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もし人生をやり直せるなら

さとゆみさん(『本を出したい』の著者)のコラムを読んで、自分がもしこのままの心のままで人生をやり直せたらと、考えてみた。(ドラマ「ブラッシュアップライフ」のように、同じ親の元にまた生まれる)

それには、50年以上も前にさかのぼる必要がある。モジモジしていた幼少期に戻り、急に大人びて人前で堂々と意見を言えるようになれるだろうか。
性格は変わらないとしたら、どうもそれは怪しいかも。
でも、大人しすぎて言い返せなかったことは数知れないので、ずうずうしくなったおばさんパワーで跳ね返せるはず。

小学生のとき、人形作りや刺繍などの手芸にはまり、お菓子作りにはまった。そのまま手芸作家やパティシエの道を突き進む?

地元の中学校に進学し、自意識過剰で苦しい暗黒時代を過ごした。父の突然死はどうしたって避けられなかったろうから、どうすればよかったのか。

その後、勉強をがんばって県内トップ校に進学する?
いや、女子校時代は絶対はずせない。超真面目な中学生が高校生になったら、のびのびできた。個性的な人がいっぱいいて、気持ちも解放された日々。学校帰りにケーキ屋さんやクレープ屋さんで何時間もたわいない話で盛り上がった時間は大切だ。
授業中に手塚治虫の『火の鳥』や大和和紀の『あさきゆめみし』が回ってきて、むさぼるように読んだ時間も懐かしい。
大学時代もサークル活動や勉強や遊び、それなりに楽しかった。

やりたいことがみつからずに就職してしまったのだけが心残り。どこかの出版社で編集の仕事に携わってみたかったな。
しかし、そうすると今の夫との接点がなくなり、出会えなかったわけで、娘たちも産まない人生になる。それは困る。絶対に娘たちに出会える人生でないと。
さらに、そこから今ご縁のある全ての人にもつながらなくなると思うと、いや、もう1回人生やり直さなくてもいいや、となる。

やはり今の私を形づくっているのは、失敗も成功も、辛いこと、幸せなこと……まるごと揃ってなのだ。
もう1回やり直しても、新鮮さに欠けるし、完璧な人生になるとも思えない。
人生を生き直すと、経験したことばかりだから、ときめきがなくなる。そんな人生はワクワクとは生きられないだろう。

ネットも携帯電話もなかった時代に生きてきた私が、今Web上の仕事をしているなんて、考えられる?

これからも何が起こるかわからないから、ワクワクと生きられるのだ。そうして、自分の人生をおもしろがって受け止めていく。

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