさ!!!
◆三井のスリーポイントで、残り3分14秒、10点差

このポーズも映画で見たぞ

◆もう落ち着いて読めない
◆パスという選択肢を増やしたことで沢北と渡り合えるようになった流川、沢北を抜き去り、ゴール下に走り込んで、沢北のお株を奪うふんわりシュート

疾走感のあるコマ

◆残り2分50秒、8点差!
◆桜木と赤木の会話。「奴(沢北)はパスしねえ、負けたことがないからだ」と桜木。沢北を読み切った作戦でシュートをブロック。これ映画でもあったね
◆ここで体育館の画がインサート。雨が上がっている。湘北に流れが向いてきたことのメタファーだ

映画版を思い出すナァ

◆白熱していく試合。さぁこれから逆転、というところで、ボールがラインを割ってしまいそうになる。このままだと山王ボール。何があってもボールを戻したい湘北
◆映画版でも同じ展開ですね。ボールをあきらめるな、と湘北メンバーみんなが思ったところで「どけミッチー!」の声

夢中で飛び込む桜木

◆飛び込む桜木、どうにかボールを戻す。しかし本人は机に突っ込んで全身を強打。あー、ケガしてないのか?(してる。背中いってる)
◆桜木が飛び込んでいる様子を眺める赤木の視点。それがどこか、スローモーションのように感じられる。うしろに晴子の言葉が重なる演出がいいのよ

桜木君、成長しました

◆周囲が心配するなか、立ち上がった桜木。審判に「できるかね?」と訊かれて「おうよ」って答えるんだけど、映画版の「おうよ」の言い方がすごく雰囲気出てて、あー桜木ってこんな言い方しそうと思ったな。私の脳内、ジャイアンボイスで「おうよ」再生
◆逆転へ向けて動き出した湘北だが、桜木に異変

たいへんだ〜!

◆ここで赤木のフラッシュバック。部活をがんばろうとするも、まわりはついてきてくれない。そんなみじめな過去。自分は相手に理想を押しつけてしまっているのか
◆あの暗い日々から、ついにインターハイ出場し、山王と試合するまでになった。そんな過去を思い出してるうちに、泣いちゃった赤木

泣いちゃったよ〜〜

◆意外に涙もろい男であった。カワユ
◆赤木にとって「成し遂げる」とは、必ずしも試合で勝つことではなくて、信頼できる仲間を見つけることだった……
◆仲間ができるって嬉しいね
◆一方、桜木の背中は刻一刻と悪化していた

ケガしたらムリしないでね

◆この場面で、彩子が桜木を「あの子」って呼ぶのメッチャよくない? 胸キュンでした
◆そして安西先生から、みんなを鼓舞する応援の言葉。もう名場面しかないよ〜!

これいいよね〜

◆この応援の言葉の三井パートが好きなんで、入れときますね

ほんとに混乱をもたらしたよ!

◆そして思わずメンバーに感謝の言葉を述べてしまう赤木

「ありがとう」が言える人はカッコいいんだ

◆スラダンの泣けるシーン、だいたい赤木が絡んでるな〜私の場合。赤木の存在や言葉には、私の涙腺を刺激する要素がたくさんある
◆よしいくぞ! と盛り上がる湘北。しかしそんな湘北を一気に潰しにかかる山王であった。河田兄のダンク

迫力満点だ

◆河田兄、気合い入れたときの声が「だら」「ぶし」とか、わりと独特なのよね
◆さらにはゾーンプレスをかけて攻めまくる山王。こりゃキツイぞ
◆ボールを持った宮城、さあドリブルで抜くのだ!

映画でも名場面でしたね〜

◆動けない桜木を見た河田兄、「無理はいかんぞ赤坊主」と声をかける。「お前には将来さきがある」それでも向かってくるなら……

それでいい

◆ケガの心配はするが、試合する以上手は抜かないという河田兄。気持ちのいい選手だ
◆相手チームのプレイヤーにも尊敬の気持ちが持てるのがスラダンだ
◆うおーっ、燃えてくるぞ!
◆やはり勝利の鍵を握るのは赤木なのだ。客席の魚住が声援を送る

じゃないとオレがかつらむきしちゃうぞ

◆魚住の応援を感じた赤木がシュート。惜しくも外れてしまうが……

桜木が押し込む!

◆チームでの勝利が見えかけている!!
◆絶句する会場。すごいぞ桜木

これもいいコマなんだよな〜

◆このコマの晴子の表情いいねえ。本当に驚いた人の顔ってこんな感じだよ
◆しかしケガの影響で、ついに立てなくなってしまった桜木

大丈夫か桜木

◆ここで、桜木の心の声が流れるんだけど、映画版のここの部分のせりふの言い方がすごく好きで、見るたびにいいな〜と思ってる。桜木の心情がリアルに伝わってくる、声優さんの名演だと感じたよ

映画版は、声優さんのよさが味わえるシーンだね

◆まともに立っていられず、うつぶせで倒れ込む桜木。ここで桜木入部から過去のフラッシュバックに行くんだけど、ときめくんだよね〜

回想シーン、色褪せた色調になってるの好き

◆そして晴子の「バスケットは好きですか?」の問いかけ。ここは映画版になかったな……

さあどう答える桜木?

「大好きです 今度は嘘じゃないっす」

なんてすばらしい場面だ!

◆「何かを好きになる」こと。それが私たちの人生を、どれだけ豊かに、明るくしてくれるか
◆桜木はケガでうつぶせになりながら、「オレは本当にバスケが好きだ」「一緒にバスケをする湘北メンバーが好きだ」と気づいたのだ。その瞬間がたまらなく愛おしい
◆映画版にこのシーンはなかったけど、圧倒される30巻ラストだった
◆この場面、思い出すたびにウルッとしちゃいそうだな……
◆次は31巻、本当に最後の最後だ!

30巻の感想

◆30巻、全部で2分しか時間進んでないぞ
◆好きなシーンの連続だった。三井のスリーポイント、安西先生からメンバーへの言葉、赤木がメンバーに感謝する気持ち
◆湘北、マジでいいチームだな……
◆好きなシーンは数あれど、結局は最後の桜木、「大好きです 今度は嘘じゃないっす」にすべて持っていかれてしまった気がした
◆この場面には、井上氏の優しさ、情熱がこもっている。スラムダンクには愛情があるんだ
◆「何かを好きになる気持ち」を大切に描いてきたスラムダンク、そのエモーションが極限まで高まる30巻の終わり方だった
◆スラムダンクを読んでよかった

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