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60代は希望の星


私は今パーソナルトレーナーの
お仕事をしているんですが、

60代のお客様が来られると
なんだか嬉しくなったり、
心が弾むんですよね。

なんでだろう?

と考えた時、
私が20代の頃の経験が
影響しているなと気づきました。

私が20代の頃、
ちょうど救命士として救急現場に
出ていた時期でした。

その当時いまから20年前
救急搬送される年代で60代
というのはまだまだ若く

その年代での救急搬送は
体のストレスをかけすぎていたり
無理をしすぎて一気に悪化してしまい
病気のサインに気付かずに
救急搬送されるという方が
多かったんです。

特に私が記憶してる60代の方の
救急搬送で女性はめまいや腹痛
の患者さんが多く


男性は心筋梗塞などの循環器系の
救急搬送が多かったです。

(地域によって差があります)


私の知ってる60代の方のイメージは
救急搬送される患者さんだったので、

自分が年齢を重ねる事への希望が
1ミリも湧いてこなかったんです。

むしろ、
年齢を重ねる事への恐怖の方が強く
このまま年を重ねるんだったら
長生きしたくないな、、、と


20代の頃は本気で思っていました。



でも、それ以上に60代の救急現場
は心がギューっとえぐられるような
現場が多かったんです。


60代はまだ持病がある方も少なく
病院にかかっていないため、
身体からのサインに気づかない人が
多く、


体が悲鳴をあげてるのに
緊急事態だとサインを出してるのに
その不調に慣れてしまって
大きな病気のサインを見落として
命を落としてしまった方も
救急の現場で何度も見ました。


その度に私はやるせない気持ちに
なっていたんです。


「もっと早く気づいていたら助かったのに」


ふせぐことができた「死」ほど
心がえぐられます。

一番心がえぐられるのは残された


家族です。

「あの時、気づいてあげてれば」
「あの時、病院に一緒に行ってたら」
「あの時、休ませてたら」


ふせぐことができた「死」ほど
家族やその周りの人は自分を責めて
しまうんです。


目の前で倒れた家族を見て
何もできずに、
涙を流すことすらできずに、
目の前の状況に頭が追いつかず
ただ茫然と立ち尽くす姿を
何度も見てきました。

救急隊だった私が
心がえぐられるのだから、
家族の気持ちを考えると
もう想像もつきません。


だから、私は60代の方が
自分の身体のために健康のために
そして若さを保つために向き合わ
れてる姿を見ると

心が弾むんです。
嬉しい気持ちになるんです。

この方は、
自分の身体を大事にされてるから、
身体からのサインにはきっと気づく
ことができるな、

自分で自分の身体を守る力がついて
きてるなと、


嬉しくなるんです。

そして、
その方の健康やイキイキとした姿は
きっと家族や周りの方を守る事にも
繋がるんだろうなと


希望が湧くんです。


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