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資料整理日記②

真崎守作品におけるお馴染みキャラクター・地獄狼
彼は単行本化されている作品だけでも下記に登場している。
 
①ながれ者の系譜・地獄狼篇(1972年ヤングコミック連載+1969年と1970年の別誌短編)
②キバの紋章(1971年週刊少年マガジン連載)
③花と修羅(1973年週刊プレイボーイ連載)
④ナガレ(1970年週刊少年マガジン連載)
 
このうち地獄狼が主役なのは①だけで②~④では脇役なのだけれど
実はこれより前、1967~1969年に、地獄狼を主役にした「地獄狼無頼伝」という作品が計21回、劇画コミックサンデーに掲載され、その後漫画パンチ他に数編が発表された。
 
写真①は、漫画パンチ1969年10月15日号に掲載された「謎!! CIAに狙われた元大統領夫人」という単行本未収録作品のトビラ絵原稿で、写真②③はその裏側。
当初の作品タイトルを「ガラスの明日」としてトビラ絵を一旦完成させたが、その後、新タイトルを上から貼り付けたことが分かる。
 
ちなみに、写真④⑤が掲載誌現物で、表紙も目次も作品タイトルは「CIAに狙われた元大統領夫人」なので、掲載ギリギリではなく余裕を持って作品名を変更したことが窺われる
 
ところが、新聞型まんが評論誌「まんがコミュニケーション」Vol.1(1971年5月発行)(写真⑥)掲載の「真崎・守作品リスト」での当該作品名は「ガラスの明日」(写真⑦)
これは、旧リスト(と言うものがあったとして)の修正忘れか、それとも作品名を再びこちらに戻す予定が(その時点で)あったのか。
真相はいかに。

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真崎守ご本人とご家族の協力の元、全資料を整理しています。 日本のアニメや、マンガの土台を作る時期に活躍し、コミケの前身とも言われるグラコンを主催した真崎守の全仕事をまとめていきます。

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