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Vol.15#挑め!Leading Article/偉大な前任者

その日のLeading Articleから解釈の決め手となった語彙を記録していきます。身につけば読む事がどんどん”楽”になります。

次期首相と目されている労働党のKeir卿。トニーブレアと比べると何かイマイチなんだよなあというコメントです。


🔳Sir Keir Starmer will owe electoral success to the Tories’ collapse, but voters deserve to know more about his plans

For Conservative MPs anxious about their coming electoral reckoning there has ­always been one consolation: Sir Keir Starmer is no Sir Tony Blair. Those who recite this well-worn truism are mostly right. No objective observer of the Labour Party, which looks increasingly likely to form the next government, would discern from its leader the clarity of vision and charisma that made Sir Tony such a formidable electoral force. But a new poll commissioned by Tory ­opponents of Rishi Sunak suggests that the two men are ­similar in one crucial respect. By this time next year, Sir Keir may have joined his pre­decessor in consigning the Tories to opposition by a landslide.

🔲解釈のポイント🔳🔳🔳

①reckoning/選挙結果としました。言葉の意味としてはこれまでの点数を数えるというもので、清算するという訳があります。

これまでの実績を評価され選挙で勝ったり負けたりするという感じです。Liz首相時の予算問題に始まり保守党は失点が多く、今度の選挙では大敗が見込まれています。そんな中で唯一ほっとするのは対抗馬がかつてのトニーブレアのような強敵でないこと、というケチな話です。

②truism/わかりきった事。試訳では目新しさのない定説としています。

③landslide/地滑りのことですが、大差をつけて勝負に勝つという意味です。Landslide victoryなどと言いますね。

【試訳】Keir Starmer卿は選挙戦で成功を収めるであろうが、保守党の失敗によるものだ。しかし、有権者は彼の計画をもっと知る権利がある。

次の選挙結果に頭を悩ませる保守党議員たちにも気休めが一つある。それはStarmer卿はトニーブレアじゃないという事だ。これは目新しいところのない定説ではあるが、概ね間違ってはいない。外から労働党をみると、ますます次期政権に就く可能性は高くなってはいるものの、その党首にはトニーブレアを脅威的な選挙戦力たらしめたビジョンの明瞭さやカリスマを感じ取るに至らない。とはいえ、保守党内でも反Rish Sunak派の議員が世論調査をすると、この二人はこの決定的なで共通しているなどという事になる。とにかく、来年の今頃までにKeir卿は前任者と同じように保守党を大差をもって野党に追いやっている事だろう。

一言コメント

あんまり偉大な前任者と比べるのは気の毒な事です。
若く、演説が上手く、リーダーシップのあるトニーブレア首相。懐かしいですね。Pole Positionは自動車レースなどで予選一位通過者が配置されるレースに一番有利なスタート位置のことです。このPoleに世論調査のPollがかけられているようです。凝ってますね。

回答

①審判
②わかりきった定説
③大差をつけて


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