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【名盤伝説】 洋物FUSION系まとめ

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1970〜80年代を中心に洋物FUSION系のミュージシャンやアルバムを紹介しています。ジャズ系由来のボーカルアルバムもこちらで紹介しています。
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【名盤伝説】"David Sanborn / Voyager" あの頃の思い出とともにあるフュージョン名盤。

MASTER PIECE デイヴィッド・サンボーンの1980年リリース『Voyager ( 邦題: 夢魔』です。 当時、新譜情報の仕入れ先はもっぱら「ADLIB」とういう音楽雑誌でした。遊び場だった新宿の紀伊国屋で購入して、歌舞伎町のカフェ&バー「SUNSET」に向かいます。この店は、フュージョンやAOR系のアルバムジャケットが窓越しに飾ってあり、雑誌で紹介されている新譜も多くディスプレーされていました。当然BGMもそんな新譜がよくかかり、雑誌を見ながら「このアルバムはこう

【名盤伝説】 “Joe Sample / Rainbow Seeker” 心に響く愛のメロディ

MASTER PIECE フュージョン・グループクルセイダースのピアニストとして活躍していたジョー・サンプルの初ソロアルバム『レインボー・シーカー (邦題: 虹の楽園)』(1978)です。 収録曲 M1 Rainbow Seeker (虹の楽園) M2 All My Wildest dreams (野性の夢) M3 There Are Many Stops Along the Way (道草) M4 Melodies of Love M5 Fly with Wings of

【名盤伝説】 ”Wilton Felder / Inherit The Wind” もう一つのクルセイダース作品。

MASTER PIECE クルセイダースのサックス(ベース)プレイヤー、ウィルトン・フェルダーの3枚目のソロアルバム『インへリッド・ザ・ウィンド (邦題: 風の遺産)』(1978)です。 フェルダーは高校時代の音楽仲間のジョー・サンプル (Pf)、スティックス・フーパー(Drs)らと共にジャズ・クルセイダースを結成(1961)。ジャズとソウル・ミュージックのフレイバーを併せ持つ時代のクロスオーバーサウンドの先駆けとして人気を博しました。1971年にはバンド名をクルセイダース

【名盤伝説】 ”Grover Washington Jr. / Winelight” ニューヨークの香りが醸し出す極上のフュージョン・アルバム。

MASTER PIECE USニューヨーク出身のサックス奏者グローヴァー・ワシントン Jrのメジャー出世作『ワインライト』(1980)です。 名門ジャズレーベルCTIレコードのプロデューサー氏に見出されたグローヴァーは、1971年にアルバムデビュー。ファンク色の強いジャズ系アルバムを次々とリリースしていきます。その後レーベルを移籍して1980年にリリースしたのがこのアルバムです。 時代はフュージョン・サウンド全盛期、グローヴァーもその流れで、分かりやすいメロディに印象的な

【名盤伝説】 ”Larry Carlton / S.T.” 335の音色に酔う。LAクロスオーバー / フュージョンの不朽の名作。

MASTERPIECE ラリー・カールトンの不朽の名作『ラリー・カールトン(邦題: 夜の彷徨)』(1978)です。 ラリーは1948年USカリフォルニア出身。ハイスクール時代からギターを始め大学の音楽専攻を経て1968年にデビューアルバム『With A Little Help From My Friends』をリリースしました。その後はクルセイダースに参加してキャリアを積み、その後もスティーリー・ダンの『ザ・ロイヤル・スキャン (邦題: 幻想の摩天楼)』(1976)やジョニ

【名盤伝説】 “Stuff / S.T.” 伝説が伝説を呼ぶ、NY実力派ミュージシャンの魂がこもった名盤。

MASTER PIECE 伝説のクロスオーバー / フュージョン・グループスタッフのデビューアルバム『スタッフ』(1976)です。 1960年代後半のニューヨーク。当時スタジオ・ワークを中心に活動していたミュージシャンらが、連日ミケールズというライブハウスに集まりセッションを楽しんでいたのだそうです。 セッションはその日ごとにメンバーも入れ替わり、70年代になると次第にミュージシャンも固定していきます。ここに集まっていたのはコーネル・デュプリー(G)、リチャード・ティー(P