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詩とそれにまつわる話(八戸市)

日本のはしっこ
ここで生きる
ことを決めた時
雪が降って空が光って
私はそう
全身に浴びていたんだ

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白い雪の世界。
寒い冬独特の、青々とした空の世界。
息を吐けば白く立ち上り、白い世界に白い息が見える。私は外の世界と一体化する。青森県八戸市にて。

どこか遠くに住むって、なんだか勇気のいることだなと思います。私たち(都会人?)の世界とは全然違う世界。電車もバスもあまりなくて、新幹線とか飛行機とかまで行くのに時間がかかって、土地に縛られている感じのところ。でも、その土地特有のコミュニティがあって、毎日通ううちに、そこが自分の世界になっている。
青森県八戸市に行ったときに、八戸市とその周辺の地域の特産品、「南部せんべい」をたくさん食べました。南部せんべいは買って食べたのもあるのですが、中でも印象に残っているのは、せんべいモーニングがあるという噂を聞き、その場所まで行ってみたことです。
残念ながら、私たちの動きが遅すぎて、モーニング時間は終わっていたのですが、お店のおばあさんが話を聞いてくださり、コーヒーを出していただきました。
そのモーニングは、喫茶店、と言う雰囲気でもなくて、
普通の家の土間みたいなところに、椅子がいくつかと、煎餅を焼くための機械と、あとは壁にたくさんの写真。お客さんとお店の家族の写真。
そこでは、朝起きた人たちがゆるゆると集まってくる、日常が醸成されていて、なんの変化もないようで、ずっと変化し続けている空間を大事にしている人たちがいた。



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