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レコードの日 ♪ RADIO Turntable

11月3日のレコードの日に放送された「竹内まりや RADIO Turntable」は、音楽好きには必聴の番組でした。

まりやさん自ら『Plastic Love』の世界的ヒットは、狐につままれたような感覚だとお話されており、番組最後に山下達郎氏からは、デジタル録音に移行する前の奇跡的なタイミングで録音することができたというお話がありました。
Plastic Love から考えるシティ・ポップミュージックブームについて思うところは次の記事に譲り、今回は番組の内容を残しておきます。

2017年頃から制作されたシティ・ポップ〜海外編〜

シティ・ポップingでは、音楽ジャーナリスト高橋芳朗氏の楽曲紹介に、まりやさんと住吉美紀さんも、ほお!とうなずく濃い内容。

  ♪番組で紹介された日本のシティ・ポップに影響を受けた楽曲リスト♪

”Loretta” by Ginger Root
”Orange Road (feat. YUKIKA)” by Bronze
"Lover Boy" by Phum Viphurit
”amusement park” by ikkubaru
”Ondas Sonoras” by Ed Motta

世界を経由して制作されたシティ・ポップ感溢れる楽曲。注目です。
40年の時を経てシティ・ポップミュージック枠ができたことにも驚きました。
今、世の中が求めている音楽なのですね。

『Plastic Love』制作秘話〜女性シンガーの新時代〜

『Plastic Love』が制作された当時の、まりやさんがご自身のペースで音楽制作されて音楽業務形態に新しい風をふかせたこと、達郎さんがまりやさんの才能を再認識されてサポートされたお話も、とても素敵でした。

一旦業界からは距離をおいて、楽曲制作に打ち込まれる期間を作られたまりやさん。
女性シンガーにとって結婚、出産、育児の期間がマイナスになるという考えが常識の当時には勇気ある行動でした。

その時に作られたPlastic Loveに、夫の山下達郎氏がまりやさんの才能を見出し、まりやさんの意見を取り入れながら楽曲をアレンジし、シンガーソングライター竹内まりやの作品『VARIETY ヴァラエティ』を世に送り出してみると、産休でプロモーションもできていないにも関わらず、音楽が高評価されました。

当時は、育休やイクメンという考えが普及していない時代。
周囲が女性の生活を理解しサポートすることで、価値ある仕事を世に送り出せることを実証された先駆けです。
妻の才能と育児期間を理解し、夫がサポートする達郎さんとまりやさんの関係は、ジョン・レノンとオノヨーコの間柄も彷彿させられました。

レコードの良さを再確認 ♪

レコード針を落とす時の感覚、「ここでいいのかな?」
音がかかる瞬間のワクワク感と、音が再生される喜び
「速さ設定をまちがえてゆっくりになってしまうところ」
こういう感じにも共感できましたし、溝のぷちぷち音も聞こえてきて、レコードの良さをあらためて実感した良い番組でした。

柔らかな音質にノスタルジーを感じるのは日本人だけではなさそうです。
日本語がわからなくても、心地よい感覚は世界に通ずると思います。

レコードの日 の RADIO Turntable、たくさんの素敵を発見できた番組でした♪

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