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吹き零れる程の、I、哀、愛

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このマガジンに記事が増えなくなった時、僕の一途は報われるのかもしれない。
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#恋愛

あの時と同じように頑張ってるのに、
俺と一緒に帰るために寒い手温めてる君も。
俺の好きを知りたいからって、半ば強引に、おすすめの曲と本を聞いてくる彼女も。
お互い電話したい気持ちは変わらないのに、どっちから誘うかの、しょうもない駆け引きに負けて、不機嫌そうに電話越しで笑うあの娘も。

今の俺には居ないのはなぜ?

君と繋いだ手を制服のポケットに入れる。
めんどくさいなぁ、なんて言いながら、彼女のこ

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