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映画、陽だまり、卒業式 初見の感想

ネタバレ注意
いよわさんの3rdアルバムの現物、つまり、歌詞カードを見たうえでの感想です。
あまり深くは言いませんが歌詞カードの挿絵があるかないかでかなり違うので、まだ見てない人にとってはネタバレになります。
歌詞カード内の画像を転載したりはしてません。




まずはいよわさんありがとうございます。すべてが救われました。

やりだしたらキリがないので考察チックなことはせず、さらっとした表面だけ攫う感想を書きます。

〇disc1

・イラスト(パジャミィ)


最高!!!!!!!かわいい!!!!


人形で口が隠れていますね。


・パジャミィ


主役。本当に主役。このアルバムの。
まじで何回聴いてもいい曲。
パジャミィの記事二本書いたし数えきれないくらい聴いているのに、やっぱり褪せない。
今回のアルバムはパジャリコのためのアルバムと言っても過言ではないので、私たちパジャミィファンは絶対に救われる。
途中地獄を経由したりもするけど、最終的には救われる。
本当に。

・ゆめみるうろこ



楽しい!かわいい!
この曲もふわふわしてるんですけどかなり疾走感(ドラゴンだから疾走は違うかも?)あって好きなんですよね。
ナイトハイク京都でも流れて嬉しかった。
この曲はほんとにあっという間で、気づいたら終わっちゃうんですよね。
やっぱりバベルと合わせて聴くとより味が出る。


・わたしは禁忌(2024 ver. )

すごい。
なんか、、、、音割れてるし。いやいよわなら珍しいことでもないけれど。
全体的にすごいひずんでるイメージでした。ナイトハイクでも聴いたけど集中して聴くとやっぱ新鮮。


「幽霊が(ゆゔゔゔれいがぁ!!!)」のとこ鳥肌。

・異星に行こうね

やっぱこれも名曲。
いよわの不安定感の極み。
Cメロの、「体内 ひどい熱があって、、、」の部分のメロディが滅茶苦茶好きです。リズムも好き。

ヤバさを増した禁忌⇒異星のコンボで急速に怪しい雲行きになってくる。


・ぷらいまり


一番大事なものは、、、

禁忌のやばい感じが完全に吹きとびました。
実は私は割と最近まいごえんをやって、もっと早くにやっとけばよかったなとひどく後悔した人間なので、まだまだぷらいまりつづみぐさは新鮮な楽曲なんですよね。
このアルバムだと一千光年のぞいたら唯一の可不曲ですね。可不の声はすごくいい。
てか今回のアルバムはかなり合成音声の種数が多いですね。

・間に合え結婚式

時計の針がなんかパラレル

この曲はサビのテンションの高さが最高ですね。
Cメロで優しく静かな曲調にして「もうこれで終わってもいいんじゃない」みたいな雰囲気出したうえでラスサビの「間に合え!」が効く。キマる。

あとこの吹っ切れた感のある勢いの良い歌詞もすごく自分好みでうれしい。
「知らない高速」を「知らねぇ高速」って読むところとか
叶わねー!馬鹿たれ!も、かなりフェチ。

あと、すごくわかりやすくクリエイトがあると対になってます。
クリエイトガールと間に合えちゃん(仮称)の関係性が気になるところです。ですが、ちゃんと考えずに適当なことをしゃべってもあれなので黙っておきます。

・頬が乾くまで

これ歌詞良すぎませんか

欺かないでいて、心の奥で涙こらえる誰かを、
あなたを

「誰か」は「あなた」なんですよ。

優しすぎる
祈り
儚さ

あと頬が乾くまでのピアノの旋律もかなり好き。

ただ、この曲のカップリングが花蟷螂になっているのはよくわからない。ほんとうに。花蟷螂はこのアルバムで一番難易度の高い曲だと思います。


・キャットファイト

「もう最悪!なんで、、、?」

歌詞カードのタイトルが一番と二番の間に挟まれるようにして配置されていて、相容れない感というか、一番の後輩と二番の後輩ががっちり分断されていて、遊びがあっていいねと思いました。

この曲も全く予測できない音の連続で何回聴いても驚きのある曲ですよね。

・ももいろの鍵

この辺からやばい。ずっと泣きそうになってました。

この曲の記事を書いたとき、これはいよわさんの今までの曲のひとつ、集大成というか、過去を振り返る意味も持ってるんじゃないか?ということを言ったと思うのですが、その集大成すらもアルバムのほんの一員としてなじんでいるので、いかにこのアルバムの楽曲たちのクオリティが優れているか分かります。
これも記事で書きましたが、個人的には「煌めくライトも落ちる影もすべて愛していたいから」「触れたものも受けた傷もすべて憶えていたいから」という歌詞が本当に大好きです。


・平熱

平熱が去っていく
平熱が去っていく
平熱が去っていく
平熱が去っていく

平熱、私は初めて聴きました。
正直滅茶苦茶好きです。GUMIの声が、、、まじでGUMIの声が良い。
ラスサビのコーラスも。
最後遠くなっていく音の中に車がありますね。
パーキングに回るタイヤとあるので車が一つキーワードになってるのでしょうか?
車と言えばオーバー!
オーバーヒート
熱異常


・一千光年(Album ver.)

神!!!!
追加キャラが!!!!
やばい!!!!

歌唱欄の名前順になっているので
「どこへ行こうと話しかける」→知声
青い床に寝そべる→MEIKO
残りの今日と踊りだす→六花
白紙のはずだった布切れに→花梨
おどけたジョークを言って
吹き出させてやりたいよな→テト(?)
新しいことを言って→ルカ
それアリって思えるような→リン

であってますよね?多分。
なぜか歌唱欄に重音テトの名前がないのですが、おどけたジョークのくだりはテトっぽい声がするし、歌唱欄どおりだとやっぱり数が合わないんですよね。
単なるミスなのか、意図的なのか。
「重音テト」なので余計に作為があるのかもと疑っちゃう。
もう少し時間をかけて掘り下げますまた今度。


・新学期


これを待ってた。


誰もいない教室(空き教室?)
目を閉じてもきっと夜が終わるだけ(夜、アプリ子?)
フィルムを手繰って(大女優?)
残滓(残滓!!)

とかほかにも思うところはたくさんあるのですが、、、なにより!
宝箱です。

「宝箱はまだ土の中で」

宝箱、アプリコットですね。
土の中ってことは文脈的にタイムカプセル(のようなもの)として扱ってよいのでしょう。

何よりうれしいのは「まだ」なんです。宝箱はいつか開くのです。
それがどのような形であれ。

嬉しい。

嬉しい嬉しい。

本当に。

新学期関連の記事はいつになるかわからないけれどいつか書きます。


・イラスト(まほちゃん、ももちゃん、アプリ子)

衝撃の事実。
本当に驚いた。
まさかそこ三人が同じ学校だったとは。

アプリ子とももちゃんは、このイラストでもそうですし、曲としても明らかに対比的に描かれているキャラクターなので、わからなくもないのですが、まほちゃんがいるのが本当に驚き。
でもこれでおそらく粗大ごみの日はまほちゃんの曲だろうと分かったのででかいです。かなり。

また、このイラストは「新学期」に登場する「三学期に転勤で引っ越したクラスメイト」や角を曲がった先にいるあの子とも関係してくるはずなので、ゆっくり時間をかけて消化して理解します。

新学期はいつになるかわからないけど必ず記事を書きたいです。


〇disc2



・イラスト(アプリ子)


ひとつ前のイラストでもそうでしたけど目が、、、。

絶望の中で微かに笑っているのが逆につらい。
個人的にはパジャミィのMVのすぐ後なんじゃないかと思っています。
お別れをした直後。


・深夜怖い

怖い。
全部怖い。
怖いんですけど本当に、リリックが秀逸。
頭から終わりまで、まさにいよわ節って感じで。
もうろくなことが書かれていないんですけど、その言い回しがどれも絶妙。

濃霧がきてる、蛞蝓がいる、歯が抜け落ちる感覚、読めぬ教科書を開く感覚、スープが濁る、飢える母を見る感覚、ドアの外側、記憶を食べる青虫、、、
あと、私は別に落涙厨じゃないですけど、歌詞では「背が伸びる夢」となってるけど発音は明らかに「背が縮む夢」になってますよね。
これはほぼ確実に意味があるのでもっとゆっくり考えますね。

始終、自分が今後何をどれだけ積み重ねても出てこないんじゃないかと思わせるような言葉の組み合わせと言い回しが続いてて、もう天才としか言いようがない。なんか、こういうのを見ると「すごい」っていう感嘆の気持ちを通り越すような感覚があるんですよね。
宮沢賢治を読んでるときとかと近いかも。

そして、角を曲がった先にあの子がいますね。
あの子→誰かに変わって、最後には「待っている」もなくなってしまいました。


・バベル

いや温度差。
ここだけ陸の孤島すぎる。
というかdisc2は前半がかなり重たい。



まあいいや。
あらためてですけど、やっぱりバベルはかなり重音テトのキャラクター性に即した曲だなと思います。
仕事に追われながら過去を懐かしむのも三十一歳設定を感じるし、カルチャーを文字で話す掲示板で注目の的だったマドンナを真似するのも、まさにテトの出自そのものって感じがします。

この曲はゆめみるうろこに対するカップリングなのですが、そこと対比して聴いたり、あとクリアファイルの絵と照らし合わせて聴くとまた一段と味が出る感じがしますね。
バベルでは、昔とは様変わりした自分と自分の周囲の環境に翻弄されながらも過去に思いをはせながら生きていくっていう切ない、というか、ノスタルジックな雰囲気を持っています。けれど、そういう緻密に描かれた時間の経過の描写が、ゆめみるうろこではほんの12年ほど寝過ごしただけ、、、やばい!寝坊した!!くらいなテンションで描かれてるのがいいですね。
たぶん龍なので時間の感覚がだいぶ違うんでしょうけど。

クリアファイルの絵はうろこちゃんが寝る前、つまり12年前に二人は面識があって、そこでバベルが「ロックンロールは勝った」ことを教えてあげたって解釈かなと個人的には思っています。

うろこちゃん起きたみたいだし二人が再会できてるといいね、と思います。


・黄金数(2024 ver.)


これも、やばい。

不和感が倍増してる気がします。
なんか不安になるノイズみたいな音がずっと後ろでなってるし。
前奏間奏でなってる音もメロディとリズムが変わってより不安な雰囲気になってます。

Cメロの後ろでなってるキュルキュルした感じのノイズも怖い。

全体通してかなり恐ろしい雰囲気になってますね。

ドラムがたくさん聴こえたのは素直に楽しかった。

これを聴いた後に普通の黄金数を聴いたらなんか安心しました。
黄金数を聴いて安心するって状況が人生で訪れるとは思わなかった。


・地球の裏


いよわさんにはまるきっかけになった曲なので個人的には思い入れが深いです。
でも歌詞の意味全然分かりません。

不安定感の極み。

この曲も拍子がずっと変わり続けるので不安定で怖いし、何度聞いても慣れない飽きない。

あとりめの声がかなり好きです。地球の裏の裏命は常時ずっとエッジボイスみたいな雰囲気しててかなり好きです。

・つづみぐさ

まいまいまいごえん 第四話。
もうそれしかいうことがない。
まいごえんプレイ中、私はライオンが割と好きだったので、連れていく人員を選べるミッションは必ずライオンを連れて行くようにしていました。
申し訳ない。
周囲からの期待を重圧に感じているというのは知っていたのですが、そのうえで連れて行ってました。
申し訳ない。

そういえば2024ボカコレ夏、延期されるらしいですが、今回もまいごえんのリミックスの大会あるのでつづみぐさ・ぷらいまりのリミックスがたくさん聴けるっぽいですね。楽しみ。

そういえば、最近、ライオンがつけている髪飾りの花、、、ぷらいまり・つづみぐさにもたびたび登場する花、、、あれがライムの花っていうのを恥ずかしながら最近知ったのですが、あのライムの花ってももいろの鍵にも出てきますよね。
もうそれが何でなのかわからなくて。ずっと困ってます。


・クリエイトがある


あー!!!!!
助けて!!!!!!!
クリエイトガール!!!!!!

disc2前半の鬱屈とした雰囲気を破壊しつくすエネルギーです。
さすが脳天のぞみですね。
しかしこの曲も今まで聴いていたものと、間に合え結婚式を踏まえたのちに聴くのとでは全く印象が違ってきます。

最強の分身、空き教室のヒーロー。
歳を食ったって忘れない記憶。

・花蟷螂

何もわからない。
めっちゃいい曲なんですけども。
歌詞の意味も、花蟷螂の意味も、この曲が頬が乾くまでのカップリングになってる理由も。■が誰(何)なのかも。
このアルバムで一番難易度の高い曲だと思います。

とりあえず、電脳学級会のD視点である可能性が高いのでその線で解釈してみるのがいいかもしれません。
でも頬が乾くまでのカップリングなんですよね。
もしかして頬が乾くまでも電脳学級会とのつながりがあるんでしょうか?

・大女優さん


まじか。
まさかまさかです。そこでそんなつながりがあったなんて思わなかった。
このアルバムで私の大女優さんへの好感度は数十倍に跳ね上がりました。

違いますね。ここでは曲について書くべきです。
大女優さんも個人的にはリリックが凄い魅力的な曲だと思います。
「目も鼻も」を「アイもノーズも」と読むことで愛の渦と踏んでたり、最小限と再証言とか、広告と鴻鵠とか、ワードセンスも相当ですが、メロディのある部分の歌詞が凄く緻密に押韻を決めていて気持ちがいいです。
私は韻が大好きなので。踏めるなら踏めるだけ踏むべきだと思います。

曲の中で繰り広げられるストーリーも叙述トリックみたいな、主観視点が二転三転していって、最後どこまでが映画だったのかよくわからなくなるような気分にさせられます。

・粗大ごみの日

最高。

「まわるほしよにうかぶゆめ」がサブスク配信されて粗大ごみの日が聴けるようになってからずっと買えばよかったと後悔し続けていたので、円盤として粗大ごみの日が聴けるって時点でもううれしいです。
しかも、これはやっぱりディアーマイウィッチクラフト関連の曲だと分かったのでそれもうれしい。
黄昏(=オレンジ色=魔法の色)る呪いの国とか魔法使いって単語が出てきてたのでそうなんじゃないかとは思っていたのですがあの挿画で確実になったのですごくうれしい。

「今まで幸せだった」
「素敵な大人になったね」
「さらば!どうか忘れないで」
「とびきり幸せになってね」

これをまほちゃんが言ってるんですよ、、、。
泣きそう。


・熱異常

まず、歌詞カードって形で歌詞全体を俯瞰してみるとやっぱり熱異常だけ異様ですね。

消去しても消去しても消去しても消去しても消去しても、、、、って。

そして、正直なところ私は熱異常の歌詞の意味が全くと言っていいほどわからなかったのですが、今回カップリングの平熱を聴くことができたので、これを足掛かりに解釈が少し進むような気がします。
これもじっくり考えながら聴かないといけないです。

・三十九糎

聴いて最初に浮かんだ感想が「死ぬ前に聴きたい曲だな」でした。
ほかにも死ぬ前に聴きたい曲がいくつかあるですが、この曲も死ぬ前に聴きたい部類の曲ですね。

優しさと儚さと、どこか諦観めいた、吹っ切れた感じの、諦観めいた雰囲気がある歌詞とメロディで。
小学生の音楽の教科書に載っていて、みんなでわけも分からず歌っていた思い出の沁みた曲っていうか。

ほんのり温かい晴れた日の日差しみたいな感じ。

ああそうだ。それこそ陽だまりの雰囲気を持っている曲ですよね。

全然言葉にならないですけど、すごく好きなんですよねこの雰囲気。

そして、

「やがて光に導かれ いつか星まで手が届く」

です。

もう死ねる。
安らかに。


・卒業式


パジャミィ。

映画、陽だまり、卒業式

ありがとう。


・イラスト(アプリ子と大女優ちゃん)

ありがとう。
本当に。

そこにそのつながりがあったのか!というのもそうですけど。

何よりも、これがアプリ子への一つの救いだし、解答にもなると思います。

そりゃあ、もう角を曲がった先にいるあの子を思い出したりはしないだろうし、成長や老いに対する恐怖も消えないし、時計の針は逆には進まないだろうけど。
そういう恐ろしい現実の中で生きていくことは変わらないのだから、アプリ子が全部の悪夢から救われて幸せになれただなんて到底言えないけど。

それでも、大女優ちゃんのフィルムおかげで、土に埋まった宝箱の中の、その一番底に詰まってる、大切な記憶が、わずかな片鱗だったとしてもアプリ子の心に蘇ったとしたら、絶対にそれは救いだと思います。






おわりに
まだアルバムを感情の部分でしか受け取れてないので、いろいろと時間をかけて考えなくちゃならないことを後回しにしていますがいつかゆっくり考えます。
このアルバムで救われた人はたくさんいると思います。
ほんとうにうれしかったです。




















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