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塩の真実-⑦硫酸カルシウム

以前、塩の成分を記事にしました。

 海水の塩分は、次のような構成となっています。

 塩化ナトリウム 77.9 %
 塩化マグネシウム 9.6 %
 硫酸マグネシウム 6.1 %
 硫酸カルシウム 4.0 %
 塩化カリウム 2.1 %
 その他  0.3 %

 いわゆる塩の主体である塩化ナトリウム以外にも、複数の化合物(ミネラル成分)が含まれています。

 この中で海水の成分で4番目に多い硫酸カルシウムについて、今回の記事でご紹介します。

 硫酸カルシウムは、化学式 CaSO4 で表されるカルシウムの硫酸塩です。化学名だとピンときませんが、石膏(せっこう)の主成分といえば分かりやすいと思います。

※Wikipedia:石膏
 
 硫酸カルシウムは、世界中で蒸発岩としてよく見られるようです。蒸発岩とは、湖が干上がった際に水中に溶けていた物質が固形化したものです。日本ではカルスト地形に見られます。

 この硫酸カルシウムは、製塩の際にも生じます。

 海水を濃縮して製塩する場合、海水中に溶けている硫酸イオンとカルシウムイオンの結合が、塩酸イオンとナトリウムイオンの結合よりも早く、先に硫酸カルシウムが出来て、次に塩化ナトリウムが出来ます高熱で加熱する程、硫酸カルシウムが早く出来ます。

 その次に塩化マグネシウムや硫酸マグネシウムの析出となるので、海塩の中で加熱するせんごう塩の場合、数%の硫酸カルシウムが含まれることになります。

 一方で、イオン交換膜法の場合は、最終的に塩化ナトリウムの純度を99%以上に精製するので、含まれる硫酸カルシウムの量は微量となります。

 さて、それでは硫酸カルシウムの特性についてご紹介します。

 硫酸カルシムは石膏の主成分なので食べられないと思いがちですが、そうでもありません。石膏は、中国、韓国、日本では漢方薬の成分として認められています。

 石膏には、熱を冷ます作用があり、越婢加朮湯、消風散等の漢方薬に含まれています。熱が出た場合、熱を冷ますために、一時的にこれら石膏が入った漢方薬を使用します。
 
 もし、石膏が、毎日食べる食塩にたくさん入っていたらどうなるでしょうか?

 熱を下げるので、身体の冷えた状態が続くことになりますよね。これでは決して健康に善い塩とはいえません。

 つまり、硫酸カルシウムを多く含む食塩は、継続的に使用すると健康にあまりよろしくないのです。

 一方で、非加熱で作られた海塩は、含まれる硫酸カルシウムの量は微量です。それは、非加熱(水温が低い)のため硫酸イオンとカルシウムイオンの結合が弱くなる(溶けやすい)からです。硫酸カルシウムは、水温が高い程、固形化しやすいという特徴があります。 

塩や砂糖などは水が熱くなると溶ける量が増えるが、硫酸カルシウムの場合は減る
Wikipediaより転載

 塩の成分としての硫酸カルシウムを表示している製塩業者はほとんどありませんが、硫酸イオンを表示している業者はいくつか存在しています。

 塩事業センターの調査結果によると、せんごう塩(平釜方式等)のように煮詰めた食塩は、硫酸イオンの量が100g中2.3g以上含まれています。一方の天日塩の場合は1g未満のようです。

 塩に含まれる硫酸カルシウムの量は、硫酸イオンとカルシウムの量から計算されるそうで、硫酸イオンの量の半分程度と推測されるようです。

 従いまして、せんごう塩の場合、硫酸カルシウムが1.1g以上含まれることになり、天日塩はその半分程度となります。

 また、ミネラルをたくさん含んでいることを売りにしている空中結晶製塩法の某食塩の場合、公表されている硫酸イオン含有量が100g当り4.4gとなっていますから、含まれる硫酸カルシウムの量は2.2g程度になります。これは天日塩の3倍以上の数値となります。明らかに多すぎですね。

  ちなみに天尊の塩に含まれる硫酸カルシウムは、0.69~0.76gと直近の塩事業分析センターでの分析結果が出ています。

 毎日のように食べる食塩に、硫酸カルシウムが含まれると却って身体を冷やしてしまいます。この点からも非加熱長期熟成天日塩がすぐれていることになります。

 最後までお読みいただきありがとうございます。

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