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夢が叶った夫の話 前編 「グランジ・レクイエム」

こんにちは!

今回は最近起こった、まさに人生のミラクル。
どん底から夫の夢が叶ったお話をしたいと思います。

夫は鹿児島生まれ、宮城県育ちの現在48歳。
20代からずっとバンド活動を続けている、無類のロック好き。
通称「ケニー」。

27歳でギター一本持って東京へ。

20年以上、90年代のアメリカのシアトルで一斉を風靡した、グランジ・ロックを弾き続けてきました。


グランジといえば、この4大バンドと言われている

ニルバーナ
パール・ジャム
サウンド・ガーデン
アリス・イン・チェインズ

そのうち3名のボーカルがオーバードーズで死亡。

ニルバーナのカート・コバーンは拳銃自殺。


サウンド・ガーデンのクリス・コーネルはツアー先のホテルで自殺。


アリス・イン・チェインズのレイン・ステイリーは、自宅のロッキンチェアに揺られたまま腐敗した死体で発見。

(皆イケメン!!)


その他にも、グランジの影響を受けた次世代バンド、リンキン・パークのボーカルのチェスターが2017年に死亡。

今年に入ってからは、フーファイターズのドラマーのテイラーが死亡。
(フーファイのボーカル、デイブ・グロールは元ニルバーナのドラマー)


ここまでの死亡者を出しているグランジ陣を見ると、奏者はグランジという名のレクイエムを奏でているのではないかと思います。


そんなグランジに20年以上どっぷりと浸かっていたのですから
基本暗いんです、夫。



初対面で夫に会う人はこぞって

「えー、すごい明るい人じゃん!」

って言われるのですが

いえ、よく聞くじゃないですか

そういう人ほど暗いって。



とはいえ、ものすごく心が優しく純粋な人です。

あとは、霊感がものすごく強い。

子供の頃は毎日のように霊を見たり、寝てるときに上に乗られて金縛りかかったりと、結構大変な目に遭っています。


20代前半でバイクで大事故に。
窮地に一命を取り止めました。

意識がなくなる中で、三途の川らしきものが見え
その対面から高校の時に亡くなった友人が

「まだ来るな!」

と叫んでいたそうです。

そこからパタリと霊体験がおさまったみたいで。

ただ今でも酔っ払うと、見えない誰かと話している事があります。

これまた亡くなったロックスターのジム・モリソンと話ていることが多く。

「おい、ジム」と言い始めた時には要注意、そこが三途の終着地。

あの世に連れて行かれないように、さっさと寝てもらいます。


私自身は霊感が全くないのですが、見えない何かが世の中で動いているんだなというのは信じていて。
神社にはよく行くし、必要であれば占いにも行きます。



ある時、自分に合う石のブレスレットを作ってもらおうと、評判の良い石屋さんのお店に行ったのですが

「あなたよりも旦那さんが作った方が良いのじゃないかしら」

と私をみた瞬間に、石屋さんに言われました。
夫はその場にいなかったのに。。

そこからすぐ夫に電話を。

石屋さんに言われたことを伝えたところ、駆けつけてきました。


実際夫は、作ってもらったそのブレスレットをつけると、色々なざわつきが消えて安定するそうで。
今でも毎日付けています。
(確かに私には、作ってもらったブレスレットの効用がよく分かリませんでした)



またある時は「ヒプノセラピー」という、その人の前世に振り返って、昔の傷を癒していくという療法があるのですが、それを夫に試してみたところ

まるでその過去に実際に行ったような感覚になり、その時のトラウマと対峙して大号泣という。
何かに癒されスッキリして帰ってきました。
(ちなみに私は、全然かからなかった)


こうして夫を幾度となく、人体実験のように占い師の元へ連れ回したおかげか


開眼したようです。

その人のオーラが見えるし、直感力がずば抜けてすごい。
危険な場所や人はすぐに分かるみたいで、家族が夫に守られている感じがします。

私自身生まれてこのかたずっと霊感がなく、霊を見たこともありません。
そもそも20代なんて、そんな事を1ミリも信じていませんでした。

でも結婚をして、不思議な経験をし続けている夫を横目で見ていると、分からないけどそうなんだな、と感じます。

そこに疑う理由がありません。

そんな不思議男である夫。

今年のはじめ、キャンプ中に崖から落ちて大怪我をしました。


深夜、一緒にキャンプに行っていた友人から電話が鳴り

「ケニーが崖から落ちた!!」

と、後ろでは夫の唸り声が。。


どれだけひどい状況だったか分からず「とにかく帰るから!」と言われ、朝自宅に到着。


顔面傷だらけ、前歯2本が完全になくなり、さらに横2本の歯が取れかけてブラリと揺れている顔で


「ごめん、こんな事になって本当にごめん、、。
起こしちゃってごめん、もう寝てていいから、、。」


と言われました 爆


おいおいどこまで良い人なんだ!
ごめんじゃなくて病院に!!!!

と、急いで救急車を。

1日がかりで治療と検査してもらったのですが、奇跡的に口周り以外はなんともなく。

折れた歯の破片が、唇に何箇所か刺さっていたらしく(ヒ〜)、それを一つ一つ抜いてもらいながら、お医者さんには


「いやー、この程度で済んで本当よかった。
打ちどころが悪かったら死んでいたよ」

と言われたそうです。

崖の高さはゆうに3メートルを超えていたらしく
確かに死んでいてもおかしくない。



帰り道、夫は
「崖に落ちる瞬間、誰かにグワッと押された感覚がした」
と呟きました。

長年一緒にいると、夫のコンディションの良し悪しは分かります。
そういえば年末からずっとおかしかったな、、、と。

急いで占い師さんに連絡を。(夫には占いの主治医がいます 爆)
すぐに診てもらう事にしました。


そしたらなんと、

「お酒好きのネガティブな男性の霊に取り憑かれていますね」 爆


合点!納得!!
年末から、人が変わったような態度や発言をしていたので、おかしいなと思っていたので、すんなりと理解できました。

その場ですぐに除霊を。
お祓いの最中、霊が出ていく瞬間が分かり、そこからフッと軽くなったそうです。



霊はいなくなったものの、夫の落ち込みは半端なく。
悪霊に取り憑かれていたショッキングな事実や、無くなった4本の前歯。

もうボロ雑巾のようにズタボロ。
「どん底」という言葉は、まさにこういう時に使うんだなと。


とはいえこんな事になっても、命に別状はなかった夫は、やっぱり守られているなと。
下手したら死んでたかもしれない。

夫はかろうじてグランジ・レクイエムを免れました。
お亡くなりになったグランジ勢に呼ばれなくて本当によかった。。


さてこの状態、何て声をかければ良いものか。

生きているし、大丈夫と言えるのだろうか、
それとも歯が4本折れてしまった時点で、大丈夫ではないんだろうか、、


よく分からなくなり、ポロリと出た言葉は

「差し歯になったら、歯並びが良くなってカッコ良くなるよ」

でした。


そんな喪中状態の夫の携帯に、一本のメールが。

そのメールにより、一筋の光がさし込んだのです。


まさに人生のミラクル!夫の夢が叶う事になるとは、、、
その時は思いもよらなかったのです。


後半に続きます。


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