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【名盤伝説】 洋物FUSION系まとめ

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1970〜80年代を中心に洋物FUSION系のミュージシャンやアルバムを紹介しています。ジャズ系由来のボーカルアルバムもこちらで紹介しています。
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#マーカス・ミラー

【名盤伝説】 “Tom Scott / Apple Juice” 鉄壁のミュージシャンが支えるフュージョン・ライブ盤の名作。

お気に入りのミュージシャンとその作品を紹介しています。SAXプレーヤー、トム・スコットのライブ盤『Apple Juice』(1981)です。 トム・スコットはLA出身(1948年生まれ)。サックス以外にもエレクトリックなリリコンも得意としています。様々なスタジオワークと同時に、自身のバンドL.A. Express名義で何枚かアルバムをリリース後に、ソロ名義での活動を始めます。 1979年の名盤『Street Beat』に続いてリリースされた、ある意味絶頂期のアルバムと言えま

【名盤伝説】"David Sanborn / Voyeur" あの頃の思い出とともにあるフュージョン名盤。

MASTER PIECE デヴィッド・サンボーンの1980年リリース『Voyeur ( 邦題: 夢魔』です。 当時、新譜情報の仕入れ先はもっぱら「ADLIB」とういう音楽雑誌でした。遊び場だった新宿の紀伊国屋で購入して、歌舞伎町のカフェ&バー「SUNSET」に向かいます。この店は、フュージョンやAOR系のアルバムジャケットが窓越しに飾ってあり、雑誌で紹介されている新譜も多くディスプレーされていました。当然BGMもそんな新譜がよくかかり、雑誌を見ながら「このアルバムはこうこい

【名盤伝説】”David Sanborn / As We Speak”

MASTER PIECE 惜しくも今年5月に他界したデヴィッド・サンボーン。彼の代表作は『Voyeur (邦題: 夢魔)』(1980)だと個人的には思っています。 ではその次は何を聞くのか・・・続く81年作『As We Speak (邦題: ささやくシルエット)』を推します。 前作から引き続き、ベースはマーカス・ミラーが全面参加。心地よいスラップ・ベースが随所で楽しめます。ドラムは名手オマー・ハキム。ギターとボーカルには「マニアック」の大ヒットで有名になったマイケル・セン

【名盤伝説】“David Sanborn / A Change Of Heart”

MASTER PIECE フュージョン・サックス・プレイヤーデヴィッド・サンボーンの1987年リリースのアルバム『チェンジ・オブ・ハート』です。 『Voyeur (夢魔)』(1981)、『As We Speak(ささやくシルエット)』(1982)と好盤を連発し、人気を不動のものとしたサンボーン。その後スタジオ盤やライブ盤をリリースしますが、少々物足りなさを感じていました。個人的には聴き手の心に一直線に突き刺さるようなサンボーンのアルトの音色にやられたので、曲のテンポに限らず