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【名盤伝説】 洋物ROCK系まとめ

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1970〜80年代の洋物ROCK系のミュージシャンやアルバムを紹介しています。
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#ロック

【名盤伝説】”TOTO / Turn Back”

お気に入りのミュージシャンとその作品を紹介しています。US腕利きスタジオ・ミュージシャンズのTOTOサードアルバム『ターン・バック』(1981)です。 1st、2ndと順調にアルバムをリリースしていたTOTOですが、基本のスタイルは変わらずもバンドの方向性については様々な試みをしています。前作でトータル感を重視した、ややプログレ・チックなアプローチでアルバムを制作しましたが、本来スタジオ・ミュージシャンとして活動していた彼らにしてみれば、アルバムを制作してツアーをするという

【名盤伝説】 “TOTO / Hydra” 才能豊かなミュージシャン達によるコンセプトアルバム。

お気に入りのミュージシャンとその作品を紹介しています。US西海岸の人気ロックバンドTOTOの2ndアルバム『Hydra』(1979)です。 1970年代半ば頃にスタジオ・ミュージシャンとし活動していたデビッド・ペイチ(Key)とジェフ・ポーカロ(Drs)、デビッド・ハンゲイト(Bs)がAORの帝王ボズ・スキャッグスのアルバムレコーディングに参加した際に意気投合し、友人・知人・縁故者を集めてバンド結成に至ります。 1978年、アルバム『TOTO』でデビュー。スタジオ・ワーク

【名盤伝説】”TOTO / S.T.” (宇宙の騎士)

お気に入りのミュージシャンとその作品を紹介しています。US西海岸の人気ロックバンドTOTOのデビュー・アルバム『TOTO』(1978)です。 1970年代半ば頃にスタジオ・ミュージシャンとし活動していたデビッド・ペイチ(Key,Vo)とジェフ・ポーカロ(Drs)、デビッド・ハンゲイト(Bs)が、AORの帝王ボズ・スキャッグスのアルバムレコーディングに参加した際に意気投合し、友人・知人・縁故者を集めてバンド結成に至ります。 ペイチの父親はジャズ・キーボーディストで、ジェフの

【名盤伝説】”STING/ The Dream of the Blue Turtles”

MASTER PIECE UKパンクバンドのポリスの活動休止によりソロ活動に転じたスティングの初ソロ・アルバム『ブルー・タートルの夢』(1985)です。 ポリスだけでは収まりきれなかったステイングの音楽性が遺憾無く発揮された作品です。 元々学生時代には地元のジャズクラブでセッションに勤しんでいたステイング。ポリス結成以前にはジャズ・バンドに参加してアルバムもリリースしていたようです。そんな彼らの活動を見たスチュワート・コープランド(ポリスのドラマー)に見出されロックの世界

【名盤伝説】”Boston / S.T. (幻想飛行)”

MASTER PIECE お気に入りのミュージシャンやその作品を紹介しています。1976年にリリースされたボストンのデビュー・アルバム『幻想飛行』です。 MIT出身で音楽好きな技術お宅wのトム・シュルツが卒業後に技術者として勤務する傍ら、自宅のガレージで自作のアンプやエフェクターを使い宅録に勤しんでいたといいます。私財を投じて自宅にスタジオで制作されたデモ・テープがCBSレコードに認められプロ・デビューへの道を歩みだします。 そのデモ・テープの完成度があまりに高く、アルバ

【名盤伝説】”Boston / Don’t Look Back”

MASTER PIECE 代表的なアメリカン・ロック・バンドボストンのセカンド・アルバム『ドント・ルック・バック』(1978)です。 前作のデビュー・アルバム『幻想飛行』(1976)から2年ぶりにリリースされたアルバムです。 セカンドも前作同様にハードかつメロディアス。USチャートでは初めて1位を獲得する大ヒットとなりました。 リーダートム・シュルツの制作スタンスは職人の域を超えて仙人のようだと揶揄されます。徹底した手作り(「コンピューターもシンセサイザーも使っていない

【名盤伝説】 “QUEEN / Sheer Heart Attack” レジェンド・ロック・バンドが世界制覇を果たした名盤。

MASTER PIECE 今回紹介するのは永遠の人気バンドのクィーン3rd『シアー・ハート・アタック』(1974)です。 1971年にブライアン・メイ(G)、ロジャー・テイラー(Drs)、フレディ・マーキュリー(Vo, Pf)、ジョン・ディーコン(Bs)の4人組として結成されたクィーン。1stアルバム『クィーン (邦題: 戦慄の王女)』(1973)でデビューを果たすものの本国UKでの評価は低く、続く2nd『クィーン II』(1974)からのシングル「Seven Seas o

【名盤伝説】”Queen / A Night at the Opera (オペラ座の夜)”

MASTER PIECE UKロックを代表するクィーンのオリジナル4作目のアルバム『オペラ座の夜』(1975)です。 前作『シアー・ハート・アタック』で世界的な人気を獲得したクィーンです。 その勢いのままに自分達の音楽性を100%出し切ろうと練りに練ったため、実際のレコーディングに4ヶ月も費やしたという労作になりました。 クィーンの音楽をロック・オペラと呼ばれるようになるのは、このアルバムがきっかけだったような気がします。巧みなコーラス・ワークに漂うクラシカルな雰囲気と

【名盤伝説】”Queen / News Of The World”(世界に捧ぐ)

MASTER PIECE UKロック・バンドの貴公子クィーンの6作目のオリジナル・アルバム『世界に捧ぐ』(1977)です。 1975年のアルバム『オペラ座の夜』からのシングル「ボヘミアン・ラプソディ」の大ヒットでロック界の頂点を極めたクィーン。次作『華麗なるレース』(1976)でも「タイ・ユア・マザー・ダウン」などのキャッチーなロック・チューンや、日本愛に溢れる「手を取り合って」を収録するなど心をこめたアルバムをリリースしていたものの、「ボヘミアン…」の熱量を上回ることはで

【名盤伝説】”Fleetwood Mac / S.T. (ファンタスティック・マック)”

MASTER PIECE お気に入りのミュージシャンやアルバムを紹介しています。UK出身のロック・バンドフリートウッド・マックの10作目の『ファンタスティック・マック』(1975)です。 マックのデビューは1968年、当初はブルース色が強かったものの数々のメンバーチェンジを経てサウンドも変化していきます。オリジナルメンバーのミック・フリートウッド(Drs)と創生期から参加しているジョン・マクヴィー(Bs)を中心にクリスティー・マクヴィー(Vo, Key, G)と共にバンドの

【名盤伝説】 ”Fleetwood Mac / Rumors” 美魔女ツートップだけではない、異彩を放つポップなメロディラインが魅力。

MASTER PIECE 今回紹介するのは、UK出身ロックバンドで世界的な大ヒット作となったフリートウッド・マックの『ルーモアズ (邦題: 噂)』(1977)です。 バンドの歴史は相当長く、1967年に結成してブルース・ロック系の音楽を中心に活動していました。当時からメンバーだったミック・フリートウッド(Drs)とジョン・マクヴィー(Bs)の名前からバンド名を付けられています。 幾度かのメンバーチェンジを繰り返し、さらに活動拠点をUS西海岸に移した1975年にオリジナルメ

【LIVE名盤】”Bob Dylan / The Band – Before The Flood”(偉大なる復活)

1966年の悲劇のバイク事故の後に、アルバムはリリースするもののライブ活動を凍結していたボブ・ディランが盟友ザ・バンドとともに再開した1974年の衝撃の全米ツアーの模様を収めたライヴ盤『偉大なる復活』(1974)です。 ディランのその頃までの経歴をざっくりと振り返り、この全米ツアーの後に行った後のアルバムとツアーについては、こちらで記事にしています。 改めて読み直すと、本当にざっくりで恐縮してしまいますが・・・ 70年代初頭のミュージシャンやファンの関係は、真面目という

【名盤伝説】”The Doobie Brothers / Minute By Minute”

MASTER PIECE US西海岸を代表するロック・バンドのドゥービー・ブラザース8枚目のオリジナル・アルバム『ミニット・バイ・ミニット』(1978)です。 初期の大ヒット作「Long Train Runnin」や「China Grove」などの泥臭いサザン・ロック・テイストが売り物だったドゥービーも、ソング・ライティングを担っていたトム・ジョンストンが体調不良で離脱し、途中加入ではあるもののバンドの顔となっていたジェフ・バクスターの元スティーリー・ダン人脈繋がりで加入し

【名盤伝説】“Derek And The Dominos / Layla And Other Assorted Love Songs”

お気に入りのミュージシャとその作品を紹介しています。エリック・クラプトンがデレク・アンド・ドミノス名義で1970年にリリースした歴史的名盤『いとしのレイラ(邦題)』です。 クラプトンは1963年に若干18歳でUKのブルース・ロックバンドヤードバーズに参加します。脱退後に同じくブルース・バンドのジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズに参加。さらに1966年にはクリームを結成し、ブルースをベースとしながらも、それには拘らないポップでサイケデリックなハード・ロック・サウンド