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10年ぶりに眼鏡を新調した話

今日、近所の眼鏡屋さんへ行き、眼鏡を新調した。
「久しぶりなので、『度』もちゃんと測ってほしいんですけど……」と店員さんに伝えると、「かしこまりました。メンバーズカードってまだお持ちですか?」と言われたので、カード入れの奥底に眠っていたむかーしのメンバーズカードを渡した。調べてもらうと前回このお店に来て眼鏡を作ったのは、なんと10年前。

言い訳させてもらうと、普段コンタクトレンズを装用している者としては、眼鏡屋さんへ行くというのは、なかなか覚悟がいることなのだ。だって眼鏡屋へ行くのならば、裸眼に眼鏡という状態で行かなければならない。となると、朝起きてからのあれやこれやを眼鏡をかけた状態でやらなければならないのだ。これがなかなか覚悟がいる。はっきり言って憂鬱。特に最近は、よほど眼鏡の度が合わなくなってきているのだろう、手持ちの古い眼鏡だと本当に見えづらくて、いつまでも視界がぼぉーっとしてしまい、朝の忙しい時間帯にもかかわらず、動きも緩慢になってしまう。一方、コンタクトレンズを装着すると、たちまち視界が一気にパァ~と開け、さあ今日も1日がんばるぞ!という気分になり、テキパキと動くことができるのだ。(コンタクトレンズも実は相当見えづらくなってきているのだが……)

私の場合、1日のうち、コンタクトレンズと眼鏡を使用する割合はこうだ。
朝起きてすぐにコンタクトレンズを装着し、夜寝る前に外す。でもそれだとコンタクトレンズを装用している時間が長くなってしまう(コンタクトレンズの推奨されている装用時間は1日当たり12~16時間となっている)ので、夜、お風呂から出たあとすぐに外してポイっとするようにしている。(1日用の使い捨てコンタクトレンズを使用)
その後、すぐ寝ればいいようなものの、その日の片づけや翌日の準備などの家事をパパっと済ませたあとは、PCの前にどかっと座り、ネットサーフィンしたり、電子で購入した漫画を読んだり、ダラダラと過ごしてしまう。
この時は眼鏡で過ごすのだが、前述のように、最近パソコンや新聞の文字が本当に読みづらいのだ。ははぁ……これが老眼というヤツか。いよいよ来たか。でも眼鏡もコンタクトレンズもしていない裸眼の状態だと、遠くはボヤけて見えないが、手元の小さい文字は読める。なのでこの頃は、日中はコンタクトレンズ、夜は眼鏡、小さい文字は裸眼で、と使い分け(というのか?)をしており、さほど不便を感じていなかったのである。
さらに言えば、裸眼で小さな文字が何不自由なく読めるということは、まだ老眼じゃないんじゃない?近視の人は老眼になりにくいっていうし?などと勝手に思い込み、眼鏡を新調する件をずるずると先延ばしにしていたのだ。

しかし本日、めでたく眼鏡屋の門を叩くことができた!たのもー!!!
今日は平日で朝から天気も良く、家事もはかどった。しかもめずらしく、朝起きてからずっと眼鏡で過ごしていた。タイミングばっちり!今から行って来よう!と思い立った。でもここで問題が💦眼鏡でいるので運転はできない。できなくはないが、相当見えづらくなっているので危ない。近所にある眼鏡屋はバス停だと3つ分なので、そんな距離で200円を使うのはもったいない。(出た!謎の貧乏性。パンなら1個300円でも躊躇なく買うのに💦)
となると徒歩か。日中は気温が高く日差しが痛いぐらいだったけれど、仕方がない、日傘をさしてトボトボと歩いていくことにした。

平日の昼間の眼鏡屋は空いていた。無事受付を済ませ、前回の(10年前の💦)データとすり合わせをして、視力測定器の前に座った。調べてもらうとやはり度がかなり進んでおり、今の眼鏡だと、0.4ぐらいしか見えていないことになる。ひえーそんなんで過ごしていたのか!

あれ?まてよ?視力が落ちただけ?ってことは、老眼じゃなくて、単に近視が進んだってこと?
私の中でしょーもない疑問が沸き起こり、担当の眼鏡美人=店員さんにたずねてみた。

「じゃあ私は単なる近視ってことですか?老眼じゃなくてね?だって近くはよく見えるものね???」(←押しつけがましい質問のスタイル💦)
店員「いえ、老眼です」(←キッパリ!)
「でも手元はよく見えてるんですけど?」
店員「裸眼でも矯正した状態でも、遠くが見えて近くが見えにくいのが老眼です。」
「あ、ほらね。私の場合、裸眼だと遠くは見えないけれど、近くは見えるものね?(だから老眼じゃなくね?)」(←リスニング力大丈夫かおい?
店員「いえ、老眼です。(←またしてもキッパリ!) お客様の場合近視ですので、近くに見えているものが遠くということになるのです。」
「?????」
店員「遠くが見えにくいので、眼鏡をお作りしますよね。その眼鏡でこの文字をご覧になってみてください。」
(矯正レンズの入った仮の眼鏡をかけさせてもらう)
「あ、ホントだわ、この小さな文字が見えにくい!」
店員「こうするといかがですか?」
(店員さん、私が仮の眼鏡をかけたままの状態で、手早くレンズをカシャンカシャンと入れ替える)
「あ、すごい!さっきのと全然ちがって小さな文字も見える!これが老眼用レンズ(=老眼鏡)てことか!」
そしてそのレンズ(=老眼鏡)のまま顔を上げて離れたところにある文字を見ようとしたが、見えにくかった。なるほど、そういうことか。
ようやくひと通り理解できた私の目の前に、いつも間にか記入し終えてある最新の診断表?のようなものが置かれた。私の場合、眼鏡を更新しに来たのがあまりにも久しぶりだったので、前回よりもかなり度の変化がある。見えにくい状態のゆるい度数の眼鏡で慣れてきてしまっているので、急に見えやすいものに変えると、フラフラしたり頭が痛くなったりするので、今回は、運転免許の更新に差し支えない0.8弱程度の度数で調整してもらうことにした。さらに、遠近両用タイプの眼鏡にするか迷ったのだが、老眼鏡としてはまだそれほど使う機会が多くはないと判断し、遠くがよく見える近視用の眼鏡、そして手元の小さな文字を読む為の老眼鏡と、分けて作ることにした。

なにもかも心得ていらっしゃる眼鏡美人=(先ほどとは別の)店員さんからレンズの種類や厚さの説明があり、テキパキと決められていく。あとはフレームを選ぶだけ。で、このフレームもすごいですね、最近のは。とにかく軽い!付け心地も良い!!しかも廉価!!!
何しろ店内貸し切り状態だったので、ピンからキリまであれこれ試し、最終的に2本に絞り、どちらにしようか迷っていたところ、先ほどの眼鏡美人の店員2号が、「それではこちら(やや値段の高い方)を近視用、もう一つのほうをお手元用(=老眼鏡)にされてはいかがでしょうか?」
すばらしい!That's a great idea!

そんなこんなで無事に眼鏡をアップデートし、さらには老眼鏡も手に入れることができました。めでたしめでたし。
でもね、最後にウンチクというか負け惜しみというか、ひとこと言わせていただきたい。それは、老眼鏡というネーミングである。
なんとも悲壮感漂う、センスのないネーミングだと思いませんか?
英語ではreading glassesといい、最近は日本でもカタカナで“リーディンググラス”として通用するようになってきている。(レンズは2個で一対なので、リーディンググラスィーズと呼んでいただきたいのですが……)
この方が断然いいと思いませんか?この言い方、ぜひとも普及していってほしいわ。

さあ、みなさんご一緒に、リピートアフターミー!
リーディング・グスィーズ!
アクセントはでよろしくね!




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