見出し画像

私が実践している「ちょっと」がわかりづらい人へのアプローチ

お会いできて光栄です 
けんです 
障害のある人が通う、生活介護事業所で働いています 

ご利用者さんに真面目な話をする時に
真面目な話ですがと前置きをする必要がある
「やらかし系生活支援主任」です
…確かにふざけているように見えることが多いかもしれないです


以前、こんな記事を書きました

かいつまんで言うと、
「ちょっと」という感覚が人によって違う、
という内容です

今回は、「ちょっと」がわかりづらい人へのアプローチと題して、私が実践している方法を書いていこうと思います

私の勤める施設では、大きく2種類のわかりづらさがあるなと感じています

時間や長さの概念がわからないので「ちょっと」がわかりづらい
その場の流れを読んだり、察することが苦手なので「ちょっと」がわかりづらい

「障害」と一口にまとめることができないのが、
この仕事の難しいところであり、
難しいの一言で片付けてはいけないのが、
この仕事の奥の深さだと思っています

1、正面から話しかける

ただでさえわかりづらいところに、
見えないところや遠いところから声をかけられたら
余計にわかりづらいと思います

できるだけご利用者さんの正面に移動して、
しっかりと意識を向けてもらうことを意識して話しかけています

2、「はっきりした内容」+「〜しましょう」で声掛けをする

「あいまいな表現」が苦手な②のタイプの人には、

「ちょっと待って」⇒「5分待ちましょう」
「机の上をきれいにしましょう」⇒「画用紙と絵の具を片付けましょう」
「走ってはいけません」⇒「歩きましょう」
「ちょっといいですか?」⇒「私のお話を聞きましょう」

という具合に
「はっきりした内容」+「〜しましょう」で声掛けをする方法をとっています

実は今まで、施設として②のタイプのご利用者さんを受け入れたことがありませんでした

来てくれてから日が浅く、
対応に関してはまだまだ手探り状態ですが、
はっきりした内容で話すことを意識してから、
「伝え合うことができた」と感じることが増えてきました

3、キッチンタイマーや絵カードで視覚的に伝える

特に①のタイプのご利用者さんについては、
・言葉がわからなくても絵ならわかる
・「音」に反応することができる
という場合があります

キッチンタイマーと絵カードを用意し、「鳴ったら何をするか」を伝える
時計の写真を用意し、「どの形になったら何をするか」を伝える
CDをかけ、「この曲が終わったら何をするか」を伝える

「ちょっと」がわからなくても、
目に見えたり音で聞こえたりする工夫で、
わかるようになる場合があります


いかがでしたか?

支援は「障害」に対してするのではなく、「個人」に対してするものだと思っています
どんな部分に、どんな支援が必要か
柔軟に考え続けていける介護士でありたいです


障害の種類や特徴については、いずれピックアップして記事にしてみたいと思っています

それでは今日はこの辺で

ありがとうございました
また会う日まで

「マスター、向こうにいるじゃんけん弱そうな顔した客に一杯」くらいの軽いノリでサポートしてもらえたら嬉しいです🌈「福祉の本を買う(知的に充実)」「シュークリームを買う(精神的に充実)」など、より良い記事を書くために使わせていただきます🍀