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サブカル備忘録3(ボカロP・是さん)

こんにちわ。葦原です。
この記事シリーズは私が無計画にサブカルを語るだけのものです。
あんまりためにはならないので暇つぶし程度に読んでください。



音楽の分類というものに疎いです。
どのくらい疎いかと言うとJPOPと邦ロックの違いがよく分からないくらいには疎いです。あれって単純にpopularかどうかの違いなんですかね。
偏ったジャンルしか聴いてこなかったというのと、音楽の才が皆無なので聴くことしか出来ないからだと思います。
なんで、サブカル備忘録と銘打った以上、今年聴いて気に入ったアーティストを片端から紹介していてしまうと「それはサブカルじゃないだろ」というものが混ざる気がして怖い、という理由でボカロに縛りました。
多分ボカロはサブカルで間違いないと思うので、、、多分。

言い訳はここまでにします。


今回は「是」というボカロ作家さんについて書こうと思います。
読み方はおそらく「ゼ」です。

今年知ったボカロPの中で一番好きです。もっと早く知りたかった。

⇓ youtubeです。ぜひ聴きましょう。


幾つか私が特に気に入った曲を紹介していこうと思います。

◯贅沢病

贅沢病は痛風の別称です。贅沢な食生活をしていると痛風になるからだそうです。
が、この曲の中では「鬱は甘え」的な精神と絡めてそれを「贅沢な病」と表現しているのだと私は思います。

下を向いているときだけまっすぐ前を向ける、っていう演出が凄く良です。

Youtubeの作者コメントが「確かにある全ての苦悩を肯定したいです。」とあって聖人かと思いました。
大きさや形は問わず、心に何かしら苦悩を抱えたことがあるなら聴いてみると良いと思います。
薄暗くて苦しそうなミクの声がとても良いですよ。

「恵まれた命だなぁ、無価値だけどさ」
という歌詞が好きですね。
私は鬱や苦悩とはほぼ無縁の人生を送っているので、正直この曲と私との間に共通点はあまりないです。

ですが、自分が恵まれているという自覚は持っているつもりです。
私は薄い人間なので寝れば楽しいことも悲しいことも大体忘れちゃいます。
なので鬱にはなりません。鬱になるほど物事にまともに向き合ったことがないので。
そんな個性もやる気もない凡人でも、只管に妥協を重ねて周りと似た動きをしてれば、健康で文化的な最低限度の生活ができる、というのはとても恵まれていると思います。

というふうに、基本的に私はダメな人間なので、そんな自分でも生きていけるのは贅沢な話だなという感覚はすこし共通しているかも知れません。
無理やりですが。

真島ゆろさんのremixもおすすめです。



◯◀◀


これは「贅沢病」と違ってノリノリになれる曲です。歌詞はわりと暗いですが。
このMVも演出がまた良いんですよ。考察しがいがある。
エレベータの数字は時間か年齢かのどっちかですかね。
タイトルから見るに巻き戻しっぽいですね。途中で停止「■」や一時停止「⏸」もあったので、年齢や時間経過を再生機器のボタンと掛けているみたいです。
最初と最後で「落ちた」と「堕ちた」になっているところとか、最後ミクの身体が消えて赤子の泣き声が聞こえるところとか、、、嫌な想像が掻き立てられます。

みなさんも聴いて踊って考察しましょう。

定額制手がクセぇ




◯ラブリー

ラブリーに生きろ!(*^〇^*)

都内OLの初音ミクが都内某所にあるHOTELラブリー(絶対ラブホ)で遠い目をしながら寝っ転がっているMVとなっております。
ラブリーのミクはめちゃめちゃ声が可愛いです。
時々メンヘラな面も見せつつ、ラブリーに歌い上げます。
ラストの終わり方も絶妙にスパイス聴いてて飽きさせない。最高。

コメントに「これがバズらないと令和の意味がない」というコメントがあって大共感でした。
本来この曲を聴くのは私みたいなクソ陰キャじゃないんですよ。
なんなんでしょう、、、あくまで私の偏見でしか無いのですが、最近のイケイケな若者はこういう少しレトロなシティポップみたいな雰囲気を凄い好いている風潮がある気がするんですが。気のせいですかね?
私の感覚が間違ってなければ、アイコンを旧アニメのキルアとかクロロにしてる人はこの曲と動画の雰囲気が好きなのではないでしょうか。しらんけど。

旧アニメのキルアやクロロをアイコンにしている人、あと2年前の恋愛をまだ引き摺っている人などは是非聴きましょう。

ラブラブなのです。



◯エレベエタア・ガアル


この曲聞いてから一人でエレベーターにいる時は脚をパタパタする癖が付きました。

この曲の調教が私は一番好きです。
歌い出しの「最終回のエレベエタア・ガアル 最上階へと上がる」
のところを「最上階ゔぅえ〜とあがる」みたいに発音するんですけど、この類の発音が好きすぎる。
エッジボイスって言うんですかね?締めた喉から漏れ出したみたいな音。
是さんの楽曲では度々この類の音を見かけるのですが、エレベエタア・ガアルのやつが一番好きです。

愛は終わったラヴ・イズ・オーヴァー」の発音が最高なのでぜひ聴きましょう。

動画は始終不気味な構成になっています。
ガンぎまった目で「流血混じりの泣き顔見せて?」って言って来ます。怖いです。
そりゃ一般的ガアルはガスマスクなんかもってねぇよ。

私は現代人なのでエレベーターガール見たこと無いんですが、エレベーターの中にいる時は一人きりよりも知らない誰かと二人きりでいるときのほうが怖いですよね。戦って勝てなさそうな人とエレベーターで二人きりにはなりたくない。

「愛は終わった」の発音が良すぎてストーリーまで頭が回っていないんですが、愛を裏切った密通共犯者の刑場に一等地なんて勿体無いから煙毒混じりの狭い箱エレベエタアで殺したって話でしょうか。
でも「共犯者」だから主犯が居るはずなんですけど、、、密通していた相手が主犯か。
主犯は一等地で処刑されているんでしょうか?




◯パニックダンサー


是さんの作品で一番好きな曲です。
ハイスピードアップテンポリズミカルな狂気酩酊!!

仕事帰りの飲んだミクさん(ラブリーの都内OL?)が演者としてパニックダンスを踊る話です。パニックダンサーのミクは背が高くてスタイリッシュです。
私は酒飲んだことないのでこの曲に直接的に共感できる部分はないのですが、それでもこの曲が一番好きです。

バカスカなるドラムとその後ろにある不安定なポロポロした音が最高。

最初聞こえる判然としない声やブレブレの歌詞文字がアルコールの意識朦朧とした感じを表してたり、サビで入る『もう。ちょっと』『もういいよ』『あー、はいはい(笑)』という合いの手か飲みの席のコールみたくて凄く良い演出。
『もう。ちょっと』は単に「もうちょっと(飲めよ)」と「も〜、ちょっと(呆れ)」の2通り、『もういいよ』も許可と失望の2通りに解釈出来で絶妙なんです。
最後にパタンキュ〜みたいな音がするのも酔いつぶれてぶっ倒れたみたいで
1分34秒という短い楽曲で、そこも魅力のひとつなのですがすぐ終わってしまうのがもどかしい。

なんていうか、古風なボカロの雰囲気なんですよ。曲も動画も。
古風だから良いと言いたいわけじゃないです。
私自身古き良きもみたいな考え方は大嫌いなのですし。
ボカロ曲MVは基本的には実写じゃないので一枚絵やショートアニメーションを使っているのですが、最近はボカロそのものの規模拡大やアニメ業界の技術革新も相まって、とんでもない作画のアニメーションが使われたMVがが増えた気がします。一枚絵でも名のしれたプロクリエイターの神絵に凄く凝った動画編集じゃないですか。
曲と動画の表現の幅が広がってとても良いことだと思うのですが、細部を追求することによって失われる味も確実にあると思います。
少ない線と色でこそ表現できる物事もあるはずです。

私はハチPが好きなので、人一倍こういう曲が刺さるんだと思います。

ハチさん好きな人はぜひ聴きましょう。

生きていけない♪



長くなっちゃうので以上にします。
「新興宗教」「ブレス・ユー」「誤作動」「同窓会」「赤色の熱い魔法」など、他にも語りたい曲はたくさんあったのですが。
是さんの曲は私が聴いている限りは全部当たりってくらいどれも中毒性が高いのでほんとに聴いてほしいです。

おしまい


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