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教本研究を通して出会った、たくさんの指導法と広がった人の輪に感謝をこめて、、


私が長く教本研究を続けてこられているのは、
自身が様々な教本の世界に興味を抱き続けたこと、
たくさんの素晴らしいご縁に恵まれ、
自分が勉強したことを発表する機会をいろいろな場で頂いたこと、
仕事を通じて出会った、たくさんの先輩方、友人との輪から
生きる力を頂いていること、この3つだと感じています。
現在は毎月1回の教材研究会も主宰して、
熱心な先生方と新しい学びに向き合えています。
10月号ムジカノーヴァでは、私がこれまでたくさんの教本のどこに目を向けてきたのか⁈
それをまとめてほしいというご依頼で執筆しました。
執筆や講座のお仕事に取り組むたび、
教本研究で出会った様々な指導法に感動したことが懐かしく思い出されます。
中でも、世界各国の教本に見る導入期指導の工夫には大きな興味と感動を覚えました。
その興味と感動があったからこそ、今日まで飽きることなく
勉強し続けてこれているのかな、と感じます。


ピアノ学習がどんな方法や内容で始まるのか、
音符の音価、リズム、読譜、鍵盤などさまざまな学習はじめの一歩が、
こんなにもヴァラエティに富んでいるのかと
世界各国の教本から得た感動はさらなる興味へとつながり、
今日に至っています。
写真は、最初に全音符から学び、分割して四分音符はリンゴ1個の4分の1と学ぶロシア系教本、
四分音符はリンゴ1個分で1拍、2分音符はリンゴ2個分で2拍と足し算的発想で学ぶ日本の教本、
日本で初めて紹介された5線楽譜の入る前のプレリーディングを用いた米系教本
さらに、リトミックの考え方を導入し、創造性を大切にした鍵盤学習法のドイツ系教本
これら以外にも、導入期の指導は世界各地の教本に工夫を凝らした方法が満載。
執筆や講座の仕事をいただくたびに、得た知識を整理できたような気がします。
世界の教本を広く学ぶ過程で、たくさんの教本に共通点があることも発見でした。

その一つが導入期の読譜学習です。


写真はプレリーディングと呼ばれる学習法を用いている米系教本の一部。
教本の内容は、国ごとで共通している点がいくつかあることもわかり、
それはなぜか、、という点にも興味が広がりました。
このプレリーディング法は、今日では世界中に広がり、
さらに様々なアイデアが加わったものが考案されています。
初めて米国で学んだ時、⚪︎⚪︎⚪︎は⚫︎⚫︎⚫︎の真似をした、、、などというような
噂を初めて知り、日本でもその言葉をいろいろな教本で耳にしてきました。
いつしかそれは教本や著者に共通点があるからだとわかりました。
その辺については講座や執筆の機会にお話しできたらと思います。

現在進行形の研究会でも新たな発見が毎回盛りだくさんで、
参加してくださっている先生方との時間は
人の輪の幸せと新しい学びに出会う幸せに感謝の時間です。
夏は忙しくて、今月は2ヶ月ぶりの研究会でした。
テーマは変奏曲
アメリカのテキスト「Theme and Variations」を主軸に、その歴史と様々な変奏法を学ぶ目的で
5月からこのテーマに取り組み、40曲あまりのたくさんの変奏曲を取り上げました。


たくさんの変奏曲の中でも、グラナドスの変奏曲には
時代の変遷とともに広がった音の使い方や音域に興味深いものを感じました。
ショパンのヘクサメロン変奏曲では6名の作曲家による作風を
Youtubeで視聴する機会にも繋がり、感動!
改めて変奏曲の教材としての大きな意味を感じました。
翻訳ノートは5冊目に突入。初めて一部分だけ、パソコンで打ったものを作り、
自分のあまり綺麗でない手書きより読みやすいと実感。
次回は、オンラインにして37回目の研究会‼️
シューベルトの変奏曲作品から広げて
ピアノ用に作られた、たくさんの舞曲に焦点を当てる予定です。
ウィーン原典版は今入手できないようですが、ヘンレ版が出ているそうです。
様々なメヌエット、ガヴォット、エコセーズ、レントラー、ワルツ
31年の短い生涯で生み出された舞曲集から時代順に約30曲取り上げます。
新たな学びにワクワクしつつ準備を進めているところです。
先生方とのご縁に感謝の気持ちを持って、新たな学びに邁進したいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございます!
研究会にご興味がある方は、いつでもお気軽にご連絡くださいませ。
心から感謝をこめて














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