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幼稚園中退の過去

 僕は幼稚園を中退しています。高校や大学中退という話はよく聞きくけど、幼稚園はさすがに珍しいでしょう。その理由はあまり覚えていないんですが、6歳のとき先生の腕に噛みつき「そんな悪い子はもう幼稚園へ来なくていい」と叱られたのが原因でした。

 父に「明日から行きたくないけど、どうしよう?」と言ったら、「じゃあ、おばあちゃんの家へ行ってブラブラしていればいいよ」と笑顔で答えたのを覚えています。なんと寛大な父だったのでしょう。今振り返ると、やはり幼稚園を途中で辞めてよかったのかもしれません。

 幼稚園、小学校、中学、高校、大学と教育されるうちに集団生活に慣れ過ぎてしまい、集団の中じゃないと孤独を感じて不安になると思うんです。しかも将来は従順なサラリーマンになるため、個性を殺して集団を生かし、無理難題を受け入れる癖がついてしまいます。というのも、教育は一種の洗脳だから。

 三つ子の魂百までと言いますが、幼い頃に一時的でも集団から離れて暮らしたせいで、何かに属さないと心が不安定になる呪縛からは逃れられました。だから、薄暗い部屋で孤独な作業を延々と続ける、フリーライターの仕事に耐えられたのかもしれません。

 トラブルが起きても会社が守ってくれるわけでもなく、常に自分で自分を守るんです。でも、それが何となく心地よかったです。今はnoteをやって「好き」をもらっていることが、とても楽しく感じています。

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