見出し画像

『方舟』

『方舟』/小説/夕木春男

さて、この小説に関しては、流れが綺麗だったので纏めましょうか。
備忘録ですしね。おもいっきしネタバレ書きます。
意訳、改変してる所もありますが分かりやすくするためです。

・大人数が地下の施設に閉じ込められた
・抜け道は二つ。片方は水で浸水、片方はドアで塞がれてる。
・抜け道の先もカメラで見える。水の奥は岩、ドアの方には何もない
・地下から浸水してきた。悩んでいたところで殺人事件発生。
・ドアは一人が残ってボタンを押し続ければ開けられることが発覚。
・だけどボタンを押し続けた人物は死ぬ。電気も残り少なくタイムリミットもある。
・殺人犯が残ってボタンを押せばいいやという雰囲気に。

・皆が殺人犯の実行犯を探す
・途中で主人公は親友の探偵と、とある妻と親交を深める
・とある妻には恋心が芽生え、一緒に居たいという気持ちが深まる。
・第二、第三の事件が起きる

・親友の探偵は動機も含め、事件を明かす。
・実行犯は妻。彼女は犯行を自白。
・この場に残り、ボタンを押すことを伝える。
・妻のためにも主人公は残るか悩んだが、生き残ることを選択し逃げることに。

・脱出のドア前にて待機中、スピーカーから声が。
・実は脱出に繋がる先は逆で、水の奥は何もなく、ドアの奥には岩がある。
・それに気づいた妻はとっさにカメラを切り替えたため皆は誤解した
・水に入るには酸素ボンベが必要。これは1つしかない
・殺人の本当の動機は、殺人事件を起こして時間を稼いだ。真実に辿り着けば酸素ボンベの奪い合いになるから。他にもカメラを切り替えたことにバレたかもしれなかったから。他にも酸素ボンベを使われそうだったから等。
・妻は主人公の分の酸素ボンベも作っていたが、自分を残し去ったため酸素ボンベを壊した。
・妻は酸素ボンベを使い脱出。
・丁度電気が切れ、妻以外は脱出が不可能な状況に。主人公は絶叫し、END。

流れも組み立ても上手いし、凄い。
最後に全部持っていかれるどんでん返し。
ちゃんと設計された物語で面白かったで〆。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?