見出し画像

【街角探訪】 文京区本郷(3) 本郷弥生 弥生時代の命名の地

私が勤務している会社が都内文京区本郷にあるので、この周辺をよく徘徊しています。この街にまつわるお話をしたいと思います。

東京メトロ南北線の東大前駅から東大本郷キャンパス正門に向かう途中に「本郷弥生」という交差点があります。ここから本郷台地を東側に向かう下り坂の途中で、明治時代に遺跡調査が行われていました。その発掘調査で、いくつかの貝塚と土器の破片が発見され、従来の縄文式土器とは明らかな相違が認められたことから、現場の地名にちなんで弥生式土器と命名されたのだそうです。これが古代日本の弥生時代の由来です。

私たちの時代の義務教育では、古来日本で生活していた縄文人が、大陸から渡ってきた弥生人に駆逐されて弥生時代になる、という流れで教わった記憶があります。しかし縄文文化のダイナミックでエネルギッシュな風情と全く異なる弥生文化…よく考えたら、そんな簡単に世の中が変わるはずがありません。大人になって、こうした歴史の現場に立ち会う機会があると、色々と感じることがあります。学び直しは大切だなと思うところです。

縄文だ弥生だなんて日常生活の中では縁遠いものですが、そんな太古の歴史を感じることができる、本郷は不思議な街です。


よろしければこちらの記事もご覧いただければ嬉しいです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?