どんどん子どものときの好きに戻っていく
『ノームとコロポックルとポー』
子ども(特に小学五年生から六年生)のときに好きだった世界に、今戻っていく、というか、思い出し直ししています。
とくに小人。
同級生のお家に遊びに行って見つけた『ノーム』の事典に衝撃。
なんというか、うわー!これ、これだよ‼︎
なんだろう、あの感覚。
借りて帰って読みまくって、返したくなくて、でも返さなきゃならなくて、自分のお小遣いでは買えなくて。
それの前後、図書館では、佐藤さとるさんの「コロポックル』シリーズを借りて全て読破。
これはまた大人になって、文庫版で全て持ちました。
大人になるって素敵♡
その中でせいたかさんが、コロポックルたちの住んでいる森の側に自分で建てる小屋に憧れて、わたしにもあんな場所があったらなぁ…と、当時父と二人、狭い部屋に住んでいた子どものわたしは思ったものです。
今日も農家さんのお手伝いに行ってきました。
そこのお家の近くにある"篭の森"という、森の中の土地での栗拾いや枝払い。
"篭の森"と聞いた時、なんて素敵な呼び名だろうと思いました。
そして、そこの片隅には、誰が建てたのでしょう、写真の古い小屋が。
あぁ、なんて世界は豊かで、すべての願いが叶えられる優しさに溢れているのだろう…と、子どものわたしが喜んでいるのを感じました。
小学校の卒業が近づき、クラスメートのみんなでサイン帳をまわしてメッセージを書いたりすることがはやり、わたしはそのサイン帳の表紙に、当時「りぼん」に連載中だった『銀曜日のおとぎ話』のポーとリルフィーの絵を描きました。
今でもありありとその絵が浮かびます。
そしてこの漫画も愛蔵版を手元に。
大人に(以下略 笑)
あの時の"好き"が、今のわたしを作っているのかな?
工作の時間や家庭科の時間が楽しくて、みんなで話し合ったり、放課後仲良しの友達と街中をぶらぶらしたり。
今でもその時の友人達との繋がりがある、とても恵まれた関係なのだけど、正直に言うと、その時のクラス、大好きなんだけど、ずっとみんなとは距離があった。
それは、自分の置かれた環境の厳しさと、みんなでいる時の楽しさとのギャップや、わかって欲しい大人に、そう言えない自分がいて、そんなことや子どもなりのプライド、そして弱さを見せたくないわたしの心の中の風景。
あぁ、懐かしいな、と思えて、やっぱりみんなのこと大好きで、あの時楽しかった!
と本気で今言えるようになった。
なんと人というのは、いろんな感情を内に秘めながら、それでもたくましく生きていく生き物なんでしょうか。
自分のことながら、感動的です。
時間という、よく分からないものの影響も受けながら、一瞬一瞬が、いろんな刻の自分を癒しながら、生きていってるのでしょうか。
これからの自分の変化が楽しみです。
(ちなみにノームは、これも大人になってから、友人の実家に眠っていた、事典ではないのですが"飛び出す絵本"をもらいました。)
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