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” Starman / David Bowie” 

[RADIO DAYZ] 1972 あの頃ラジオから流れていた懐かしい名曲を紹介します。

デヴィッド・ボウイはUK出身のミュージシャンで、独特な風貌とサイケなステージ衣装で人気でした。彼自身がバイセクシャルだと告白しているのですが、こうしたグラマラスな世界に傾倒していった経緯については、よく知りません。しかし70年代に入りグラム・ロックの流行にあわせてボウイの人気も広がり、1972年にコンセプト・アルバム『The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars (邦題: ジギー・スターダスト)』をリリースすると、USアルバムチャートでも5位を獲得し人気を不動のものとしました。

このアルバムは当初日本では「屈折する星屑の上昇と下降、そして火星から来た蜘蛛の群」とほぼ直訳のPR文句が付けられていたそうです。何のこっちゃって感じですよね。内容は、迫りくる資源枯渇による人類滅亡の危機に立ち向かう、異星人で救世主の「ジギー・スターダスト」の物語。バイセクシャルなロック・スターの成功と挫折を描いているとされています。コンセプト・アルバムですから、こんなテーマでアルバム作りましたというところまでは普通ですが、ボウイはこの架空のキャラクターのジギーに成りきり、その後約1年もの間のツアーを行ったという、当時としてはもちろんも今でも、かなり異彩を放っていたといえるでしょう。

このアルバムに収録されているのが「Starman」です。宇宙人のスターマンが地上の子ども達に、親には内緒だけど本物のロックを教えてやるぜという内容で、アルバムコンセプト通りのものです。

ラジオから流れてくる音だけでは、その風貌は分かりません。PVなども無かった時代に音楽雑誌のクラビアを飾るボウイの姿に、正直「何これ?」と思ってしまいました。後のテクノ系にも通じるファッションや歌い方なども、全く私の趣味ではありませんでした。とはいえこの流れてくる音楽については魅力的です。今聞いても、どこか心が騒ぎます。

その後もボウイはロック界の最前線でスーパースターとし君臨し続けます。しかし2003年のツアーの途中で緊急入院。2013年には奇跡の復活を遂げますが、2016年に闘病の末の死亡が伝えられます。遺作となったアルバムはUS1位を獲得、翌年のグラミー賞で5部門を受賞します。

スターマンが地球の未来を憂いながらも、星に還ったということですかね。R.I.P.


夢中になってラジオを聞いていた頃の思い出をこちらでも語っています。

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