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冬のシベリア⑩ ヤクーツク編 マンモス博物館の出会い
サハ共和国は資源大国だけに留まらずマンモス大国でもある。冷凍マンモスがバンバン採掘されているのだ。
ヤクーツクに来たらぜひ訪れて欲しいスポットの1つがマンモス博物館だ。
日曜定休博物館
宿のフロントに博物館への行き方を尋ねると、少し遠いのでバスで行くよう言われた。外出に慣れて来た私は「大丈夫、歩いて行く」とつっぱねて外へ出た。30分位で着くだろうと考えていたが、いざ付近まで来ると場所が分かりにくく、途中5人位に聞いて彷徨う事2時間もかかってしまった。しかもやっとの事で辿り着いたと思ったら何と定休日で閉まっていた。
この日は日曜日。日曜定休の博物館なんて初めて見た。これもソ連時代の名残なのか。
2時間も外へいると身体に異常を来してくる。
足の感覚が無くなる他は腕が痺れてきた。泣きそうな面持ちで急いで宿へ戻って身体を暖めた。足のかかとが妙にぐにゃぐにゃした感覚になっていて気持ち悪かったが、しばらくすると身体が正常に戻っていった。
フロントの助言はちゃんと聞かないといけない。
良い子は真似しないで欲しい。
別な日に改めて博物館を訪れた。チケットを買おうと並んでいると、前にいた男性がどこから来たのかと尋ねてきた。英語が話せるようで、日本から来たと答えると解説してやると言ってくれた。ありがたい。
こちらの博物館は前述の口琴博物館(※冬のシベリア⑦参照)とは対照的にアカデミックな作りであった。
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解説を聞きながら周っていると、ふと男性が指を差し「おい、あれ日本人じゃないのか?」というので、まさかと思い視線を移すと若い男性が女性2人に日本語で展示品の解説をしていた。
こんな季節にこんな所で日本人がいる筈もないと思っていたので目を疑った。サハ人は日本人に似ている人も多いが言葉はどう聞いても日本語だ。
男性「彼に日本語で解説してもらった方がいいぞ」
私「いや、彼は有料のガイドでツアーか何かで来てるんでしょう。私は聞く事はできないよ」
私の返答が確証の無いトーンだったので煮え切らんとばかりに男性が3人の方へ行ってしまった。
男性にこっちへ来いと手招きされたので合流して話を聞いた。
まず日本語解説していた若い男性はサハ人の学生で、女性2人は日本人。女性の内1人はその彼の大学の日本語講師で、もう1人の女性はウラジオストックで日本語講師をしているという。
お互いこんな所で日本人に会うなんて思ってもみなかったのでびっくりした。聞きたい話したい事が山ほど湧いてきた。
つづく。
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