レクチャー: 一般内科・リウマチ膠原病医が知るべき大型顆粒リンパ球性白血病

症例①: 数年前に抗SS-A抗体陽性, 唾液量減少(+)にてpSSを診断され,
20xx年より当院に紹介, 以後対症療法をしている70台歳女性.

・血液検査では, IgGの高値(polyclonal)と血小板減少を認めていた.
 紹介当初は特に増悪なく安定していたが, 徐々にPLTは減少傾向, IgGは上昇傾向を認めた.
・肝障害, 腎障害, 電解質異常, LDH上昇などは認めなかった.

血液検査の経過

こういう場合, どうするか?

>> PLT 3万きってから考えよう.
>> pSSに合併したITPでしょ. PAIgG評価してPSL±Cni,
 または, トロンボポエチンR作動薬はどうだろうか.
>> 他

こういうときに”LGL白血病”の可能性を考えてみてほしい.


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