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リンゴ2024年2月号-2

2/16
「つよさ」
終業時間までまだ少しあったので、花粉症の話題になったが、なんと私以外の全員が花粉症の経験者だった。

「皆さんの話聞いてたら、いずれ花粉症になったとき怖いです」
「大丈夫だよ、30過ぎてならなかったら、一生ならないよ、それにまいまいさん、なんかつよそうやし」
「つよい」
「つよい」
「つよそう」
「つよそう」

おや、急に謎の評価が…
偉丈夫になったみたいで少し誇らしかったが
「まぁハウスダストアレルギーはあるので…」と謙遜したら、

「それは部屋を掃除してないからやろ、ちゃんと掃除しいや」とバッサリ。

えぇそんなあ…





2/17
「映画」
今日は一人で映画を見に行った。
1人でレイトショーに行くのはいつぶりだろうか、
確か「劇場版闇金ウシジマくん」以来かな、
もう10年くらい前の話である。

今回見に行くのはホラー映画で、
ネットで事前に座席指定したチケットを用意したが、
座席指定画面で確認すると、私以外にお客さんが1人しかいないことにめちゃくちゃ不安を感じた。
もし怖いお客さんだったらどうしよう、などと、ホラー映画よりも怖い展開を想像したが、実際に劇場に行くと、両手で足りないくらいの数のお客さんが来ていた。劇場でチケット買った人たちだろう。心から安堵した。

ちなみに今回見に行ったホラー映画はあんまり怖くありませんでした、よかったよかった(そうか?)





2/18
「すきなところ」
私は阿久悠さんの詞が大好きである。

阿久悠の歌詞は特徴的で、
一目見ただけで「あ、コレ、作詞:阿久悠でしょ」
と分かるフレーズが散りばめられている。
「本牧メルヘン」の
"ジョニーもスミスも泣くのを忘れて
海鳴りに向かって 歌っていたよ"とか
「OH!ギャル」の
"ビキニをはずして マストに飾ろう"とか。
そこだけ見ると斬新すぎる場面の歌詞なのだけど、
その場面が加わることで
作品全体の世界観に深みを与えている…ような気がする。

今さら言うのも野暮かも知れないが、
本当に阿久悠は素晴らしい作詞家である。





2/20
「ケアマネとヘルパー」
今日は新しいことをした。
祖母のケアマネージャーさんに初めて会って、
計画書なるものを祖母と確認する業務をしました。

その日はヘルパーさんも祖母宅のお掃除に来てくれる日で、
とにかく新しい人とめちゃくちゃ会話した!になった。
30分くらいしか話してないのに、
会話の中にものすごい情報量があって
新しい仕事を覚えるレベルの脳の使い方をした!になりました。

今回来てくださったヘルパーさんが実は管理者という会社代表の次にえらいという、めちゃめちゃえらい人だと後から知って、物凄くびっくりしました。なにか失礼はなかったかしら…と不安になる間もなく、明るく朗らかにかつ無駄のない笑顔でご対応されてて、「あっ、これがプロか!」と思ったんだよな。






2/21
「夜の雨の会話」
今晩は梅田で外食に行く道中、大雨が降っていた。

「すごい雨だねー」
「ホントですね、なんか今週ずっと雨らしいですよ、テンション下がっちゃいますね」

水たまりを踏まないように避けて歩きながら、
いろんな音の中から相手の声を聞き取って会話する。
結構集中力を使う。

目的の店はすぐ近くのはずだが見当たらない。
雨は勢いを増して、滝のような雨音になっている。

「こんなに強い雨だと一周回ってテンション上がりますね、なんか映画みたい」

ああ、さっきと正反対のことを
私は言ってるなぁ、と思う。
相手もそう思うだろうか、どうなんだろう。





2/22
「意図を読む」
先日、正社員登用試験の面接があった。

面接と言いながら、
その直前にマークシートの問題を解かされる。
3部構成、それぞれ時間は10分弱、
問題の量は制限時間では解けきれないほど大量にある。
(事前にその旨は試験監督から説明される)

前回受けた時は
「なんでこんなタイミングでもう一度試験を受けさせられるんだろう…時間に追われながら集中するから疲れちゃうじゃん」
と思っていたが、2回目の今回はわかる。
これは、わざわざこうなっているんだ。

敢えてストレスを受けたタイミングで面接を行うことで、対象者の本心をより確実に見抜こうとしてるんだ…。そう考えるとちょっと面白かった。





2/23
「目ぇ」
主人と私は2人ともコンタクトレンズをしている。

なので、朝晩はコンタクトのつけ外しの作業が発生するのだが、私たちはこれを「目ぇつける/外す」と呼んでいる。

元々は主人だけが使っていた言葉で、
最初に聞いた時は「なにそれー」と笑っていたはずなのに、気づいたら私にも感染っていた。

ちなみに2人とも2weekレンズのため、
レンズ交換の週かどうかを相手に確認する時は
「今日、目ぇ捨てる日やった?」と訊ねる。
(カレンダーにチェックが入ってたら「目ぇ捨てる日」である)

一度、母親にその会話を聞かれて「怖ッ」とツッコまれたことがあり、あまりのツッコミの鋭さに爆笑してしまったことがある。





2/25
「酸っぱい麺」
今日のお昼ご飯はカップ麺でした。

家の台所の食器棚には「カップ麺専用引き出し」があり、各々が気に入ったカップ麺をそこへしまっておいて、休日の昼ごはんに当てたりしています。

今日は「カップヌードル酸辣湯」と「サッポロ一番純連札幌濃厚みそ」をシェアして食べました。主人は酸っぱいものが嫌いなので、最初、「酸辣湯はいらない」と言っていましたが、いざ交換すると大変気に入ったらしく、「普通のカップヌードルをアレンジしても作れるって、カップにレシピが書いてある、取っとこうかな…」と発言するほどでした。

スマホでレシピを撮影してもらってカップは捨ててもらいましたが、お酢は身体にいいので、これを機に酢のものなども積極的に食べてくれると嬉しいなーと思っています。





2/26
「おみやげ」
会社の同僚の息子さんが短期の海外留学すると聞いた。

「お土産は何がいいですかね?」と同僚の人が聞く。
つまり、留学先で現地の人に配るお土産のことだ。
「やっぱり日本のお菓子とかがいいんじゃないですかね」
「それが食べ物はダメって言われてるんです」
おやおや、それは残念ですねー、
じゃあ文房具とかどうですか?
15年位前に聞いた知識を思い出しながら、私は答える。
そこに上司が現れて言った。

「ホットアイマスクなんかええんちゃうん?」

なるほど、老若男女に喜ばれるし、持っていくときにかさばらないし、日本にしかなさそうな感じがする。
まさに天啓である。同僚も納得したようでよかった。





2/27
「ウクレレ」
今日は久々にウクレレを弾いた。

そしたら全然指が動かなくてコードもろくに押さえられないので思わず笑った。まさかこんなに出来なくなるとは。確かもう2年くらい弾いてないのかな。

一去年の今頃は、まだ夫婦で独居者用のワンルームマンションに住んでいて、主人が帰ってくる前と寝た後にコード弾きの練習をしてたんだよな。それで、主人が寝た後は部屋が真っ暗になるから、廊下兼台所の床に座ってウクレレを弾いてたんだよなぁ。主人を起こさないように、小さい音で弾くように気をつけていたけれど、それでもマンションだから下の階に響いたかもしれないな。あれはよくなかったかもな。まあ今さら気にしても仕方ないのだけど。

もう少し練習して弾けるようになりたいな。

次 「2024年3月号-1」

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