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デジタル化が世界的に進んでいる今、機械式フィルムカメラを買った話。【Nikon F】


購入したきっかけ

Nikon z6ii と、Nikon FEとの出会い

 半年前、フルサイズミラーレス一眼の同じ値段層でファインダーの見え方が一番きれいだったNikon z6iiを購入した。それとほぼ同時に、祖父が持っていたNikon FEを譲ってもらった。Nikon同士でちょうどいいじゃん!なんて思っていた私は、フルサイズデビューと同時にフィルムデビューを夢見ていたのであった。

壊れていたNikon FE

 祖父から譲り受けたNikon FEは見た目こそとても綺麗だったが、裏蓋が開かない。どうやら裏蓋を開けるためのプラパーツは壊れやすいらしく、分解して交換しないと直らないらしい。フィルムが始められると意気揚々としていた私は、いてもたってもいられなくなってしまった。「どうせ買うなら壊れにくくてかっこいいやつにしよう」と、なんとも単純な理屈でNikon Fを探し始めた。

Nikon Fの購入

 人はお金を手にすると大して貯金はないのに財布のひもが緩くなってしまうのはなぜなのか。待ってましたとばかりに初任給が入ってきてしまった。世間では初任給の使い道を聞くのが当たり前になっているが、Nikon Fを買いましたなんて言ったらちょっとかっこいいな、、、なんて考えたり。その勢いで購入してしまった。

Nikon F アイレベル

やっぱりカメラはブラックだよね

 購入したのはNikon F アイレベルのブラックモデル。マップカメラでOH済みのものを買ったから初期不良もなく安心。ブラックの後期モデルはもっと綺麗な個体もあったが、巻き上げレバーやタイマーにプラパーツが取り付けてあるのは金属筐体の楽しみが半減してしまう。

レンズはNikon FEについていたAI Nikkor 50mm f/1.4S

あと、Nikon Fと言えば富士山マーク。今買わなくてもどうせほしくなると思ったのも。NIKONの文字に変わる直前の個体だった。

大文字のFがとてもかっこいい
富士山マーク。製造番号的に前中期らへん?

今更フィルム?

 フィルムはここ数年でものすごい値上がりをしているが、それはフィルムが世の中から無くなるまでのカウントダウンとも取れる。高いからやらないって言っているうちに、一生出来ずに終わってしまうことだけは避けたい。デジタルとは違って1枚1枚に対する記憶が濃密で、代えがたいものである。データだけじゃなく"もの"として残るのもなお良い。時間の流れがとても早く感じるデジタル時代だからこそ、じっくりと記憶を切り取るつもりでシャッターを切っていきたい。


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