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春が得意ではないご利用者さんのお話

お会いできて光栄です 
けんです😊

4月に入って、一気に春らしくなってきました🌸
皆さんいかがお過ごしでしょうか

今日は早速ご利用者さんに登場していただきましょう
Hさん、とお呼びします

Hさんの特徴

Hさんは特定のものや行動に強い思い入れのあるタイプです

専門用語でASDと言いますが、
そこまで難しく考えなくても大丈夫です😊

「顔と名前が一致している人の生年月日をすべて覚えている」という特技を持っています🗓
人の顔と名前を覚えることがとんでもなく苦手な私にとって、少し分けてもらいたいほど羨ましいスキルです

春になると不調が続く

そんなHさん、春ごろ(3〜4月)に調子を崩してしまいます

施設に通うことはできるんですが、
自分の物を床に投げつけてしまったり、
大きな声を出してしまうことがあります

出会いと別れの季節が原因?

Hさんは言葉を発することができます

言葉のやり取りは成立しているという印象を受けますが、
Hさんの使う言葉と、私たち支援者が使う言葉の意味が同じかどうかは慎重に判断したいと感じています

Hさん自身やご家族さんとの面談などで、
「卒業式のシーズンが特に不調になりやすい」
ということがわかってきています

春は良くも悪くも変化の多い時期なので、
Hさんにとっては気持ちの切り替えが非常に難しいのかなと思います

不調のサインは卒業ソング

実は、支援者間で「Hさんの不調を知るサイン」が共有されています

このような情報がある場合、
情報をもれなく共有することで不調のサインにいち早く対応することができます

Hさんの不調のサインは
「Hさんが卒業ソングを口ずさむこと」
です

対象となる曲が数曲あり、
その歌を口ずさんでいる最中や歌い終わった直後に、
物を投げてしまうことがあります

100%の確率ではないのですが有効な情報なので、
Hさんが卒業ソングを歌い始めると、
職員さんたちがさり気なく「警戒モード」に入ります

切り替えは「お散歩」

Hさんは自分から「お散歩したいです」と伝えてくれます

この「お散歩」が、気持ちを切り替えるために必要な行動になっているようで、同行できる支援者が一緒に歩きに行きます


障害のあるなしに関係なく、
この季節が苦手という人はいると思います

その苦手な気持ちをサラッと受け止められる介護士でありたいと思います😊

それでは今日はこの辺で

ありがとうございました
また会う日まで👋

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