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『スラムダンク』をもっと知りたい! - 1

井上雄彦氏のマンガ『スラムダンク』(ジャンプ・コミックス)を読んでいきます。全巻を読み切れるよう、がんばります。原作を読み始めるにあたっての前提や、現時点での私の「スラダン」理解度、マンガ読者としての経験値などは以下です。

私と『スラムダンク』

先日、映画『THE FIRST SLAM DUNK』を見たところ。これが「スラダン」との出会い。原作未読。アニメ版も見ていない。「スラダン」については映画で得た知識のみ。映画版はメチャおもしろかったし、大好き。映画の感想は以下の記事を参照。

私とマンガ

マンガを読むことに苦手意識があり、読むのに時間がかかる。うまく読めないマンガもいくつかあり。そのため、マンガにほぼ縁のない人生を送ってきた。具体的に、どのように苦手かは以下の記事を参照。現在、マンガ勉強中で、全人生で読んだマンガは150冊くらい。ここ2年くらいで結構読んだと思う。映画を見て「スラダン」に興味を持ち、原作を読むことにした。

1巻「桜木君」

◆本の表紙、赤毛の髪が長い。最初はこんな感じだったのね
◆赤毛の名前は「桜木君」だ。表紙に書いてあるぞ
◆表紙を開くと、若き井上氏の著者近影と、ひとことコメントが載っている。これが最高なので引用

高校のころはバスケ部でした。すげー弱い学校とこだったけど、バスケットはおもしろくて、おもしろくてしかたなかった。何かを「好き」というときには、なんつーか、一種の照れみたいなもんがあって、うまくいえなかったり、ごまかしたり、嫌いだといっちまったりすることも、あるんだけど、バスケットだけは照れずに「好き」といえるのであった…。

◆率直につづられた著者の文章が、詩のように心に響いた。まだマンガ始まってないのに感動している私。メッチャよくない? このメッセージが「スラダン」そのものだ! と思う(まだ映画しか知らないけどサ)。特に「照れみたいなもん」「いっちまったり」といった表記のしかたにグッとくる。学校に「とこ」とルビをふるのも好き。この文章だけで胸が熱くなった
◆1ページめ、いきなり見覚えのある顔。この子、映画版の応援席にいた! キミか〜〜!

応援席で声援を送っていた彼だ

◆「バスケットは……お好きですか?」(ハル子)。この子も応援席にいた。みんな映画にも登場してたんだな〜
◆原作ファンは、映画版の応援席を見ただけでもう「あ〜みんないる〜」状態なんだね
◆かわいい女の子に誘われた流れでバスケ部入るのか。だから映画でも「始めたばっかり」的な感じだったと。理解
◆全体的に、ドタバタしたコメディっぽい展開なんだな〜。ギャグシーンも多く、絵柄もほのぼのしてて意外。もっとシリアス調かと思ってたよ
◆いきなりケンカする桜木。彼は中学時代、札付きの不良だったという設定。不良マンガが好きじゃないので、ケンカとかしないでほしいよ〜
◆ハルコさんにダンクシュートを見せようと張り切った桜木。見開き2ページで思い切りジャンプする画のインパクト。これか、この身体能力の高さが周囲に見込まれたのか! 1巻でもっとも重要なコマはここだ

とてつもない跳躍力を見開き2ページで表現

◆桜木の目標が「女の子と登下校したい」なの、あまずっぱいな
◆サラサラヘアが登場。名前は流川。女の子にモテモテのクールキャラだ。これは女性を泣かせるタイプとみた
◆あーなるほど、桜木、ハルコ、流川の三角関係があったわけですね。少年マンガっぽい。そんなの映画じゃわかんないよ〜
◆バスケ部のキャプテン、ダンナ登場。名前は赤木。髪がすごい立ってる。髪ビンビン。さっそく部員を鉄拳制裁。そんなキャラだったのか
◆桜木の「玉入れ遊び」発言。そういうこと言っちゃいけない。問題発言の責任を取るため、体育館で対決することに。このエピソードの挟み方もうまい
◆ハルコさんと赤木キャプテンは兄妹。関係がこんがらがってるな
◆「リングのまん中に」「たたきつける!!!」も、各1ページ、計2ページ使って躍動感たっぷり。大事な場面は1ページまるごと、あるいは2ページ見開きで大胆に表現するんだね。桜木の身体能力は読者に鮮烈な印象を残したぞ
◆桜木バスケ部入部。マネージャーの彩子登場! この子も映画にいたーーー! いました。7番の手にマジックでメッセージを書いてくれた子ね。はいはいはい。覚えてますよ〜。この子もちゃんと登場するのか。最初の出会いはここか! と嬉しくなってしまったよ
◆部員紹介のシーン。「あと今一人入院してるんで2年は全部で4人」のせりふ。この「入院してる」って7番(宮城)でしょ! バイク事故ね。OK、OK。映画見てるから知ってるよ〜!
◆基礎練習をする場面。著者の部活経験が生きているかのような描写だ!

1巻の感想

◆思ったよりずっとギャグマンガだった。ダジャレっぽいボケをしたり、「ズコー」みたいなリアクションも結構する。少年マンガだから、こんな感じで始まった方がとっつきやすいのかも
◆オノマトペ(ドン、バシッ、ダーンなどの擬音表現)がわりと多い。マンガとしての読みやすさは中ぐらい。そんなには迷わなかったが、読むのに少し時間がかかった(私はマンガが苦手なのです)
◆この物語をじっくり描いていくぞ、という井上氏の決意を感じた!
◆映画でよくわからないキャラだったサラサラヘア(流川)が登場したが、あまり話さないので、まだよくわかってない
◆私にとっての主人公、7番(宮城)はまだ出てきていない。せりふの「入院中」がそうだと思う! ロン毛の不良も出てきていないが、たぶん彼は部活やめちゃったけど未練たっぷりで、体育館の周辺をウロウロしているのだろう。あのロン毛不良は2年なのか
◆桜木のポテンシャルが光る瞬間がよかった。異様に身体能力の高い男。それが1巻のポイントではないか

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