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GiverとTaker

私の職場のリハビリメンバーは全員素晴らしい才能の持ち主なのだけど
中でもはちゃめちゃに尊敬している理学療法士の上司がいる。

その上司は、職場内に収まらず、利用者さんの山でまいたけを作ったり
利用者さんから貴重なぶどうの苗を貰って施設で育てたり
プライベートでもビニールハウスを建てたりしている人。
行動、仕草、言動に説得力のある上司だ。とにかくすごい。笑

最近そんな上司と話していて確信したのが
人生、Giverで居る人間が幸せになれる、ということだ。
(ここでいう幸せは「満足感」に近い、と言うか、自己満足感が高い事が所謂幸せだと思う。他人の指標では計りたくないよね、自分の幸せくらい。)
日本語だと持ちつ持たれつ、らしいけど
持つ側の人間でいると幸せになれるということらしい。

そのきっかけになった会話が「子供にスマホを持たせるか」問題。
その時に上司が話してくれた話はスティーブ・ジョブズのiphoneについてだった。
スティーブ・ジョブズはご存知の通りiphone,ipadの生みの親だけど自分の子供に使わせることはほとんどなかったという。
それは自分が生み出した代物が依存を生むことを知っていたからなのだそうだ。その依存性はヘロインに匹敵するほど、と。
(詳しくは「スマホ脳:著アンデシュ・ハンセン」に)

ジョブズはiphoneのように依存を生むほど人を動かすものを生み出したけど、依存は人を退化させる、幸せをうまない、その脅威を知り自分の大切な存在には使わせないという選択をとった。
もちろんジョブズ自身もそうしていたのだろう。

ここで気がついたのは、人を動かす側になるか動かされる側になるかで大きく変わるのではないか。

動かす側は常に自分より外側に目を向けているように思う。
相手(世の流れも含めて)が何を求めていてそれに対して自分という存在の中から出来ることを探し続けている。能動的に動いていける。
こういう人のところには人もお金も集まってくる、いいエネルギーが循環しているからだ。

対して動かされる側というのは常に受動的である。誰かや何かが生み出した恩恵を受けてその上で生きているけれど、それが当たり前になってしまう。
その上で生活していると、自分がより良い生活を送るためには!とどんどん傲慢になっていく。でもその欲は自分の力では解決出来ないものだったりして悶々としたエネルギーだけが溜まっていく。そんな人の元からは人が離れ、お金も集まらない。

要は前者がGiverで、後者がTaker。
こんなすごい代物を生み出した人だからこそ、
生み出すまでの道のりが険しいことを知っているからこそ、
子供の育つ環境には必要ないと判断できたのだろうなと思う。

少し話は変わるが、ありがとうの精神にも似ているなと思った。
Giverは自分が貰い受けてきた恩恵に対して本気でありがとうの気持ちをもつからこそ、それを全力でお返したいと思うのだろう。
自分が尊敬している人たちはみんな、私に対してサラッと何かをやって遂げるけれど、その背景には並々ならぬ努力と時間が積み重なっている。
並々ならぬ努力と時間の積み重ねの結果のサラッとなのだ。
これが本当のカッコ良さ。そのカッコ良さに気がつけるのはその努力を知っている者だけだ。
それに対して自分がダラけていたら、それは失礼ってもんだよなぁ。

今までTakerとして生きてきた30年を少しだけ恥じて、
(いいんだよ、いいんだけど、戒めのためにね!)
ここからは恩返しするための実力をつける段階なんだ、と。
そう、ジョブズの傑作の上でフワフワ浮いてる場合じゃない!笑
気づかせてくれた上司に心から感謝なのです。

本当に、こういう上司とか、いい環境で話していると気持ちが前向きになる。
夫氏含めこういう人と話していると、過去の話がほとんど出てこないのです。現実に今起きていることか未来のこと、もしもの話。
未来は明るい、と思える。いい波に乗れてきたかなあ。

いいものをたくさん貰ったから今日は神様にお礼をしに行こう。

*今日の写真はコロナ療養中にお義母さんから頂いたパワフルエネルギーのシャインマスカット。私の周りには天才Giverがたくさんいる。

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