【32歳兼業主婦】扁桃腺摘出手術体験記【術後の痛み】

2024年1月29日に、慢性扁桃炎という病名で扁桃腺摘出手術を行いました。

若い頃から特別に熱がたくさん出ると言うことはなかったのですが、5年前に第一子を出産後、睡眠不足やストレスのせいか不眠になり、その疲労からか扁桃炎を頻発するようになりました。

2年前には扁桃周囲膿瘍も経験しました。朝起きたら息がしづらい、上手く話せない、唾を飲み込むのも辛い…。耳鼻咽喉科に行ったら即入院でした。
扁桃腺周囲膿瘍と診断される前後は毎月のように39℃台の熱を出し、抗生物質を飲んでもなかなか下がらず、仕事も何度も穴を開け、発熱しながらの子供の世話も辛く、ストレスでいっぱいでした。

扁桃腺を取る手術をこのあたりから視野に入れ始めましたが、ネットで調べると扁桃腺摘出の術後がめっちゃ痛いと言う経験談がたくさんありました。もうビビるよね。注射ですら嫌なくらい、痛いのが大嫌いですので。

痛いと言われている手術に逃げ腰で、仕事を申し訳なさから転職、第二子妊娠、育休、仕事復帰を経て復帰1ヶ月後に重度の扁桃炎を発症。仕事復帰までの間にも何回か扁桃炎にはなりましたが、この復帰後の扁桃炎が39℃の熱を5日間出し続けていて、とにかくしんどかったです。ここでもういい加減扁桃腺を取ろうと決めました。それくらい辛かったです。

治ってすぐかかりつけの耳鼻咽喉科に紹介状を作成していただき、大きい病院に行きました。
ついに、あのめちゃくちゃ痛いと言われる手術を受けることになるのか…。心の中は不安でいっぱいです。また子供達の世話もあります。

私もたくさんの経験談を参考にさせていただいたので、子育て中の30代兼業主婦が扁桃腺摘出手術を受けた話を執筆します。
結論から言うと術後の痛みは扁桃炎みたいな感じだけど、手術直後の麻酔やのどの腫れによる息苦しさの方が辛かったです。


以下は詳しい経過ですのでよかったらご覧ください。
これを見てる方は痛みがとにかく気になると思うので、痛みの指標をチェックしながら読み進めてください。痛みの感じ方は人によって違うので、参考程度に。

痛みレベル

扁桃炎
★★★★☆☆☆☆☆☆
扁桃周囲膿瘍
★★★★★☆☆☆☆☆
陣痛2、3分間隔
★★★★★★★★★☆
陣痛1分間隔
★★★★★★★★★★★★★
出産
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

手術前の準備

私も母親の端くれですので、入院中、子供たちの世話をどうしようかと言う話になりました。
幸い私の実家も夫の実家も同じ市内に住んでいましたので、仕事に融通を利かせてもらい、保育園の迎えやご飯の支度を手伝ってもらいました。

何でもかんでも自分の親を頼るのはよくないと思っていましたが、入院に関してはもう頼らざるを得ないので、何も考えずお願いしました。

2年前に扁桃周囲膿瘍で入院した時は、精神的にも病んでいたので、私が休んだ方が孫の面倒好きに見れるからいいよね……そもそもここまで体を壊したのは夫が手伝わないからだよね……等々、メンヘラぶりを発揮していました。この頃は睡眠薬を飲まないと眠れませんでした。これはまた別のお話。

入院中の荷物についても調べました。
術後すぐが痰を飲み込めないほど痛いと聞いていたので、ティッシュを2箱持って行きました。
あとiPadとswitchとイヤホン。これがかなり重宝しました。
入院中はコインランドリーで済ませようと思っていたので、タオルや着替えは最小限にしました。

  • ティッシュ2箱

  • iPadやswitchや本など暇を潰せるもの

  • イヤホン(私はiPadやswitchにしか繋がなかったのでワイヤレスにしましたが、テレビを見る方は有線があった方がいいかも)

  • 飲み物(毎日お茶を病院内のコンビニで買ってました)

  • os-1(術後に飲んで良いと言われたあとしばらくはこの飲み物がちょうど良かった)

  • 着替えやタオル

  • シャンプーや化粧水、歯磨き等のアメニティ

  • マスク

  • パソコン

上記をキャリーケースに入れて持って行きました。

また、私の入院は入院前日から術後1週間までの計9日間でした。

入院計画表

入院当日(手術前日)

前日の10時に入院です。
この日は至って健康なため食事も普通食が出ました。

普通食

昼も夜も完食です。
21時から翌朝7時半まではOS1を1500mlまでなら飲んでいいけども、食事は禁止令が出ました。
ついに最後の晩餐か…
最後の贅沢ということで21時前に院内のコンビニでジャンクフードを買い漁りました。

最後の晩餐

余談ですが、術後の痛みの恐怖に怯えすぎてずーっとswitchをやって現実逃避をしていました。1月24日に発売された風来のシレンです。

入院2日目(手術当日)

ついにこの日がやってきました。
朝の7時半から飲食禁止です。
私の手術予定時間は11時15分でした。

看護師さんに5分前に呼ばれて一緒に手術室に行きます。途中で手術室からベッドで運ばれる他の患者さんを見ました。ああ…私もこうなるんや…もう終わりだ…ともうビクビクしていました。逃げられるなら逃げ出したい。

11:15
手術開始です。
部屋に入り、手術台に横になりました。へー!手術台ってあったかいんだ!という気持ちと、バンジージャンプに飛ぶ前のような恐怖と絶望の気持ちが折り合って半べそをかきました。

執刀医から「予定の医師が別件で出なくちゃいけないので私が代わりに執刀します」とのことでした。もう誰でもいいから痛くしないでくださいと願うばかりです。
麻酔科医がフランクな話をして気を紛らわせてくれました。が全く効かず涙が出ました。両隣りから看護師さんによしよしと手をさすられるアラサー女性の完成です。

麻酔科医が「じゃあまずは麻酔の液が痛くない注射からしますよ」と言われ、いや麻酔の麻酔なんかあるんかい!!怖いよ痛いの嫌だよ!!!と考えてたらいつのまにか寝ていたようで、「〇〇さーん!手術終わりましたよ!」の声で起きました。起きる前は何か夢を見てました。

13:00
術後起きてすぐ思ったのが「息苦しい!」「寒い!」でした。恐れていた痛みはありませんでした。でも、それよりもとにかく息苦しい。手術中、全身麻酔をすると自分で呼吸ができなくなるので機械を口の中に入れるのですが、起きたら自分で呼吸ができるようになるみたいで機械が外されました。それでも息苦しい…!!!これがとにかく入院中1番辛かったです。吸っても吸っても酸素が入ってこない感じでした。摘出後は喉やのどちんこも腫れているので尚更気道を塞いで苦しいみたいです。

寒いことを近くにいた看護師さんにひそひそ声で何とか伝え、電気毛布をかけてもらいました。寒さは二時間くらいでおさまりました。麻酔のせいか手が上がりません。膝を少し曲げられる程度で、瞼もめちゃくちゃ重たかったです。

喉の痛みレベル
★★☆☆☆☆☆☆☆☆

14:30
少し経ってから看護師さんにベッドで病室に運んでもらいました。
部屋に戻ってからも、全身麻酔の影響か、だるくて眠かったです。でも息苦しくて寝付くことも出来ない。仰向けより横向けの方が楽でした。喉の痛みはあるような気がするけどそれより息苦しい方が勝ちました。
あとから聞いたのですがこの時繋いでる点滴で痛み止めや止血剤やなんやらがたくさん入ってたみたいです。だから痛くなかったのかな。

唾は飲み込めました。飲み込むというより、扁桃炎をたくさん経験してる人なら痛くないよう飲み込む方法を知ってますよね…?そーっと飲み込むみたいな。そんな感じで飲み込めました。

喉の痛みレベル
★★☆☆☆☆☆☆☆☆

17:00
寝付くのが苦しいと言いつつも時間が経てば少し楽になり、この頃にやっとスマホが持てる程度まで回復しました。
ベッドから起き上がり、看護師さんにスポイトで水を飲ませてもらいました。ごっくんしても痛くなかったです。この辺で思いました。あれ、思ったより痛くない…?

喉の痛みレベル
★★☆☆☆☆☆☆☆☆

起き上がったら立ちくらみがして(立ってないのに)、看護師さんに吐き気止めを点滴してもらいました。目がチカチカしてつらかった…

その後はまだだるいので寝落ちしたり苦しくて起きたりしてたら夜中になり、一度トイレに行ってまた寝落ちと起きるを繰り返す、を朝までやってました。
トイレは1人で行けました。

で、術後喉が痛すぎて唾飲み込めなくてティッシュに吐いてました〜という先輩方のお声を聞いていたのですが、私は飲み込めたのでティッシュほぼ使ってません。たまに飲み込むのがつらいときに出したら、唾に血はついてませんでした。先生の腕が良かったのかな?

入院3日目(術後1日目)

喉はめちゃくちゃ痛いのを想像してたけど、扁桃周囲膿瘍で入院した時よりは痛くなかったです。
痛みより息苦しさの方が辛かったです。
痛みレベル
★★☆☆☆☆☆☆☆☆

それよりものどちんこがかなり腫れてるみたいでそいつが気道を塞いで息がしづらい…そっちの方が気になりました。

そして朝からごはんが出ます!
液体食…

流動食

なんやこれ…
ブリックパックの飲み物2本とコーンスープ…
すくなっ!!!!

食前に痛み止めの粉薬を処方されているので、飲んでから液体食飲み干しました。
全然滲みなかったです。
朝昼晩ペロリしました。
全然痛くなかったというか普段の扁桃炎の方がよっぽどきついです。熱もあるし。

入院4日目(術後2日目)

朝起きると、喉がなんか痛い…!?!?
…ということもなくいつも通りでした。
痛みレベル
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
もはやこの痛みの指標いるんか?という気がしてきました。

まだのどちんこが腫れてるので息がしづらいです。
今日いっぱい液体食で、翌日の朝から三分粥になる予定でしたが、全然食べられそうだったので午前の診察の時に変更希望を出したら夜から三分粥にグレードアップしました。

三分粥

介護食やぁー!!!!
液体からグレードアップして歓喜です。
もちろんぺろりと食べました。
喉は痛くなかったです。余裕です。
いや、痛いんだけど、扁桃炎をたくさん経験した方なら屁でもないと思います。

ちなみに痛み止めは3食食前にロキソニン顆粒出されてます。一応毎回それ飲んでます。これ飲んでたから痛くなかったのかな…!?

3食もちろんペロリです。余裕です。
なんなら五分粥に早くしてほしい。

この日からシャワーを浴びれました。一番乗りでシャワーを浴びました。点滴の針が邪魔ですがしょうがない…

入院5日目(術後3日目)

起きると喉が激痛!!!!
……ということはもちろんなく、普通に起きました。
喉は以下略です。前日と同じで大して痛くないです。
私は痛みに弱いはずなんだけども。

午前の診察で五分粥にしてくださいとお願いしたら、いいよと言われました。本当なら明後日から…かな?夜から五分粥になりました。
痛みレベル
★★☆☆☆☆☆☆☆☆

五分粥

入院6日目(術後4日目)

この日も前日と同様喉の痛みは同程度です。
午前の診察で、全粥にしてくださいとお願いしたら却下されました。ショックです。
元気なので退院日早めてくださいとお願いしたら却下されました。ショックです。
痛みレベル
★★☆☆☆☆☆☆☆☆

入院7日目(術後5日目)

喉の痛みは相変わらず同じくらい、むしろ食前に飲んでねと言われていたロキソニンを忘れるレベル。
午前の診察で、薬飲まなくても良いですかと聞いたら痛くないなら飲まなくてもいいですよと言われました。あと本当に元気ですねと言われました。
全粥の許可をもらいました。全粥になると煮うどんもOKになるみたいで、味変でうどんを出してもらいました。食べやすい!!!

煮うどん

看護師さんに、何であんまり痛くないんですかねと聞きました。
「女の人は割と痛みに強いんだと思うよ。
男の人の方が痛いって騒いでるかも。」
とのことでした。

私の友達(男)も摘出経験があるようで、聞いたら「1週間地獄を味わった」もう1人は「膝や肩も手術をしたことがあるけど、扁桃腺の手術が1番痛かった」とのことでした。
男性の方は大変ですね…

痛みレベル
★★☆☆☆☆☆☆☆☆

入院8日目(術後6日目)

今日も喉の痛みは相変わらずです。つまらないご報告で申し訳ございません。
痛みレベル
★★☆☆☆☆☆☆☆☆

でも、なんか変な味がする…
喉を見たら、左側のかさぶたが取れてる!!!
つるんと綺麗に取れてました。
かさぶたがとれたから血が滲んで変な味がするのかな?

しかし夜に事件は起こった。
夜中の1時半に喉が痛くて目が覚めました。何だこれ痛い…初めて規定の時間外に痛み止めを飲みました。
扁桃炎の痛みとは違うジンジンとした痛み、そうかこれが術後の痛み…!とヘレンケラーと言わんばかりの感動をしました。
痛みレベル
★★★☆☆☆☆☆☆☆
でも星が一つ増えた程度です。
痛いと言いつつも薬飲んだら寝れました。

入院9日目(退院日)

ついにこの日を迎えました。
朝は少し痛みを感じるような気もしましたが食前のロキソニンを飲んだら痛みは忘れました。
入院生活最後の朝ごはんです。

五分粥

悪くなかったぜ…へへっ☆
最後の診察で「すごく元気みたいですけど、そういう人が再入院しやすいので気をつけてくださいね」て言われました。了解です。

お会計です。
限度額認定証をもちろん使用しましたので、安かったです。
と言いたいところですが、月を跨いだので倍額でした。
月を跨ぐとその分かかるって知らなかったよ…先生教えてくれよ…

退院したその日、唐揚げを何回も噛みながら食べました。おいしかった

退院1週間後

退院1週間は何事もなかったのですが
1週間後に事件は起こった

もう気を緩くしていた自分。
夕飯に普通のご飯を食べました。
おいしいー!!!!

さらに、湯船にあんまり入らないでくださいと言われてたのですが、1週間経ったし別に大丈夫っしょ〜と言う気持ちと寒かったというのもあり湯船にがっつり使ってみました。あたたかい…

すると喉の奥から何やら温かいものが。
ぺっと出すとなんと血。
しかも尋常じゃない量。
ダラダラ流れてくる。飲み込まないと追いつかない量だけど、血って飲み込むと良くないって聞いたのでとにかくずっとペッペッしながら出しました。

すぐ風呂から出て体を吹きながらも洗面台に血を出し続けていたら洗面台が〇人現場になりました。
夫は用事でいなかったので焦って母に電話、すぐ来てくれと。

今思い返せば安静にしてればきっと止まったのですが、止まらなければ再手術と聞いていたのでパニックでした。またあの麻酔の辛さを味わいたくない…

母に来てもらい、子供達を預けて夜間の入院していた病院へ向かいました。

受付を済ませ、待合室。混んでいたのでかなり待たされましたが、待ってる間に出血の量が減ってきました。その間に血の塊がドルゥンと出てきました。

いざ受診、となった時には耳鼻科の先生がいなかったので別の外来の先生に診てもらい、再手術には至らなかったものの、追加の抗生物質と止血剤を出され、なおかつ夜間の大病院のためかなりの料金を取られました。(自分が悪い)

みなさん、術後は安静にしてね!!!!(´;ω;`)

その後は反省してご飯もお粥に戻し
術後の診察まで本当に大人しくしておりました。

術後2週間

術後の診察日。
喉の様子は大丈夫だねと言われ、ご飯も普通のものを食べていいよと言われました。
前に血が出てた時に血の塊もでました〜と伝えたら、あ、それは良くないね、よく見せてと言われました。喉に詰まる恐れがあるらしい。こわ。

結果的には大丈夫でした。
無事に完治(?)です!!!
唐揚げ、白米、待ってろよ!!!


術後6ヶ月後

そんなこんなで半年経ったわけですが…
全く熱が出ない!!!!
この半年で体調崩したことは一回もないです。
最後に熱が出たのは縄跳びを頑張ったあの日。

扁桃炎って本当に辛いのよね。
熱は出るし薬は効かなくなってくるし、もうなってる人はわかると思うけど毎月インフルになってるようなものなのよね。

それがなくなったので体調にビクビクしながら過ごすことがなくなりました。本当に感謝。

手術して本当に良かった。
なんならすぐしなかったことを後悔するくらいだ。

扁桃炎で悩んでる方、手術おすすめです!
取った後、また別の扁桃腺が腫れたら今度は治す術がないみたいだけど、そんなことより今の扁桃炎を治した方がいいので取った方が確実にQOLが上がります。私も仕事増やせました。

もう正社員で働けないのかなと思うくらい体も弱くなってましたが、子育てが落ち着いたらもっと仕事を増やそう!と思えるくらいには元気になりました。

この記事が、扁桃炎で辛い人の励みになりますように!君は1人じゃないぞっ!!!

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