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『文章で伝えるときいちばん大切なものは、感情である。』出版トークイベントに参加して

2024年4月22日『文章で伝えるときいちばん大切なものは、感情である。』(patoさん著)の出版トークイベントに行ってきた。
patoさんとトイアンナさんの対談企画。

場所は青山ブックセンター。ここでのイベント参加は2回目である。はやくたどり着きたい心とは裏腹に、地下鉄から地上に出ると、すぐ「ここはどこ?」状態になる私。まあ時間には余裕があったので無事にたどり着いた。まぁそんなことは、どうでもよい。

青山ブックセンターの場所はエスカレーターを降りた地下。ぐーっと体が下がるのに反して気持ちは上にあがっていく。
今日はどんな話が聞けるのだろう。patoさんとトイアンナさんはどんな人? 考えるだけでワクワクが止まらない。

『文章で伝えるときいちばん大切なものは、感情である。』を握りしめ、さらに会場の入り口で、トイアンナさんの新刊『弱者男性1500万人時代』という衝撃的なタイトルの新書もゲットした。

patoさんとトイアンナさん登場。
対談で印象的だったこと。

誰でも「文章は書ける」のに、なぜライターとして「書けない」のか

「書けない」は、「読者の喜ぶものが書けない」という悩み。
これは、多くの人は「読者を喜ばせようとしていないから」だそう。
自分が当たり前だと思っていても、他の人にとっては当たり前ではない。一人よがりの内輪話だと読者はついていけない。
だから前提を説明するのが大切だという。
前提がなく、いきなり自分本位の文章を書いている人が多いそうだ。
 
それは、YouTubeの影響もあるかもと。YouTubeは、前提も何もなく、いきなり何かが始まる。そうしないと、タイパを求める人にすぐに離脱されてしまうのだとか。
文章はそれでは通用しないので、なぜこの文章を書くのかを説明するとよいとのこと。
とにかく、読者に喜んでもらうのが大前提
これを考えたら、いくらでも書くことはあるはずだと。

patoさんは、読者へのサービス精神が旺盛らしく、1万文字の文章の依頼に対し、10万文字も書いてしまうという。

文章を書く人は意見を持つこと

この言葉も印象に残った。
patoさんが言うには、たとえばトイアンナさんの新刊『弱者男性1500万人時代』には、感情は一つも書いてないけれど、言いたいことがしっかりと伝わってくるという。

トイアンナさんは、まず自分のしっかりした意見があり、それを元に構成を考えて、データを用意して肉付けしているのだそうだ。
そうすると、他の人が読んでも著者の意見がにじみ出てくる文章が書けるのだろう。

お二人の対談は、それぞれ主張がありながらも、聞き手をどうやったら楽しませるかに心を尽くされたものだった。メディアに合わせて文章を書いて書いて書きまくってきた方の、仕事に対する真摯さを感じた。←なんか上から目線だったらすみません。

noteに書く行為も、読者を楽しませる意識が必要なのだろう。自分の楽しみだけだったら、公開しなくてもよい。
そう意識すると、書くハードルがあがってしまうが……。

主張は大切だけれども、そこに読者の存在を忘れない。とても難しいことだが、コツコツ向き合いたい。

トークイベントに突然行きたくなった経緯はこちら。







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