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卒業

今の私、そして学生時代の私を知る人からすると想像つかないかもしれませんが、ポルノグラフィティから離れていた時期がありました。


あんなに待ち焦がれていた新曲をフラゲのためCDショップに予約しに行くのが面倒くさい、から始まり
予約したが今度は取りに行くのが面倒、
そもそも気がついたら新曲リリース日を過ぎていた、
とりあえず意地で初回限定版を入手したものの未開封、とせっかくのシングルリリース時期を楽しめない時が何曲かありました。
失礼ながら、あんなに大好きで聞くだけでテンションが上がっていた曲たちを聞きたくないとさえ思うようになってしまったのです。

ああ、これが大人になるということ。
私にとってポルノは年齢とともに卒業していくものだったのね...
当時はそう思いました。


後に転職してやっと気付けましたが、実はそうではなく「私がしっかりしなくちゃこの会社は潰れてしまう」という勘違い使命感の下、余裕がなくなって、仕事に関するもの以外を無意識に排除していたのが原因でした。
使命感がある分、たくさん成果を得て褒められたくて、常に自分の実力に下駄を履かせて背伸びするような姿勢で走り続けていたのも要因だったと思います。
会社がそういう振る舞いをせよと言ったわけでも、そう勘違いしてしまうくらい労働時間が長すぎたわけでもないのですが、直属の上司が抜けて新卒2年目で急に仕事が増えて、知らぬ間に小さなストレスが積もり積もった結果だったのかもしれません。

そのせいか、あんなに使命感をもって続けていた仕事に対してある日突然、
「あ、もう限界だわ。仕事辞めよう。寒いし。」と思いたちました。
当時の上司には「気持ちは分かるが、次の転職先を決めてから辞めろ」と釘をさされましたが、もう決まったとバレバレの嘘をついて、勢いそのまま退職届を提出しました。
嘘が元で当時住んでいた社宅の退去日を繰り上げられてしまい、土地勘のない場所で三が日から開いている不動産屋を訪ね回ったのはいい思い出です。身から出た錆ってこういう事なんだなぁと実感しました。笑


話がそれましたが、
それからしばらくして仕事とプライベートのバランスをきちんと考えて生活するようになり、
ずっと負担に感じていた生理前後の症状を軽減しようと病院に通うようになると自然にポルノの曲を聞くようになりました。
卒業なんかじゃなかった...!!

今振り返ると
手に入れたCDを開封しないなんて、とってももったいないことをしたなと思いますが、自分自身を見つめなおすために必要な時間だったのかもしれません。
今ではポルノの曲を聞きたいか聞きたくないか、聞きたいならどんな曲がいいか、を問いかけるのが1つの心のバロメーターになっています。

最後に
最近のお気に入り曲を宣伝して結びとします。
いつまでも健康で ポルノが好きでいられますように。

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