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RADIO DAYZ : 1970年代前半 洋楽

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あの頃ラジオから流れていた懐かしい名曲を紹介しています。当時は知らなかった事情などを改めて知る機会となり、楽しみながら更新しています。
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#音楽

[RADIO DAYZ] あの頃の音楽は全てラジオから流れてきた

こんな記事をネットで目にしました。 私がこの年頃だった1970年代前半は、テレビで歌番組はありましたが、GS世代の後でアイドル全盛ということでもなく、演歌か、いわゆる歌謡曲 (雑な表現ですみません)が主流でした。ニューミュージックという言葉もまだ定着していなかったように思います。 私の家ではテレビのチャンネル優先権は親にあり、当時の人気のアニメや特撮モノもそれほど記憶にありません。そんな中での楽しみは子供部屋でこっそりと聞くAMラジオでした。 ラジオDJの軽妙なトークに

“An Old Fashioned Love Song / Three Dog Night”

[RADIO DAYZ] 1971 あの頃ラジオから流れていた懐かしい名曲を紹介します。 スリー・ドッグ・ナイト(3DN)は1968年にデビュー。ダニー・ハットン、チャック・ネグロン、コリー・ウェルズという3人のボーカリストを擁するバンドです。 “An Old Fashioned Love Song” アルバム『Harmony』(1971)収録。 1971年11月シングルカット。 元々はカーペンターズのために書かれた作品だそうですが、オファーを断られたために3DNが採用

“Your Song / Elton John”

[RADIO DAYZ] 1970 あの頃ラジオから流れていた懐かしい名曲を紹介します。 やはりこの曲は外せませんね。 エルトン・ジョンはSirの称号を持つUKのレジェンド、シンガー・ソングライター&元祖ピアノマンです。エルトンのデビューアルバムは『Empty Sky (エルトン・ジョンの肖像)』(1969)。当初UK国内のみの発売で、かなり実験的な内容だったとのことで、セールスも芳しくありませんでした。実は私も未聴です。 しかし収録曲の「レディ・サマンサ」を、当時注目

“Sugar Baby Love / The Rubettes”

[RADIO DAYZ] 1974 あの頃ラジオから流れていた懐かしい名曲を紹介します。 ルベッツは1973年にイギリスで結成されたバンドで、ポップ・ロックやグラム・ロックの要素のあるキャッチーでメロディとハーモニーが特徴でした。当時ステージではメンバー全員が白いスーツとボータイを本当に着用していたとのことです。 1974年のデビューシングル「Sugar Baby Love」が全英チャートで8週連続で1位を獲得するなど大ヒットしました。 このPVを見る限り、アイドル路線

“Photograph (思い出のフォトグラフ) / Ringo Starr”

[RADIO DAYZ] 1973 あの頃ラジオから流れていた懐かしい名曲を紹介します。 1970年9月のカントリーアルバムリリースと、71年にはシングル「It Don’t Come Easy (邦題: 明日への願い)」をリリースしていたリンゴ・スターでしたが、その後の自身の身の振り方として俳優業に転身することを念頭においていたといいます。 ビートルズの活動でも、リンゴのドラマーとしてはともかくも、シンガーやソングライターとしての存在は微妙なものがあるのは事実です。とはい

“The Show Must Go On (道化師の孤独) / Leo Sayer”

[RADIO DAYZ] 1973 あの頃ラジオから流れていた懐かしい名曲を紹介します。 レオ・セイヤーはUS出身のシンガー・ソング・ライター。小柄な体型からついたあだ名が「レオ 」(ジャングル大帝レオは白ライオンの子どもが主役でした)だったそうです。1973年にアルバム『Silverbird』でデビューします。このアルバムから同年シングル・カットされたのが「The Show Must Go On」です(日本国内の発売は翌74年)。 公式CHにPrelude付きの音源があ

”Angie (悲しみのアンジー) / The Rolling Stones”

[RADIO DAYZ] 1973 あの頃ラジオから流れていた懐かしい名曲を紹介します。 言わずと知れたロックレジェンドローリング・ストーンズの、1973年8月リリースのオリジナル・アルバム『Goat's Head Soup (邦題: 山羊の頭のスープ)』からの先行シングルとしてリリースされた「Angie (邦題: 悲しみのアンジー)」です。 ストーンズは1962年結成以来、一貫してブルースとロックン・ロールを基調としたバンドとして人気を博し、同時期に世界を席巻していたビ

”Crocodile Rock / Elton John” 

[RADIO DAYZ] 1972 あの頃ラジオから流れていた懐かしい名曲を紹介します。 伝説のピアノマンとしてレジェンドのエルトン・ジョンですが、1970年の「Your Song (僕の歌は君の歌)」のスマッシュ・ヒット以降は、やや低迷の時期を過ごします。とはいえ作詞家バーニー・トービンとの黄金コンビはその後のブレイクに向けて仲を深めていたようです(苦笑)。 翌年リリースされる名盤『Don't Shoot Me I'm Only the Piano Player (邦題

"Daniel" Elton John–1973 

[RADIO DAYZ] 1973 あの頃ラジオから流れていた懐かしい名曲を紹介します。 1970年に「Your Song (僕の歌は君の歌)」のヒットでスターダムに上り詰めたエルトンでしたが、商業的に成功を収めるのは1973年になります。 73年1月リリースのアルバム『Don't Shoot Me I'm Only the Piano Player (ピアニストを撃つな!)』収録曲からヒットシングルが生まれます。 アルバムリリース前の72年にリリースした先行シングル「

” You’re So Vain (うつろな愛) / Carly Simon”

[RADIO DAYZ] 1972 あの頃ラジオから流れていた懐かしい名曲を紹介します。 カーリー・サイモンはUS出身のシンガー・ソングライター。1971年にソロシンガーとしてアルバム『Carly Simon』でデビューしてグラミー賞の最優秀新人賞を受賞しました。ジョニー・ミッチェルやキャロル・キングなどど並んで、ウェスト・コースト系女性シンガーとして人気でした。 1972年にアルバム『No Secret』をリリース。収録曲「うつろな愛」をシングルカットして大ヒットとなり

“It Never Rains in Southern California (カリフォルニアの青い空)/ Albert Hammond”

[RADIO DAYZ] 1972 あの頃ラジオから流れていた懐かしい名曲を紹介します。 アルバート・ハモンドはUK出身のシンガー・ソングライター。幼少期は両親の出身地のジブラルタル(当時は英国領)で過ごし音楽活動を始めますが、その後70年代にUSに移住して、デビューアルバム『It Never Rains In Southern California』(1972)をリリースします。アレンジにマイケル・オマーティアン、ギターにラリー・カールトン、フルートにはトム・スコットが参

“Killing Me Softly with His Song (やさしく歌って) / Roberta Flack”

[RADIO DAYZ] 1973 あの頃ラジオから流れていた懐かしい名曲を紹介します。 ロバータ・フラックはUS出身のR&Bシンガー。音楽一家に育ち、15歳の時にピアノコンクールに入賞。その後に米国屈指の黒人エリート大学に進学して、クラシックや声楽を学んでいます。卒業後は音楽教師やクラブでピアノ演奏をしていたようです。 1969年にアルバム『First Take』でメジャーデビューを果たします。実力派の彼女だけに順調にキャリアを積み、大御所クィンシー・ジョーンズのサウン

” Starman / David Bowie” 

[RADIO DAYZ] 1972 あの頃ラジオから流れていた懐かしい名曲を紹介します。 デヴィッド・ボウイはUK出身のミュージシャンで、独特な風貌とサイケなステージ衣装で人気でした。彼自身がバイセクシャルだと告白しているのですが、こうしたグラマラスな世界に傾倒していった経緯については、よく知りません。しかし70年代に入りグラム・ロックの流行にあわせてボウイの人気も広がり、1972年にコンセプト・アルバム『The Rise and Fall of Ziggy Stardus

“Without You / Nilsson”

[RADIO DAYZ] 1972 あの頃ラジオから流れていた懐かしい名曲を紹介します。 USのシンガーソングライターがニルソンの1971年にリリースしたアルバム『Nilsson Schmilsson 』に収録されている「Without You (当時の邦題: ウィザウト・ユー)」です。 この曲のオリジナルはUKロック・バンドのバッド・フィンガーが1970年に発表したアルバム『ノー・ダイス』に収録されています。シンプルなアレンジで野太く歌う男のバラードといった雰囲気です。